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心ぼけなすびになったのでウイスキーを飲む話(6月4日)
酔いが向こう岸で手を振っている。
不思議とにまりとしてしまう。
したたかに酔わないくらいが良いのかもしれない。
心がぼけなすびになった。原因はよくわからない。でっち上げるには易いが、もぞりと靄が起きたと思ったら心の居間に居座っているそんな気分だった。
仕事終わりにゆっくりくゆらせる。こういう時のは人前では喫まない。
今日のはじわりと血液循環をし、寝そうになるくらいだった。
食事を済ませタンブラーにとくりと注ぐウイスキーは知多だ。
今日初めて開栓したが素人でも解る香りにざらりとした頭になる。
久方振りにレコードを引っ張り出してきた。
渋谷のディスクユニオンで一年は前に買ったMacintosh Plus/Floral Shopを掛ける。
内容について語るは野暮だろう。
結論から行くと盤が歪んでいて針が飛んでチョップドアンドスクリュードどころの話ではなくなってしまい突飛なアルバムになってしまった。
アナログだからこそのトラブルに苦く笑えた。初体験だった。
ウイスキーを口に含みゆっくりと嚥下する。月下独酌とは言うがそんな風に思わなくても独りでも充分楽しめた。
詰まる所、さして心はぼけなすびになってはいなかったみたいだ。
こいつには向こう岸から手は振らないでもらいたいが。
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