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ヒトリアソビ(1)

Twitterのプロフィールにずっとああ書いてるからには、この曲について触れないわけにはいくまい。いやむしろ、この曲への偏愛について書き殴りたいがためにnoteを始めたまである。
“(1)”とあるのは、今回ばかりでなく、これからもこの曲についてさまざまなことを書くに違いない、と思ってのことだ。

今回はひとまず、この曲に初めて触れたあの頃を振り返ってみようと思う。

2008年稼働のギタドラV5にて初収録。
稼働初日、仕事終わりに地元のゲーセンでの初プレイで、この曲を見つけたときにはそれはもう、

『モラトリアム』と同じコンセプトか??

と思ったもんですよ。カタカナ6文字、バナーのイラストは『モラトリアム』と見紛うばかりの青を基調とした女性。
違うのはアーティスト名義。でも曲名エロいからこの曲もきっとJimmy Wecklの作曲に違いないなと。

名義が違えば当然歌声も違う。iNOって誰だ?と。
ほんの一時期聞いていたのは、ボーカルは星野奏子で、名字から「Hoshino→iNO」と取った別名義、という説だった。

しかし何年も後になって自分がTwitterを始めて、それは間違いだとわかる。iNOさんは実在したのだ。
いや実在って言い方も変なんだけど、決して星野奏子の別名義などではなく、iNOさんはiNOさんとして存在していて、Twitterにもいらっしゃったのだ。
「え?iNOさんってあの『ヒトリアソビ』のiNOさん??」なんてツイートしたらご本人に取り上げていただいたのは嬉しかったのと同時に驚きだったなあ。
そこから、音ゲーボーカリストでない、iNOさんご本人の音楽活動にも興味を持つようになるのだけど、その話はまた別の機会に。

ともかく。
『モラトリアム』と見紛うばかりの『ヒトリアソビ』。
『大見解』より後に出たヒップロックがどれを聴いても『大見解』の使いまわしに聞こえてしまうように、二番煎じは得てして盛り上がりに欠ける印象なのにあって、『ヒトリアソビ』はその懸念を見事に裏切ってくれた。
一発で心を、マイハートを奪われた。曲がいいのは当然として、ムービーも良ければプレイしていても楽しい。特にギターのカッティングのサウンドと拍意識譜面はとても心地良かった。

公式HPの曲コメント

ここで発表されるまで、作曲は『モラトリアム』と同じJimmy Wecklだと思ってたのに、当時まだギタドラ界隈ではフレッシュな新人コンポーザーの一角であった96ちゃんの作曲というではないか。
え??『一網打尽』と同じ人??とにわかには信じられないくらい違う作風なんだけど、前作V4での『MASCARADA』や、後のV6においても『君影草』で意外性を見せてくれた氏。
決してプログレメタル一辺倒でない、音楽のキャパシティの広さには、今振り返っても感服するばかり。

V5の時だけでも、ギター、ベース、オープンピック、ドラム全て合わせて700回くらいやってたんじゃないだろうか。
稼働後半くらいまで、ほぼ一人の力で、ホームゲーセンに合計4台あった筐体内のヒットチャートのトップ10に『ヒトリアソビ』が入ってたくらいには、盲目的に、周りのゲーセン常連が1歩2歩、いやさもっと引くくらいにやってた。相当痛かった。当時のみんなごめんな。⊂((・x・))⊃

今の10代〜20代前半くらいの人たちにはピンとこないと思うけど、2008年当時はまだまだガラケー全盛期であり、YouTubeやニコニコ動画といった動画投稿サイトはあったものの、筐体内部と繋いだようなクリアな譜面動画などあまりお目にかかれない。
投稿されている譜面動画もその実態はほとんどがカメラを画面に向けて直撮りされた「プレイ動画」であり、画質も音質も良いものではなかった。
譜面確認用としては十分であっても、ムービークリップや音楽そのものを楽しむにはやはり物足りず、クリアな音源をフルサイズで聴くには、気まぐれに(個人の感想です)配信される着うたフルや、稼働から半年くらい経ってようやく出るサントラの発売を待つほかに無かった。
あの頃『ヒトリアソビ』を何百回もプレイしていたのは、達成率を上げたい気持ち以上に、ただただ音やムービーを堪能したい気持ちが強く、さながらジュークボックスのような用途だった。聴くためにプレイする。

サントラが発売された時には狂喜乱舞しながらソッコーMDに録音し、プライベートな時間にはポータブルMDで四六時中聴いていた。
何百回やろうともゲーセンの喧騒の中では聴き取れなかった細かな音に感動しまくり。これだからサントラはいい。好きな曲なら尚更だ。

もともと僕は、好きになったひとつの曲を何時間も聴くタイプだけど、『ヒトリアソビ』はその中でも際立っていた。

小気味よく刻まれるギターのカッティング
気持ちばかりうねり、それでいて要所を押さえた魅力的なベース
耳の左右で打ち鳴らされるハイハット
ほわわ〜ん(語彙力3さい)と心地よく鳴るエレピ
曲全体に締まりをもたらすブラスシンセ

そして清涼感のある歌詞と歌声

この記事を書いている時点でもう15年経っているにもかかわらず、飽きずに聴けているのは本当に凄い。曲と自分とのフィーリングが凄い。


ギタドラをプレイするたびに

「ログインしました。」

なんてネタのようにツイートしてるけど、今も本当にこの曲が好きなんだよ。
全国で一番『ヒトリアソビ』が好き、と主張しても罰は当たらないだろう。たぶん。

自分ほど極端じゃなくても、みんなも自分が好きな音楽は偽りなく愛でていきましょうね!
ってことで今回はここらへんで!
読んでくれてありがとうございました!⊂((・x・))⊃

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