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問うてはその応え


35までの人生はずっと文系で過ごしてきた。

というとなんか文学とか超詳しそうに見える。
なんか文学好きです顔してるし俺。


実際には消極的文系というか、
高校の時の数学教師が気に入らなかったので授業に出なかった結果、
理系じゃなくなったってだけの話だ。


数年前にとある巨人と戦うゲームのUIデザインととUXの設計を任され、取り組んでいた時期があった。
当時のエンジニアさんがめちゃくちゃいい人で、こちらが感覚で作るものを
しっかりシステムに落とし込んでくれた。しかも全然文句も言わずに!!仏かよ!

いまだったらあんなパッケージ誰かが渡して来たら挽肉にしてやるレベルのものだったから、数年たった今でも本当に頭が下がる思いだ。

で、その時のエンジニアさんに、絶対にプログラミング向いてるからやった方がいい、と言われたことがあった。

当時は????と思っていたのだけど、なんとなく心に引っかかるものがあり、かつ、スキルセットとしても持ってて損はないし、まあ英語は読めるしやってみんべや。位の気持ちで初めて見たところ大ハマりし、知らん間にプログラミング書けるようになっていた。

プログラミング自体は商用スキルとはとても言えないレベルだけど、例えば3Dのモデルとかパーティクルを動的に制御した映像作るときとか、
リアルタイムのインタラクティブコンテンツのデザイン考えるときに、設計ベースで考えられるので、トラブルが大分減った。気がする。あとファイル整理がきれいになった。それにクソ嫌いなphpを追い払うのにもわかっているだけでも少し楽。webあまりやらないけど。

ある程度かけるようになってきたときに、プログラミングの何にそんな魅力を感じていたのか、と考える機会があり、その時に感じたプログラミングの魅力は「答えがある」ということだった。

答えがあるのはいい。わかりやすい。何が正解で何が不正解かが明確。超優しい世界。


音楽や芸術、デザインにはそれがない。


だからだめだってわけではないけど、少なくとも正解がないのが正義(と思われる)。そのくせ不正解だけは回答例が充実している。やっぱ音楽ってクソだな!(暴言)な世界でずっと生きていた僕には理系的な明確に答えがあるという世界は衝撃的だった。


そういう不確定な世界をを楽しめるクリエーターは本当にうらやましいと思う。僕は楽しくない。だから毎回「だれか代わりに作ってくれねーかなー」と思っている。


じゃやんなきゃいいじゃんって思うでしょ。それができたら苦労はないんですよ奥さん。


「やりたい」「作りたい」ってのはそんな小細工な考えとは全然違うところにある気がする。だから「活動再開の動機は?」と聞かれても「作りたくなったから」としか言いようがないし、何で作りたくなったの?と聞かれれば「わがんね」としか答えようがない。じゃあいま作ってて楽しい?と聞かれると「楽しくねーよボケブッ殺。。。ブッコロリ!」てなもんです。
楽しいとか楽しくないとかで止められる衝動ではないということですな。


理由をつけようと思えば枝葉末節にいろんな理由はあるのだけど、幹がなぜ生えているのか、なぜまた成長を始めたのか。それは誰にも分らないし、結果として僕にもヨグワガンニャいし、そもそも別に面白い話でもなんでもない気がする。「なんか今日蕎麦喰いたい気分」くらいの話でしかないなーと思う。

そんなことを思いながら今日も何とも言えない気持ちで曲作りに向かっていたところできなすぎて嫌になったのでこんな文章を書いているというわけだった。おしまい。

ちなみにプログラミング書いていて一番怖い瞬間は「なんかよくわかんないけど動いた。」です。正解って何。