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世界が明るく見える魔法


世界が明るく見える瞬間がある。
いつもは普通に学校行ったり絵を描いたり風呂に入ってる途中に気づいたら寝てたり(ガチ)するんだけども、ある時、世界が明るく見える瞬間がある。なんかやけに目に映る物が鮮明に見えて、何故かは分からないけど凄くワクワクする。生きてるのが楽しくなる。

「見える」と言うよりかは「思える」の方が合っているかもしれない。いつも見ている物が、綺麗に見えているように思っているだけなのかもしれない。

世界が明るく見える瞬間。
それは、音楽を聴いてる時。
音楽と言っても、私は特定のアーティストの曲しか聴かない偏食ウーマンなので、言ってしまえばその人達の曲。
UNISON SQUARE GARDENというバンドの曲である。

そのバンドには沢山救われている。沢山、と言っても年単位ではない。今年の(2021年)の2月にどハマりしてから、今まで。ちょうど一年ぐらいになる。それまで色々と辛いこととかだるいこととかあったけど、まずは何かあったらユニゾンの曲を聴いて気持ちを落ち着かせていた。そうしたらだいたいは機嫌は良くなるし、全部勢いで生きていける。毎日楽しくポジティブ思考ができる。

そのバンドのある曲達が、私が見ている世 界をより色鮮やかにしてくれるのだと、最近気づいた。今回はこの曲達について語ろうかなと思っている。自分語りが多めなので、苦手な人は回れ右してくださいね!

1, ガリレオのショーケース

これ。この動画を見た時、一気に心臓を掴まれた。多分生まれて初めて、「一聴き惚れ」をした。歌詞があまりにも難解過ぎて今の時点は意味とか自分の考えはあまり言えないけど、初めて聴いた時から「あ、これ好き」と一瞬で思った。きっとギターとボーカルの声から始まるということ、そして歌詞がとても強烈だったからだろう。

スタイルは"上機嫌"だってさ
歪んだ過去は消せないの?

マジで意味が分からない。今の時点では、とは言ったけども多分これから先も、この曲に対してのずっと自分の考えが絶対まとまらない。だけど、「歪んだ過去」という言葉が凄く響いたんだと思う。なんでかはわからんけど。他にも急に「最低限のアナトミア」とか、次々と聴いたことない組み合わせの単語が連続して出てくるけど、どれも自然に歌とハマっているし、言葉のリズムが好き。
間奏に怒涛の連続キメがぎゃんぎゃん(ぎゃんぎゃん?)入ってくるからバチバチにかっこいいし、ギター、ベース、ドラムの音にひとつひとつ耳を澄まして聴くのがとても楽しい。

ガリレオのショーケース、もともとは1stシングル「センチメンタルピリオド」のカップリングで、さらに10周年のベストアルバムの「DUGOUT ACCIDENT」では、再レコーディングされて「D.A style」になっている。どちらもいい所沢山。1stシングルに入っている方は、若かりし頃の斎藤宏介さんの尖った歌声がたまらないし、2番Aメロでは音が耳を行ったり来たりする立体音響になってる。最初聴いた時はびっくりした。D.A styleは、全体的に音がクリアになって、2番Aメロはベースのスラップだのなんだのと楽器達がわちゃわちゃやってて、聴いてるこっちがスーパー特大ニヤリスマイルをかます。あれ、この曲の2番Aメロバチバチに楽しいじゃん。

そして私は、この2つのフレーズが凄く好きだ。

毎日が、そう、言い訳になっても
最上級を奏でれば
そうして世界が明るくなった

世界はこんなにも綺麗な肖像
思い込む、そいつも悪くないな

最初に貼り付けたYouTubeの動画だと途中までしか聴けなかったので、まさかこんなに素敵な歌詞があるなんて思っていなかった。
もしかしたら明日死んじゃうかもしれない、今寝たらこのまま一生起き上がることができないかもしれない、なんて考えることがよくある。だから1日をなるべく無駄にしたくない、悪い思いは極力したくない、私の好きなことだけで満たしていたい。だけどこの歌詞を見ると、「そんなに重く考えなくて良くね?」とも思うし、「どんな事があっても結局楽しいって思えるからいっか」と思ってしまう。どうしよう、生きるのがもっと楽しくなっちゃうじゃん、結果が分からなくてもとりあえず生きてりゃ問題ないなって思っちゃうじゃん。毎日最上級、奏でて行こうぜ。
あと、毎日、が、そう!の歌い方。そう!でみんなで歌うの可愛いと思う。一気に元気が出る。

こんなにも綺麗な世界を生きる事が出来ている私は、幸せだなぁと思わせてくれる曲。大好き。


2, Dizzy Trickster

お次はこの曲。Dizzy Trickster。Dizzy、目眩がするくらいのギラギラライブ映像を貼っておきました。見てね。飛ぶぞ。

私はMODE MOOD MODEを持っていないため、残念ながら音源は聴けない。初めてこのライブ映像を見た時、正直あまり刺さらなかった。だけど、サビの「僕を笑う」のメロディが頭をぐるぐる回るのだ。曲名わからんけどなんか聴きたい!どれだ!?これか!?あーこれだこれだ!これ好き!をしばらく繰り返していた。

この曲の歌詞は、世界を明るくさせる というか、「何があっても絶対にこの世界を生き抜いてやる」「私は私でいても大丈夫なんだ」という気持ちにさせてくれる。この曲があれば、私は最強無敵のスーパーJKだ(違う)。

ああ みんなが大好きな物語の中じゃ
呼吸がしづらいんだね

自分の思想は周りには理解されないんじゃないか、じゃあ私の考えは表に出すべきじゃないな。とりあえずみんなに合わせておこう。この曲に出会うまで、私はだいたいの事はそうやって流して生きていた。
この曲に出会うまでは。
でも、それじゃあなんか嫌だなと気づいた。自分の思っている事を全て吐き出せないのは生きづらいし腑に落ちない。でも公に出すのは怖い。そんな時に「自分の考えてる事、持っている信念は大事にしてね。大丈夫だから。」そんな事を言われたような気がして、嬉しかったし安心したし、何より見失っていたものを再確認出来たように感じた。

端から端までそう 
あなたの血が僕に流れてるんだ

安心出来たとしても、実際行動できるかと言われたら難しい。行動したとしても、どこかでは必ず行き詰まる。悩む事もたくさんある。それでも私が頑張れる理由は、たくさん聴き込んできた、この音楽があるから。これまで幾度となく勇気を貰ってきたし、私の原動力にもなっていた。今も血のように、私の体を巡っている。
この音楽さえあれば、私はなんだって頑張れる。そう思わせてくれた。そして、今も。この先どうなるか分からなくてもいいや、私がどうしたいかで決まるし、突っ走っていこう。
私の好きなロックバンドは、こんなにも生きていく理由をくれるんだなぁと痛感する。まぁ、こっちが勝手に救われているだけなんだろうけど。

3, フルカラープログラム

この曲は心の底からすごいなぁと思う。
今までたくさんの人に愛されてきて、今も愛されていて、これからもずっと愛されていく、このバンドの大事な曲。

この曲は、インディーズ時代の2ndミニアルバム「流星前夜」の2曲目。(私は流星前夜というミニアルバムをこよなく愛しているので、このミニアルバムについてもいつか語りたい!語る!)
流星前夜は2008年に発売されてから1度廃盤。再録されたのは2015年のDUGOUT ACCIDENT。DUGOUT ACCIDENTが発売されるまでは「ライブでしか聴けない曲」だったということになる。ライブに行ってから初めてこの曲を知るファンもいたって事?頭が弱いので間違っていたら教えて欲しい。
でも、仮にそうだとしたら物凄いことじゃない?その当時のファンの頭の片隅には、ライブの思い出と共にこの曲があって、それが今も忘れられていないってことになる。まさに音楽が持つ見えない力だ。

メロディ、歌詞、情景、全て大好きで愛おしいが、特に影響を受けたのがこの歌詞。

記憶だって スイッチ一つ、
輝いてしまえば
全部特筆すべき存在

自分の中で「スイッチ」は、「きっかけ」と置き換えている。スイッチは人それぞれある。次の2つは私の場合だ。
卒業アルバム。
楽しかったこと、嫌だったこと、全て写真と共に鮮明にフラッシュバックする。友達や先生方に書いてもらったメッセージスペースを読んだら、今も元気かなぁ、とか、会いたいなぁ、と思う。
あるいは、好きだったアーティストの曲。
当時の心のモヤモヤや、目に見えないなにかに対する嫌気、もしくはアーティストに対してたくさん注いでいた愛。CDプレーヤーにCDをセットし、再生ボタンを押せば(今はサブスクでも聴けちゃうね)、いつでもその時に帰れる。
嫌だったこと、悲しかった事、その頃の思い出が全て色鮮やかに蘇る。しかもそれは今の自分を生成していて、切っても切れないもの。
まさしく、「全部特筆すべき存在」。

この歌詞に出会ってなかったら私は今頃、過去のことをどう処理していたか。過去に大きなトラウマがあるわけじゃないし、とても忘れたいことがあるわけでもない。ただ単に、過去に執着し過ぎていた時期があった。今も、たまに。

この歌詞のお陰で、私は今、過去と上手く付き合っていけてる。この歌詞があるから今、こういう文章が書けている。もし私が昔のまま過去にすがりついていたら、この世界が退屈で仕方がなかったね。これからもずっとこの歌詞と一緒に生きていくと思う。優しい歌詞を書いてくれて本当にありがとう。これまでにたくさんの人に魔法をかけ続けてきた、この曲に、最大限の敬意を。

私の世界、彼らの世界

以上、私が生きていく上で大切な曲三選。
と言っても、これは一例だし、アルバムまだ全部集められてないし、これからも我々を驚かせてくれるような歌が出るだろうから、現時点での話。
私が生きていて最高に楽しいのは、完全無欠のロックンロールを奏でているバンドのおかげです。これからも、世界を明るくさせる色鮮やかで、キラキラしてて、弾ける音楽を奏でていて欲しいと願っています。

最後になりますが、読者の皆様、ここまで読んでくださって本当にありがとうございました。土下座。頭がめり込む程の。

すみません、最後にもう一つだけいいですか?私がしょっちゅうよく思う事。

このバンドの人達には、この世界はどのように見えているんだろう?

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