ジャンタルマンタル 考察
ジャンタルマンタルについて。
色々と言ってみたい。
この馬、JRA-VAN主催のPOGにて指名している。
指名数は143名となかなかの穴馬。
そもそもこの馬に期待して指名した理由は父のパレスマリスにある。
父パレスマリス
中距離〜クラシックディスタンスを走れるスタミナと、6.5fや8fでも勝ち鞍があるというスピードもある。遺伝力も申し分なく、初年度の産駒からBCジュベナイル勝馬のリストラクターを始め3頭のステークスウィナーを出している。二年目の産駒でも一頭。
3年目の産駒は日本への持込馬でジャンタルマンタルとノーブルロジャー。
加えて、何よりは半弟であるジャスティンパレスとアイアンバローズがGI,G2を勝っているという日本に対する馬場適性が高いと見込んだからだ。
スマートストライク系のカーリンにロイヤルアンセムxレッドランサムで芝でも十分やれる馬を出せると踏んだ。
当年産駒は5頭おり、そのうちインユアパレスは小林英一HDがクイーンズターフをアメリカに持込み、種付けをした馬で当馬主もパレスマリスに魅力を感じていたものと思う。
母インディアマントゥアナ
母系を見てみよう。
母のインディアマントゥアナIndia Mantuanaは米で競走生活を送った馬で6勝、G3を一つ勝ったくらいの実績だが丸3年間で27戦となかなかのタフネス。
特筆すべきはダート5fで勝ち上がり、最終的にタイトルを取ったレッドカーペットHは芝の11fで母にも日本への芝適性、距離の融通性が見込める。
適性と能力と調教
ジャンタルマンタル本馬の話に移ろう。
私はPOGはやはりダービー馬を探すゲームだと思っているので、父母ともに馬場と距離に適性のある馬を核に据える。今年は本馬でありデイリー杯を勝った当たり、かなり自信を深めたものだ。
しかし世間一般のジャッジは「マイラー」といささか不本意なものだった。
デイリー杯2歳、朝日杯FSはあくまで馬齢が若いから消耗の少ないマイルを選んだと思っていた。
早枯れの短距離馬が勝つレースだったのは今は昔、ドウデュースがダービーを勝ちそういったローテも選ばれるものだと思っていた。
当然クラシック第一弾の皐月賞に参戦し早めに抜け出して差されてしまうも3着を確保し、地力とセンスの高さを見せつけた。
ダービーも万端。そう思っていた矢先、鞍上と調教師からのベストはマイルの言葉。
鞍上は乗って確かめるのであるから現時点でのマイラー能力の高さを判断したのだとわかる。
しかし高野調教師に至ってははじめからマイラーだけど皐月賞でどれだけやれるか、勝ったらダービーという思惑だったように見える。
何が言いたいかと言うと、マイラーとして育てたということ。
白井元調教師の言葉を借りればスピードのある馬の距離を伸ばして対応させるという育て方は出来る、というところだ。
マイルで強さを見せたからとりあえず安牌であるマイル的に育てチャンスが有れば馬主に夢を見させようという感じの消極的な育成方針に見える。
馬の個性を育てるのはまだあとでもいいと思う。
配合からは距離の融通は効く、気性も素直でスピードがある分多少抑えるところはあるが調教でうまく育てられたハズ。
餌やり師ではない調教師なのに及び腰だったなと。
しかし高野師の管理場を改めてみてみてわかった。
ジャンタルマンタル以外のG1馬はすべて牝馬なのだ。
牝馬は相手関係からか、とかく距離の融通が利きやすい。しかし、高野調教師はそれよりもさらに頑なに隣のカテゴリーへの制覇もあまり考えていないようで、これだと思った距離にある程度こだわり続けるスペシャリスト育成タイプだった。
牡馬の場合、成長とともに一気に距離を伸ばしたりといった適性幅を広げることがよくある。
秋は流石に秋天あたりを狙うんだろうと思っていたがその発言は「マイルのスペシャリストを目指します」非常に残念。
鞍上を川田に据え続けるのならば、致し方ない面もある(川田は古馬王道三冠が苦手)が将来性を捨てられたようで残念だ。
秋は駿馬に戻して古馬王道を進んでほしい。
配合も気性もマイラーではないと思う。
吉田照哉さんの言葉にも「まさかマイル」という節があったことも書き添えておきます。
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