名探偵のはらわた 登場事件解説-5 椿産院事件
名探偵のはらわたに登場する事件の元事件をご紹介
・椿産院事件→寿産院事件
1944年(昭和19年)4月から1948年(昭和23年)1月にかけて東京都新宿区で起こった嬰児の大量殺人事件。
被害者の数は100人以上と言われている。
第二次世界大戦後のベビーブームで、多数の嬰児が寿産院に預けられていた。
同院では嬰児に対する虐待が常態となっており、凍死、餓死、窒息死などさまざまな死因で嬰児たちは亡くなっていた。
寿産院の経営者夫婦は嬰児を貰い受けるなどの新聞広告などにより200人以上を集め、親から嬰児1人につき4000円〜5000円の養育費と東京都からの補助金と配給品を受けとっていた。
だが配給品は闇市に横流しされ、嬰児には食事をろくに与えずに100人以上を死亡させた。
1948年(昭和23年)1月12日深夜、パトロール中の警官2人が東京都新宿区弁天町で、みかん箱を運ぶ葬儀屋に職質をかけ、箱には嬰児4体の死体が入っていることを確認した。
1月15日、新宿区柳町「寿産院」の経営者夫婦が殺人容疑で逮捕された。
葬儀屋は釈放されたが、夫婦と助手の3人は起訴され、診断書を偽装していた医師も起訴された。
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