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2023.12.20『7.48』 - プログラムノート

2023年、最後の満月カルテットの公演にお越しいただき誠にありがとうございます。あっという間に気づけば年の瀬、みなさまにとってどんな一年になりましたか。世間ではコロナが5類に移行し、すっかり日常を取り戻したように感じます。会場でお配りするZINEにも書きましたが、私たちにとって今年は活動を「深める」一年となりました。その締めくくりの公演として、タップダンサーの村田正樹さんをゲストにお迎えします。

公演の前半は、3つのテーマに沿ってそれぞれ10分くらいのパフォーマンスを行います。そして後半はじっくり1セットの完全即興です。プログラムノートに代えて、ここからは前半のテーマ2つについて説明します。

ひとつ目のテーマ:「足跡」

リハーサルで村田さんと「靴」をテーマにセッションしたのですが、それが大変おもしろかったので、本番でもぜひタップダンスの足の動きから連想するテーマを、ということで決まりました。タップダンスは同じ台の上でステップを踏みますが、私には様々な形の足跡を残していくような身体の動きだな、と思いました。村田さんと満月カルテットで刻む、身体の動きや音の軌跡をじっくりお楽しみください。
「靴」のリハーサルの様子はこちらからご覧いただけます

ふたつ目のテーマ:「ミューズ」

いつもおしゃれな村田さんですが、髪型とメガネから私たちは日本生まれのフランス画家、藤田嗣治を連想しました。代表作「寝室の裸婦キキ(ジュイ布のある裸婦)」はマン・レイの愛人であり「モンパルナスのキキ」として知られるアリス・プランをモデルに描かれたそうです。かの「アングルのヴァイオリン」をはじめ、パリの芸術家たちのモデルとして一世を風靡した、伝説のミューズ。そこからさらに連想を広げて、芸術を司るギリシア神話の女神をテーマとしました。

三つ目のテーマ:「???」

そして、三つ目のテーマは村田さんに決めていただけることになりました!どんなテーマになるかは当日のお楽しみです。

最後になりましたが、本年もお世話になった皆さまにこの場を借りて感謝申し上げます。急に寒くなったり、12月なのに生暖かい風が吹いたり...寒暖の大きな日々が続きましたが、皆さま健康に新年を迎えられますように。そして来年も新しいチャレンジに邁進する満月カルテットにご期待ください!

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