見出し画像

ツイてなかった日に電気屋で主人公になる

3月最後の日曜日、脱毛を終えてTODOをこなす。

買って3ヶ月位、10回くらい着たであろう白いズボンが、毛玉だらけになってしまったのでクリーニング屋さんに相談しにいく。

「あ~……毛玉とりはサービスでやっているんですが、ここまで細かくて広範囲だと取り切れない可能性が高いですね><」

なんと…。そうですか。家で洗濯できる素材なので、一旦そのまま持ち帰ることにする。毛玉取りを買うことを決意。

ていうかまだ10回くらいしか着てないのにこの状態…?悔しい。これはクリーニング屋さんが悪いんじゃない。この服が悪い。結局、服っていうのは見た目でも素材でもなく、長く、楽に着続けられるかなのか。サステナビリティ性がいかに高いかなのかということを思い知る。ズボンなんて、つるつるした生地でシワと毛玉と縁遠いものを選ぶべきなんだな。

クリーニング屋と同じ建物に入っているロフトに向かう。信じられないくらいスニーカーが汚れていたので、スニーカーをきれいにするグッズ求めて。

その日は、スニーカークリーナーの専門家が実際に靴を磨いてくれるイベントの最終日。ラッキ~と思ってそのブースに向かうも担当者不在。

ご飯でも食ってるんかなと思い5分くらい待ったけど来ないので、まあ適当に買おか~と思ってお手頃なものを手に取る。700円。でも高いよな。

まあいいやとおもってレジを出たところ、そのブースで靴を磨いてもらっているお客さんが一人。

この一瞬で、戻ってきてるやん……

悔しすぎたので、その人が靴を磨いてもらうのを待ち、「私もこれ気になってたんですけど~……」と言って、磨いてもらう。信じられないくらい綺麗になる。

「あ、あの、これ買っちゃったんですけど、これでも綺麗になりますか?」と買ったクリーナーを見せると
「あ~、これは水性汚れ用のやつだから無理だね」と言われる。
悔しすぎたからそれを返品して使ってもらったクリーナーを購入。

っていうか、その場で全部キレイにしてもらえればよかったんだけど、あまりにスニーカーが汚すぎて、最後までやってもらえなかった。(その後に来た、ぴかぴか真っ白なスニーカーを履いているオジサマのスニーカーは全部キレイにした上に防水スプレーまでかけていた)

多分、「こんなスニーカーを大事にしないやつはスニーカーを履く資格がない」って思われたんだと思う。悲しい。

次、毛玉取りを買いに電気屋に向かうも、お腹が空きすぎたので飲食店を漁る。

寿司の気分だったので2名くらい並んでいた寿司屋に並ぶ。15分くらい並んだときにやる気のない店員が現れ「あと45分くらい待ちますけど大丈夫すか?」とか聞いてくる。なんやねん。やめて別の店を探す。

「鴨そば」という魅力的な単語に出会い、炭水化物禁止生活中だけどチートデイってことにしよう!と決意し食券を買う。鴨食べたい。

と思った、のに、出てきたラーメンに乗ってたのがブタのチャーシューだった。

鴨そばという店名だし、乗ってるものは全部鴨だと思うじゃん。ぶ、ぶた……?悲しい…………

でも麺が全粒粉麺だったし、美味しかったし、まあ、許そうか。という気持ちになりながらお腹を満たす。

食べ終わって、毛玉取りを購入。(毛玉取りの場所も全然わからなくて、悲しかった……)

うまくいかないことばかりでどんよりした気持ちだったので、そのまま歩いて家に向かう。ただ、外に出たらすごくいい天気で、気持ちのいい風が吹いていたので、一気に気持ちが上昇!そうだ、家までの道にある公園で、アイスコーヒーでも飲みながらnoteのネタを整理しよう。

めちゃくちゃ風が強かったけど、ビタミンD生成の意味も込めて一生懸命外でメモ帳とペンをもって3月の振り返り。

こんなに太陽にさらされているのに、「3月、なんもできんかった……」の気持ちに襲われる。ただ、太陽にさらされているので「今からでもできる!」の気持ちになる。人生ビンゴで今からできそうなもの「パソコンを売る」。

パソコン、売りたいな……

不意に調べると、なんとその日が買取保証サービスキャンペーンの最終日なことが判明!

思い立ったが吉日。家に帰ってPCを整理し、もう一回電気屋さんに向かう。正直電気屋さんまで徒歩20分はあるけど、まじで疲れたらタクシー乗ろうと思いながら、自分を騙しながら歩く。

買取カウンターに到着し5分くらい待ち、呼ばれてPCを見せる。

「状態が悪いと買取保証サービスの対象外です」

っっなんやねんっっっっっ!!!!!!!!!

実際だいぶ使い古したものだったし、しょうがないと思いつつ、まじで体力振り絞って来てこれ…?泣きそうだ……

でももう、なんでもいいから査定してもらおうと思って、そのまま預ける。

なんとなく、新しいPCをそのまま買う気分になっていたので、Appleコーナーに行く。

ほしいと思っていたMac book Air。保証やらOfficeソフト買うと20万!意外と高い。でもかわいいな~ッ

値段のところを見たら、今日まで25歳以下は7000円オフらしい。え!これは使うべきでは。

と思ったら、自分26歳でした。残念ですッ

観念してWindowsのPCコーナーへ。フラフラ歩いてたら、くまさん系パソコンオタク風お兄さん店員さんが「ご相談のりますよ」と話しかけてきてくれる。

このとき思った。今日やっと主人公になれた……ッ!!!!!!!!

いつも結構、自分が主人公だと思って生きてる人生だけど、今日はまじで誰の目にもうつっていないように感じてつらくて、このときようやく、自分の存在を感じて、気分が上がる。

希望のスペックを伝えると、そのお兄さん店員は条件に合うPCを教えてくれる。30分くらいは接客してくれたと思う。

ただ、Macへのあこがれを捨てきれず、一度「考えます」と行ってその場を離れる。もう一回Appleコーナーに行き、いや、でもどう考えてもWindowsだな。と思いを新たに、もう一度Windowsコーナーで唸っていると、「お手伝いしましょうか?」と同じ店員さんが話しかけてきてくれた。

……ッ!!!!!!!!!!!(電気屋さんをホストみたいに楽しまないでくれますか??????????????????)

もう8割Windowsに決めているんですが、あとは自分の見栄の問題なんです!!!!!と意味のわからん相談を今日出会った店員さんにぶつける私。どういう人がMac買うんですかね?!かわいいからですかね?!そうですねえ、あと周りに使っている人が多いとか、そういうシンプルな理由が多いと思いますよ。たしかに…………

まだ決めきれない私。結局いつもみたいに最終の選択は妹に相談して決めようと電話するも繋がらず。次点の母に電話する。

「Macは端子とかが面倒だし、高い……Windowsは使いやすいし安い……どっちがいいかな;;」
「Windowsがいいんじゃな~い?」

Windows決定。ご購入。

私を主人公にしてくれた店員さんのおかげで買うことにしたので、電話中にいなくなっていた店員さんを、購入手続きをすすめてもらうために探す。

するとすでに、パソコンオタクの店員さんは別のお客さんを接客していた。

そう、そうだよね……、あんたはパソコンを求めてる人には平等に接するんだ。わたしはワンオブゼムだよね。(本当にキモいからやめな)

悲しい気持ちになりながら、ウロウロしていると、わたしに気づいた店員さんが「ちょっとお待ち下さい」と今接客している人に告げる。「買うことにしました!」と私が言うと「承知しました、ご案内しますね」とレジに向かう。

「ここからは別の担当に引き継がせていただきます」

引き継がれました。

引き継がれた方も関西弁のおもろい方だったから全然良かったけど、ちょっと寂しかったです。あんたのおかげで、わたしは今日をプラスで着地できたから、それを伝えたかったし、普通に接客してほしかった。名前もわからないくまさん系パソコンオタク風お兄さん、ありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?