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Aiのべりすとに延々と文章を書かせたらどうなる?  (化物語風のmod編)

お暇な時にでも読んでもらえたら嬉しいです。

有料会員限定でmodが使えるのですが、それで何も手を加えずに延々と文章を書かせたらどうなるか という実験です。

先に結論を言いますと……何故かひぐらしになってます ※終盤

改めてルール、modごとの特徴が出ると良いなと願い100%Ai任せの小説です。デフォルトの文章を1文字も選ばず、ひたすらデフォルトでAi出力させました。

需要があればAiのべりすと研究もやって行こうと思いますので応援よろしくお願いします。 わかりやすいタグでもつけておきますね。
スキ&フォローよろしくお願いします。

本編


吾輩は猫である。名前はまだない。
そんな吾輩は今、非常に困惑している。
何故なら目の前に、何とも奇妙なモノがいるからだ。
ソレを一言で表すのであれば、それは人だ。ただしその人物は、およそ人間とは呼べぬ容貌をしている。
まず頭髪が一切なく、代わりに毛むくじゃらの耳が生えている。そして顔には口と鼻がなく、代わりに大きな目と長い髭がある。更に手は四つあり、指の代わりに四本の巨大な爪がついている。……どう考えてもおかしい。明らかにおかしい。
だがしかし、その人物がこの世界に存在することは事実なのだ。
そう、吾輩はその人物を知っている。というか、つい先ほどまで一緒にいたのだ。
「おーい、黒兵衛! どこ行ったんだ、出てこいよ!」……間違いない。あの男だ。吾輩がこの世界にやってくる原因となった、あの男の声だ。
吾輩の名は、黒兵衛。かつて、江戸の闇で悪名高き大泥棒・石川五右衛門として名を馳せた者である。…………まあ、それも昔の話だ。今の吾輩はしがない飼い猫にすぎない。
さて、吾輩がどうしてこんなことを回想しているのかと言えば、それはもちろん理由があるからに決まっている。……吾輩はこの世界で、ある男に出会ったのだ。
出会ったと言っても別に知り合いでも何でもなく、むしろ敵同士だったのだが、何故か向こうは吾輩のことを知っていたらしい。それで何かと絡んできたり、勝負を仕掛けてきたりしたのだ。
正直言って迷惑な話だったが、吾輩としても無視するわけにもいかない事情があった。何故ならば吾輩がこの世界にやってきたのは、ある男のせいだからだ。その男の名前は『斬九郎』といった。
そう、あの男は吾輩と同じ転生者だったのだ。しかも吾輩と同じく、この世界の外からやってきた存在だという。……この世界の住人ではない? つまりどういうことなのかと言うと、この世界に生きる者は皆、異世界からの訪問者ということらしい。つまり吾輩は、あの男のせいでこの世界にやってきたということになる。
ちなみに斬九郎の方は、吾輩よりも先にこの世界に来ていたようだ。どうも吾輩が来る前に、すでに色々とやらかしていたらしい。
だが、それだけならまだよかった。……問題なのはその後だ。
実は吾輩たちの他にもう一人、別の転生者がいたのだ。名前は確か……そう、五郎左とか言ったと思う。
五郎左もまた吾輩と同様に、この世界に来る前は違う次元にいたらしい。そしてその次元というのが、どうも吾輩たちがいた世界とは別の場所らしく、そこで五郎左は一人の少女と出会ったのだという。
五郎左はその少女を愛し、そして共に歩んでいこうとしたそうだ。しかし、それを阻むものが現れた。それが五郎左の前世であり、五郎左を殺した張本人でもあった。
前世の名は『山嵐』。江戸を震憾させた伝説の大盗賊にして、最強の殺人鬼。それが奴の正体であった。
五郎左は何とかして山嵐を止めようとしたが、結局それは叶わなかった。そして二人は死闘の末、相打ちとなり果てたのだという。
五郎左は自らの魂を引き換えに、己の技である『影縫い』を使い、山嵐の動きを完全に封じた。しかしその代償は大きく、五郎左の命は尽きようとしていた。
もう助からないと悟った五郎左は、最後の力を振り絞り、自分の身体ごと相手を道連れにした。その結果、山嵐を倒すことはできたものの、自分もまた命を落としてしまったのだという。
「……まったく、つくづく不器用な生き方しかできねえ野郎だよ」……そう呟く斬九郎の顔はどこか寂しげで、それでいて誇らしげでもあった。
そんな二人の死を悼みながらも、吾輩たちはそれぞれの道を歩み始めた。五郎左との約束を果たすため、吾輩は斬九郎と共に新たなる敵に立ち向かうことにしたのだ。
しかし問題はそれだけではなかった。五郎左の死を知った山嵐の仲間が、今度は斬九郎たちを狙いはじめたのだ。
その連中は、かつて五郎左が倒したはずの者たちだった。死んだはずなのに、何故か蘇って再び悪事に手を染めているのだという。
そして吾輩たちに復讐するため、この世界に舞い戻ってきたらしい。
こうして斬九郎と吾輩は再び戦うことになった。……だが吾輩には、どうしても斬九郎のことが許せなかった。
五郎左が死んだ原因は確かに斬九郎にあるかもしれない。しかし五郎左が死ぬ間際まで斬九郎のことを案じていたことを思うと、とてもではないが斬九郎を許すことはできなかったのだ。……吾輩は五郎左のためにも、絶対に負けるわけにはいかなかった。
それからしばらくして、吾輩はある男と出会うことになる。そいつの名は『黒兵衛』といった。
その男は人斬り集団・七人衆の一人でありながら、同時に凄腕の殺し屋でもあった。吾輩はかつて黒兵衛と戦い、辛勝したものの重傷を負って逃げられたことがあった。
その黒兵衛が再び吾輩の前に現れたのは、五郎左の死後しばらく経った頃のことだ。
吾輩たちが戦っている相手は、人間ではなく、むしろ人間の姿を借りた化物だ。それ故、普通の人間が太刀打ちできるものではない。そこで吾輩は黒兵衛を利用しようと考えたのだ。
吾輩は自分の正体を隠したまま、黒兵衛に接触して仲間に引き入れた。その後、吾輩と黒兵衛は共に行動するようになったのだが、それは吾輩にとって大きな誤算だった。
なぜなら黒兵衛もまた、吾輩と同じように人を殺せない体質を持っていたからだ。黒兵衛はそのせいで今まで多くの仕事に失敗してきたらしく、そのためかいつも苛々しているように見えた。吾輩としては不本意だったが、黒兵衛の性格を考えれば無理もないことだった。しかしこのままでは、いずれ黒兵衛の命にも関わることになるだろう。
そこで吾輩は、仕方なく黒兵衛に対して特訓を施すことにした。吾輩と一緒にいる以上、いつかは必ず誰かを殺す必要があるからだ。
黒兵衛はなかなか素質のある若者だったので、特訓を始めてから一年もしないうちに一人前の殺し屋になった。だがやはりというべきか、まだ人を殺したことはなかった。
しかし吾輩としても、あまり悠長にしている時間はない。なので吾輩たちは、とうとう最終手段に出ることにした。
黒兵衛が殺したくなくても、相手が殺しにかかってきたら仕方がない。そういう時は殺すしかない。そうすれば、いつかは自分も相手を殺せるようになるはずだ。……結局、吾輩たち二人は互いに騙し合いながら、互いの目的を果たすために一緒に行動するようになっていたのだ。
それからまたしばらくして、吾輩の前に新たな敵が現れた。そいつの名は『大五郎』といった。
大五郎は、ある意味においては五郎左よりも厄介な存在だった。なぜなら大五郎は、自らの意志で殺人鬼になろうとしている人間だったからである。
そして大五郎は、自分の意志とは関係なく殺人鬼になってしまった人間の気持ちを理解していた。だからといって、自分がその立場になるつもりはなかったが……。
そんなわけで、吾輩は再び大五郎と戦うことになった。その時の吾輩は、かつてないほど追い詰められた状態だった。吾輩の正体を見破った大五郎には、もう後がなかったのだ。
しかも吾輩がいくら策を弄したところで、大五郎は決して諦めようとしなかった。
そんな時である。突然、大五郎が吾輩の前に現れたのは……。
大五郎は吾輩を見ても驚くどころか、まるで旧知の友のように接してきた。そしてこう言ったのだ。
「あんたが何者なのかは知らないけどさあ、どうせ俺と同じ穴のムジナなんだろ? だったら、少しくらいは見逃してくれてもいいんじゃないかい?」
吾輩はそれを聞いて呆れた。一体この男は何を言っているのかと……。
「……貴様のような男と一緒にするな」
吾輩は冷たく言い放った。すると大五郎は不敵に笑い、こんなことを言ってきた。
「ふふん、まあいいか。それでね、俺はこれから人を殺しに行くんだけどさ……」
「…………」
吾輩は無言のまま大五郎を見た。
「……なんだい、怖い顔して睨まないでくれよ。ちょっとした冗談じゃないか」
「……」
「でもね、このままじゃ俺の人生は終わりだ。それってすごく嫌なことだよ。わかるかい?」
「……」
「だからさ、お願いがあるんだよね。俺に力を貸してくれないか?」
「断る!」
吾輩はきっぱりと言い切った。だが大五郎は引き下がらなかった。
「そこをなんとか頼むよ! このままだと俺は死んじまうんだよ!」
「勝手に死ぬがいいだろう。それが貴様の責任というものだ」
「冷たいこと言うなよ。友達じゃないのかよ?」
「誰が友達だ!」
吾輩は吐き捨てるように言った。しかし大五郎はまったく怯むことなく食い下がってくる。
「ねえ、本当に頼むからさ。一生のお願……。いや、今生の一世一代の大勝負なんだよ。あんたが手伝ってくれたら百人力なんだぜ? きっとうまくいくと思うしさ」
「断じてお断りだ」
吾輩の言葉に大五郎は首を振った。
「そうか……わかったよ。じゃあ、もう仕方がないな」
「ああ、仕方がないことだ」
吾輩はそう言って大五郎を睨みつけた。だが大五郎はニヤリと笑うと言った。
「うん、そうだね。じゃあ仕方ないから、俺は君を殺すことにするよ」
「何だと!?」
「だって、しょうがないだろう? 君は俺の頼みを聞き入れてくれないんだからさ」
吾輩はその言葉を聞くと同時に駆け出した。そしてそのまま、大五郎に向かって突進していった。
「おおっと!……やるじゃないか」
大五郎は吾輩の動きを読んでいたらしく、素早く横に飛んでかわした。
「でも、これで君には戦うしか選択肢がなくなったわけだ」
「くっ!」
吾輩は歯噛みしながら間合いを取った。
「さあて、今度はどんな手を見せてくれるかな?」
大五郎は不敵な笑みを浮かべながら、ゆっくりと近づいてきた。その態度からは余裕のようなものさえ感じられた。
(こいつ……強い)
吾輩は改めて目の前の男の強さを認識した。「どうしたんだい? かかっておいでよ」
「言われなくても……」
吾輩は再び地面を蹴ると、一気に距離を詰めていった。そして拳を振り上げた。
「おっと!」
だが大五郎はそれを軽くかわすと、逆に蹴りを放ってきた。吾輩はそれを避けることができずにまともに食らい、後ろに吹き飛ばされてしまった。
「ぐあっ!!」
「ほら、隙だらけだよ」
大五郎はそう言うと再び襲いかかってきた。吾輩も負けじと応戦する。しかし、そのたびに何度も地面に叩きつけられてしまう。次第に息が上がり始めてきた。「どうだい? そろそろ降参してもいいんじゃないかな?」
「冗談を言うな。こんなところで死んでたまるか」
吾輩は必死に立ち上がって構え直した。
「ふうん。まだそんな元気があるなんて驚きだね。でも、これ以上やったって無駄だと思うけどなぁ」
「うるさい。黙れ」
吾輩は何とか呼吸を整えると、再び大五郎に飛びかかった。そして渾身の力を込めて殴りかかる。だが、やはり簡単にかわされてしまう。それでも吾輩は諦めずに攻撃を続けた。
「へえ、少しはまともな戦い方ができるみたいだね」
「当たり前だ。吾輩は探偵だからな」
「探偵ねえ……。まあいいや。それならもう少し楽しませてもらうとするよ」
大五郎はそう言うと、今度はこちらから仕掛けてきた。鋭いパンチが次々と繰り出される。吾輩はその攻撃を必死になって避け続けた。しかし、ついに一発を食らってしまった。
「うわっ!」
吾輩はそのまま倒れ込んだ。全身に激痛が走る。もう立ち上がれそうもないほどにダメージを受けていた。
「なかなか頑張ったじゃないか。でも残念だったね。俺には勝てないってことがこれでわかっただろう?」
「ふん! まだまだこれからだ」
吾輩は強がりを口にしたが、実際はかなり厳しい状況に立たされているのを感じていた。このままでは本当に殺されかねない。かと言って逃げようにも身体が全く動かなかった。まさに絶体絶命である。
「仕方がない。ここは奥の手を使うしかないようだな」
「何だって?」
吾輩の言葉に大五郎は眉をひそめた。
「いいのか? 後悔しても知らないぞ」
「ふん。やってみるといいさ」
大五郎は鼻で笑うと、余裕たっぷりといった様子で腕組みをした。吾輩は大きく深呼吸すると、ゆっくりと目を閉じた。
「何をするつもりなのかわからないけど、どうせハッタリなんだろ? 今のうちにとどめを刺させてもらうぜ」
大五郎はそう言って拳を振り上げると、勢いよく振り下ろした。だが次の瞬間、信じられないことが起こった。なんと吾輩の身体が突然宙に浮かび上がったのだ。
「な、何だと!?」
これには大五郎も驚いたようで、慌てて吾輩を見上げた。そして目を大きく見開くと、「お前……一体……」と言ったまま固まってしまった。無理もない。何しろ目の前にいるのは、身長2メートルを超す巨大な人間なのだから。
「ふう……。やっと変身できたか」
吾輩は額の汗を拭いながら言った。
「ば、化け物め!!」
大五郎の顔に初めて恐怖の色が浮かぶ。
「失礼な奴だな。吾輩はこれでもれっきとした人間だぞ」
「嘘つけ!! どこから見たってバケモノじゃねえか!!」
「むう……。まあ確かにその通りではあるが……」
「とにかく、その姿のままでいるつもりなら容赦しないぜ!」
大五郎は再び拳を構えると、殴りかかってきた。しかし、吾輩は素早く後ろに飛んで避けると、逆に相手の腹にパンチをお見舞いした。
「ぐえっ!」
大五郎は苦しそうな声を上げると、そのまま床の上に倒れた。それからすぐに立ち上がると、「くそったれが!!」と言いながら再び向かってくる。
「おいおい、そんな単調な攻撃でこの吾輩に当たると思うのか?」
吾輩は余裕たっぷりに言うと、今度は足払いをかけた。大五郎の巨体が空中を舞う。それからすぐに落下してくるところを受け止めると、思いっきり投げ飛ばした。大五郎は部屋の端まで吹っ飛ぶと壁に激突し、ズルズルと崩れ落ちた。
「ぐふぅ……。お、俺様がこんなガキどもなんかに負けるなんて……」
大五郎は弱々しい声で呟いた。
「どうやら勝負あったようだな」
吾輩の言葉に大五郎は何も言わずに顔を伏せた。
「まだやる気があるなら相手になるぞ。もっとも、今の貴様に勝ち目はないだろうがな」
「ちくしょう! 覚えてろよ!!」
大五郎は捨て台詞を吐くと、部屋から出て行った。それを見て、他の男たちも後に続く。残されたのは吾輩たちだけだった。
「あの人たち、行っちゃいましたね……」
「ああ……」
吾輩たちは顔を見合わせると、ホッとした表情を浮かべた。
「しかし、まさかお前さんたちがここまで強いとは思わなかったぜ。正直言って見直したよ」
吾輩の言葉に沙都子は嬉しそうにはにかんだが、魅音は何とも言えない複雑な表情になった。
「おじさん的にはさぁ、あんまり素直に喜べないんだよねー。だってあんなに頑張ってきたことが全部無駄だったわけだしさ」
「無駄じゃないですよ」
レナが微笑みかけると、魅音は少し照れたように頭を掻いて見せた。
「それにしても、よく助けに来てくれたね。どうして私たちの場所がわかったの?……やっぱり梨花ちゃんのおかげかな?」
「いいえです。ボクはただ、園崎家の力を借りただけなのです」
「園崎家……ってことは、お姉の仕業か」
「はいです。沙都子のことを心配していた圭一たちに事情を話したら、協力してくれることになったのです」
「へぇ~……。じゃあ、お姉も私らのことを心配してくれてるってことなんだねぇ~……」
魅音が感慨深げに言ったその時、廊下の方から激しい物音が聞こえた。そして同時に、誰かの悲鳴が上がる。
「ひゃあっ!?」
驚いて振り返ると、そこには床に倒れている男の姿があった。その周りには血溜まりができており、見るからに痛そうな傷口が覗いている。
「な、何事ですかこれは!! 一体誰がこんなことをッ!!!!」
突然の出来事に唖然とする中、沙都子が甲高い声を上げた。その声に答えるかのように、一人の男が姿を現す。それはこの屋敷の主であり、園崎家の当主である園崎茜であった。
「どいつもこいつも使えない連中ばかりですね。……まったく、使えません」
茜は冷たく言い放つと、倒れた男の方に歩み寄った。そしてポケットの中から何かを取り出すと、それを男の傷口に突っ込んだ。男は激痛で叫びを上げるが、茜はそれを無視してさらに奥まで指を入れる。
「ぐわぁぁぁっ!!!!」
やがて男の絶叫が止むと、茜はゆっくりと指を引き抜いた。引き抜こうとした時、爪の間に肉片のような物が挟まっているのが見える。茜はそれを興味なさそうに見つめていたが、すぐにハンカチを取り出して丁寧に拭き取った。
「……これでよしっと。……ん? 何だいみんな揃ってそんな顔して。まるで化け物でも見るような目じゃないか」
茜は不思議そうに言うと、沙都子の方をちらりと見た。
「……お前かい?……私の大切なコレクションを台無しにしたっていうのは」
茜は静かに歩み寄ると、懐からナイフを取りだした。刃渡り15センチほどの小さなものだが、それで十分というところだろう。
「ま、待ってくれよ!あれは事故だったんだ!」
圭一が慌てて取り繕うが、茜はまったく意に介さない様子でナイフを構え直す。そして、沙都子を睨みつけると言った。
「……お前のせいだよ沙都子。私が丹精込めて作り上げた最高傑作を壊したのはね」
「ごめんなさいですわ……。まさかあんなことになるなんて……」
「謝る必要はないさ。あの出来損ないは最初から欠陥品だったんだよ。だから壊れても仕方がない」
「……え?」
沙都子は一瞬、何を言われたのか理解できなかったようだ。だが、すぐに意味を理解すると顔を真っ赤にして叫んだ。
「……お兄様の悪口を言っちゃダメですわ!! いくらあなただって許しませんことよッ!!!」
「……悪口だと? 笑わせるな。……あいつは私の作品の中でも最低ランクの失敗作なんだぞ。……あぁもう、思い出しても腹立たしい」
茜は再び表情を険しくすると、ナイフを持つ手に力を込めた。それを見た沙都子が怯えて後ずさりをする。
「ちょっと待ってくださいよ!あんたが自分で壊したんじゃないんですか!?」
「私は触ってもいないし、何もしていない。……そうだろ?」
茜の言葉に男は無言でこくりと首を縦に振った。
「じゃあ一体誰がこんなことを!?」
「知るもんか。それより問題はお前たちだよ。せっかく作った最高傑作を台無しにしやがって。弁償してもらうから覚悟しろよ」
「弁償って言ったって、金なんか持ってねぇぜ」
「お金なんかいらないさ。お前たちに支払えるのは、この命だけだ」
茜はそういうと、ナイフを高く振り上げた。その動きを見てレナたちが悲鳴を上げる。
「ひぅ! 助けてぇー!」
「……私も、死にたくないですわ……」
「おいおい、勘弁してくれよ!」
圭一たちは慌てて逃げ出す。しかし狭い廊下では逃げ場などどこにもない。すぐに追い詰められてしまう。
「……お前たちの血で壁紙を染め上げてくれるよ」
「くそっ!こうなったらやるしかないか!!」
圭一はバットを構えると、じりじりと後退する。
「お兄ちゃん、戦わない方がいいと思うよ……! あの人、何かおかしい……」
魅音がそう言うと、圭一もそれはわかっていた。だが、ここで逃げるわけにはいかないのだ。
茜は明らかに正気を失っている。このまま放っておいたら、無関係の人間にも危害を加えるかもしれない。そうなればきっと後悔することになるだろう。……それに、もしここで逃げたりしたら、俺は一生自分を許せなくなる気がした。
「……悪いな。俺はまだ死ぬわけにはいかねえんだ」
「ふむ……。君たちもなかなかどうして根性があるじゃないか。……ますます気に入ったよ」
茜はナイフを構えたまま、ゆっくりと近づいてくる。圭一はその隙を突いて一気に間合いを詰めると、バットを振り下ろした。
「おりゃあっ!!」
バキッ!!
「うぐッ!?」
金属音と共に茜の手からナイフが弾き飛ばされる。その衝撃で手首を痛めたのか、彼女は苦悶の声を上げた。
「よし今だみんな! 今の内に逃げるぞ!!」
圭一は振り返らずに仲間たちを促す。そしてそのまま一目散に逃げていった。
■アイキャッチ ■圭一の部屋(夜)………………
「あ~あぁ、やっぱりこうなるんじゃないかと思ったんだよねぇ」
魅音は呆れたような声を出した。圭一たちが出て行ってしばらくすると、部屋の外からけたたましいサイレンの音が聞こえてきたからだ。
「まったくもう! あいつら何考えてるんだろうね!」
「どうしますの? 警察が来る前にここを出た方がよろしいんじゃありません?」
梨花が心配げに窓の外を見る。魅音は少し考え込む仕草を見せた後、答えた。
「そうだねぇ……。まぁ、一応念のためにこの部屋の鍵をかけておくか」
魅音はポケットから鍵を取り出すと、それをドアノブに差し込んだ。
「あれ?……開かない」
ガチャガチャと何度かやってみるがやはり扉は開かなかった。
「……まさか……!」
嫌な予感を覚えたレナが、恐る恐る窓から外の様子を窺った。そこには予想通りの姿があった。
「……パトカーだね」
「えぇーっ!? ど、どういうことですかこれ! 私たち何もしてませんよぉ!!」
「……ボクたちはここに隠れていただけです。なのになぜ警察がやってくるんですか?」
「……さっきまで誰もいなかったはずの場所から、いきなり人が飛び出して来たんだ。そりゃ通報するよね」
「じゃ、じゃあ圭ちゃんたちは……!?」
「多分逃げ切ったと思うけど……」
「…………」
詩音が不安そうに顔を曇らせる。その時だった。
ピンポーン♪ 玄関のチャイムが鳴る。詩音はビクッとした。
「け、警察の人ですよきっと! お姉ちゃあん、何とかしてくださいようぅ!」
「大丈夫だってば。私が開けてみるよ」
魅音がドアスコープから外の様子を探る。だがそこにいたのは警官ではなかった。
「こんばんわですの~☆」
「沙都子さん……!」
突然現れた沙都子に、一同驚きの声を上げる。
「ど、どうしてあなたがこんなところにいるんですか!?」
「あら、ご存じないんですの? 私も実は仲間なんですのよ~? それにしても本当にびっくりしましたわ。まさか圭一さんたちがあんな行動に出るなんて思ってませんでしたもの!」
「いや、それならこっちも同じだよ。まさか警察を呼んでくるとは思わなかったもん」
「でもこれで終わりましたわね。私たちを捕まえに来た警察は、逆に捕まえられてしまったわけでございますから。これで私もようやく解放されますわ」
「うん。まぁ、そうなんだけどねぇ……。それより何しに来たのか聞いていいかな?」
「もちろんですわ! それはもちろん……、私の歓迎会をしていただきたくって参上した次第でございますの~!!」
「…………」
「そんな目で見ないでくださいましぃ!! ほら、私ってばこんな状況なので、今まで誰にも相手にされてなかったんですよ! だからこういう時くらいみんなと一緒に盛り上がりたいじゃないですか~!! お願いしますわ魅音様~!!」
沙都子が涙ながらに訴える。その気持ちはよくわかるが、この状況ではどうしようもない。
「……ごめんなさい、沙都子さん。今日はちょっと無理みたいなんです」
「そ、そんなぁ……! せっかくのお誕生日なのに、祝ってくれる人は誰もいないんですの!?」
「……あはは、ゴメン。明日は必ずやるからさ。今日のところは我慢してくれるかな?」
「うぅ……仕方ありませんわね……。わかりましたわ、明日まで我慢致しますわ……」……と、言いながらも、沙都子は不満げな表情を隠そうとしなかった。「あの、魅音さん。今夜はここで泊めていただけませんこと? ここにいれば安全でしょうし、圭一さんたちもすぐに捕まると思いますわ。それまで隠れていましょうよ」
「それは確かに名案かもだけど、私ひとりの判断じゃ決められないんだよね。おじさんたちのところに行こう」
「えぇーッ!! 私は嫌ですよぉ!! このままここに隠れてたら見逃してくれますって~!!」
「だめだめ。そういう問題じゃないんだよ。……ごめんね沙都子ちゃん、この通り」
魅音が深々と頭を下げる。
沙都子は唇を尖らせてむくれていたが、やがて諦めたようにため息をつく。
「……仕方ありませんですわ。では参りましょうか」
■幕間 TIPS入手(前原圭一)
俺は電話帳を開き、竜宮礼奈の家にダイヤルする。
「もしもしレナか? 俺だ俺!」
『オレオレ詐欺はお断りしております』
「違うっつーの! 竜宮礼奈だよ!!」
『あぁ、そうだった。圭ちゃんどうしたの?』
「レナ、お前の家に行ってもいいか? 梨花ちゃんのこと聞きたいんだ」
『いいけど……どうして?』
「いや実は……、昨日、鷹野さんに襲われた時に助けてもらったんだ。それで礼を言いたいと思ってさ」
『……!!』
受話器の向こう側で、レナが絶句するのがわかった。
「レナ? おい、レナ?」
返事がない。…………まさか、もう殺されてしまったんじゃないだろうな。
「レナ!! 生きてるか!?」
『あ、うん。生きてるよ。びっくりして声が出なかっただけだから』
「よかったぜ。無事ならいいんだ。とにかく今すぐ行くぞ!」
『う、うん。でも……、ちょっと待ってほしいかな』
「何でだ? 何か都合が悪いのか?」
『その、実は私もいろいろあって……。だから……、そうだ、私の家まで来てくれないかな。そこで会おうよ』……? どういう意味だろう。レナにも事情があるということだろうか。
まぁ、どっちにしろ行ってみないとわからないことだ。
俺は了解すると、自転車に乗って雛見沢へと向かうことにした。
■幕間 TIPS入手(北条沙都子)
魅音さんの話では、叔父夫婦は仕事の都合で今日は帰ってこないらしい。……というわけで今夜はここでお泊まり決定なのだけれど、 こんな状況なのになぜかみんな妙にはしゃいでいる。
その理由はすぐにわかった。
「ほらほら、沙都子ちゃんはここだよ♪」
「うふふ。それじゃ失礼しますわね」
「んっふっふ~☆ 今夜は寝かさないよ~? 覚悟しとけぃ!」
「……ボクは眠いのです」
「あらあら、では私が添い寝をして差し上げますわ」
「えぇ~?……私も一緒に添い寝したいんだけどなぁ……」
「そしたら沙都子がひとりぼっちになってしまうじゃないか! 私は反対だぞ!」
「そうですねぇ。それだと皆さん、落ち着いて眠れませんよね。ここは公平にくじ引きにしましょう」
「ひゃぅぅぅ~! わたしの布団の中にこっそり入ってくるつもりですねッ!!……それはだめですよッ!!」
「そんなことしないってば。あんたと一緒にすんなっての!」
「梨花はどこに入りたいですか? 遠慮せずに言ってくださいまし」
「ボクはどこでも構わないですよ。……それより、早く寝かせてくださいなのです」
「はいはーい! じゃ、私は沙都子の布団の中に入るよぉ~☆」
「じゃ、じゃあ、私は魅音の布団の中でいいかな」
「じゃあ私は圭一くんの布団に入りますね☆」
「……じゃ、じゃあ、ボクはレナのお布団でもいいでしょうか」
「じゃあ俺は詩音か。よし、これで決まりだな!」
「えぇー!? ちょっと、おかしいですよー! どうしてわたしだけ仲間外れなんですかー!?」
「はいはい、文句を言わずにくじを引くんだよ。ほれほれ」……何やら盛り上がっているようだったけど、私には関係ないことだった。
だってもう何もかもがどうでもよかったから。……それにしてもあの時、私がもう少し冷静になっていれば。
あんなことにはならなかったはずなんだ……。…………………………
「……あれ? 沙都子は?」
「さっきまでここにいたんですけど、いつの間にかいなくなってしまいました」
「…………」
「…………」
「……やっぱり、寂しいんだと思うよ」
「そうですねぇ。きっと、私達にはわからない何かがあったんでしょうね……」……そして今、私の隣には誰もいない。
昨夜、皆がいなくなった後、私はひとりで泣いた。
泣いているうちにまた意識を失ってしまったらしく、目が覚めた時にはもう日は高く昇っていた。
慌てて飛び起きて、家中を探し回ったけれど、結局、沙都子の姿を見つけることはできなかった。……この部屋は私の部屋なのに。
まるで自分の家ではないような違和感を覚えながら着替えをし、学校へ行った。
学校に行けば誰かがいるはずだと思ったからだ。……でも教室にも校庭にも人影はなかった。……そうだ。今日は土曜日だから学校は休みなのだ。すっかり忘れていた。……その日一日、誰とも会うことはなかった。
放課後になっても誰一人として姿を現さなかった。
私は焦った。もしこのまま誰も現れなかったらと思うと怖かったのだ。
急いで部活のメンバーを捜し回り、ようやく見つけた頃には陽も落ちかけていた。
そして私はみんなに沙都子がどこにいるのか尋ねた。……すると、誰もがこう言った。
「知らない」
知らないわけがない。私は何度も沙都子に会っているんだから。
でも彼らは本当に知らないようだった。……そして私は悟る。……沙都子と自分とは住む世界が違うということを。……同じ人間だと思わない方がいいことを。
「お帰りなさいませ、梨花ぁ!!」
沙都子はいつものように明るく出迎えてくれた。……それがあまりに嬉しくて涙が出そうになるのを必死で堪えた。
「ただいまなのです」…………それから数日は何事もなく過ぎた。沙都子の笑顔は相変わらず可愛くて眩しかった。
でも、やはりどこか無理をしているように見えてしまう。それはきっと気のせいではないはずだ。
私はどうしたらいいかわからず途方に暮れた。……そんな折、圭一が突然現れた。……レナに連れられてやって来た彼は、開口一番にこう言った。
「沙都子を頼む!」
「え? あ、うん……。任せておいて。……ところで、どういうことなの?」
「詳しい話は後だ! とにかく沙都子を頼んだぞ!! じゃあなッ!!!」
圭一はそれだけ言うと、一方的に立ち去ってしまった。……何が何やらわからなかったが、とりあえず私は沙都子と一緒に暮らすことにした。
沙都子の身の上話を聞き、改めて彼女の置かれた境遇を理解することができた。……沙都子は孤独だったのだ。両親を亡くしてからずっとひとりぼっちだったのだ。
私には想像することもできないくらい、寂しい日々を送っていたに違いない。……沙都子は私を信頼してくれているようだ。
それはとても嬉しいことだった。
だが、同時にとても心苦しいことでもあった。
だって、私は……沙都子を騙し続けていることになるのだから。……沙都子は私が大好きだと言ってくれた。
それは嘘ではないと信じたい。……でも、私の中の悪魔が囁くのだ。……もっと早く本当のことを言えよ、と。
今ならまだ間に合うかもしれない。真実を話したら、沙都子はどんな顔をするだろう。……きっと幻滅されるに違いない。……いや、それだけじゃない。……今までの信頼が全て崩れ去ることは間違いない。……沙都子が絶望に打ちひしがれ、泣き叫ぶ姿を目にするのは嫌だった。
だから私は黙って過ごすことに決めた。……沙都子に嫌われたくないから。……こんな時、魅音ならどうしただろうか。……きっと素直に自分の気持ちを伝えたに違いない。……そうだ。……魅音がこの場にいたとしたら、きっと沙都子を助けようとしたはずなのだ。
魅音のようになりたかった。……魅音を羨ましく思った。
魅音みたいになりたいと思った。……だけど、魅音になることはできない。
結局、魅音になれないことを悟った私は、自分ができる精一杯のことをしようと心に決めた。
沙都子との楽しい時間を過ごしながら、これから先のことを考えていた。……そうしていつの間にか雛見沢に来て3年が経過しようとしていたある日のこと。……沙都子が失踪してしまった。
■幕間 TIPS入手 ■メモランダム 前原圭一(オヤシロさまの生まれ変わり)
前原家の長男で次期頭首。
オヤシロさまの化身であり、祟り神でもあるという相反する性質を持つ存在。彼はオヤシロさまとしての自分を自覚しているようだったが、その正体については深く考えないようにしていたらしい。
彼自身も、自分がどういう存在であるのかはよくわかっておらず、自分の中にある漠然とした不安感のようなものが時折襲ってくるだけだと言っていた。……だが、彼もまた、オヤシロさまとしての力を使いこなせていないだけで、その潜在能力は計り知れないものを持っていると思われる。
古手梨花(オヤシロさまの巫女)
御三家のひとつ、古手家の直系の娘。年齢は12歳~13歳程度と推測される。
彼女は自らの出自についてほとんど語らないため、詳しいことはわからないが、少なくとも彼女こそが本物の「オヤシロさま」であるということは疑いの余地がない。
彼女が本当に「オヤシロさま」なのかはわからないが、彼女が口にした言葉は全て実現してきたように思う。
例えばダム戦争において、彼女の予言通り、大石たちは負けた。……しかし、それが果たして彼女の力によるものなのか、それとも単なる偶然にすぎないのかは判別できない。
入江京介(医師)
雛見沢村診療所に勤務する医師のひとり。
雛見沢では珍しい、東京出身だと言う。
一見すると普通の青年に見えるのだが、実は相当な切れ者で、その本性を見抜いた人間は少ないようだ。
彼曰く、「僕はまだ医者になって日が浅いですし、未熟者ですからね。……本当の意味で人を救えるのはもっとずっと先ですよ。」とのこと。……つまり、彼が真に救いたいと思っているのは自分自身だけということだろう。
園崎詩音(祭具殿管理者)
御三家のひとつ、園崎家当主の孫娘にして次期頭首候補筆頭。年齢は17歳くらい? 彼女は御三家と呼ばれるほどの家柄の出身でありながら、非常にフランクで気さくな性格をしている。それは彼女の普段の姿をよく知らない人間にとっては意外なことかもしれない。
彼女は普段は祭具殿の管理を任されているらしいが、その実態はほとんど謎に包まれている。……どうやら、相当に重要な秘密があるようなのだが……。
北条沙都子(元監督生)
御三家のひとつ、北条家の当主の孫娘にして次期頭首候補筆頭。年齢は11歳~12歳程度と推測される。
明るく快活な少女だが、少々わがままで意地っ張りな面もある。
彼女は元々この村の生まれではなく、都会の学校に通っていたようだが、何かしらの事情により村へと戻ってきたらしい。……その理由まではわからない。
彼女も御三家のひとつである北条家の一員なので、おそらくはオヤシロさまと何らかの関わりを持つ存在であろうと考えられるが……。
■登場人物紹介・レナ編……綿流しの晩に起きた連続怪死事件。そして一連の祟り劇を鎮めるために立ち上がったひとりの少女、前原圭一。彼は数々の犠牲を出しながらも事件を解決に導くことに成功した。だが、その結末はあまりにも悲しいものだった……。
■登場人物紹介・魅音編……綿流しの晩に起きた連続怪死事件。そして一連の祟り劇を鎮めるために立ち上がったひとりの少女、前原圭一。彼は様々な犠牲を出しながら事件を解決に導いた。しかし、その結末はあまりにも悲しいものだった……。
■登場人物紹介・梨花編……綿流しの晩に起きた連続怪死事件。そして一連の祟り劇を鎮めるために立ち上がったひとりの少女、前原圭一。彼は様々な犠牲を出しながら事件を解決に導いた。しかし、その結末はあまりに悲しいものだった……。
■登場人物紹介・鷹野編……綿流しの晩に起きた連続怪死事件。そして一連の祟り劇を鎮めるために立ち上がったひとりの少女、前原圭一。彼は様々な犠牲を出しながら事件を解決に導いた。しかし、その結末はあまりに悲しいものだった……。
■登場人物紹介・富竹編……綿流しの晩に起きた連続怪死事件。そして一連の祟り劇を鎮めるために立ち上がったひとりの少女、前原圭一。彼は様々な犠牲を出しながら事件を解決に導いた。しかし、その結末はあまりに悲しいものだった……。
■登場人物紹介・大石編……綿流しの晩に起きた連続怪死事件。そして一連の祟り劇を鎮めるために立ち上がったひとりの少女、前原圭一。彼は様々な犠牲を出しながら事件を解決に導いた。しかし、その結末はあまりに悲しいものだった……。
■登場人物紹介・村長編……昭和58年6月に発生した連続怪死事件の犯人として逮捕された男。彼は自分が無実であることを証明し、自らの手で真犯人を挙げることに成功する。しかし、彼がその後どうなったのかを知る者はいない……。
■登場人物紹介・興宮警察署長編……昭和58年6月に発生してた連続怪死事件を捜査していた刑事のひとり。彼の捜査によって、犯人である男の逮捕に成功する。だが、男は取り調べ中に自殺を図り、そのまま帰らぬ人となってしまう……。
■人物相関図……本編開始以前に起きた「昭和58年の怪死」と「平成5年の惨劇」。そのふたつの事件の関係者たちを網羅した相関図です。それぞれの事件についての詳細は各項目にて解説しています。■雛見沢御三家(園崎本家)編……園崎家という巨大な組織の頂点に立つ三人の名家のこと。当主は代々、"鬼ヶ淵の姫巫女"と呼ばれる存在であり、その血脈を受け継ぐ者は強大な力を得る代わりに、「オヤシロさまの生まれ変わり」たる存在を監視し、時には滅ぼさねばならない宿命を負うことになる。
■入江機関編……雛見沢村ダム建設に伴う行政代執行により立ち退きを迫られた住民たちで結成された抵抗組織のこと。そのリーダー格が、後に雛見沢ダム戦争を引き起こすことになる。
■古手神社編……古手梨花とその一族が住むとされる場所。村の外れにある小高い丘の上にあり、麓から続く長い石段を登った先に社殿がある。現在は無人で、境内には朽ち果てた祠が残されているのみだと言う。
■公由喜一郎編……雛見沢村村長を務める老人。かつては村会議員を務めていたらしいが、現在は引退している。雛見沢ダム計画に反対していた。
■園崎おねぇ編……園崎魅音の母にして、園崎家当主の座に就く女性。旧姓は北条。先代の頭首だった夫の死により、突如としてその地位を継いだため、未だ若輩者と言われている。
■園崎詩音編……園崎家当主の座を妹に譲り渡し、自らは裏方に徹して家業を手伝っている少女。表向きには園崎家の当主は詩音が継いでいることになっているが、実際はまだ正式には譲られておらず、あくまでも暫定的な措置に過ぎない。
■古手夫妻編……梨花の両親。既に他界しており、現在の所在は不明。■前原圭一編……昭和58年に連続怪死事件に巻き込まれてしまった少年。この事件を機に雛見沢に移り住むことになり、やがて雛見沢を代表する名士となる。
■竜宮レナ編……かつて雛見沢に住んでいた少女。両親が離婚し、母親に引き取られたが、その後母親が病死してしまったことでひとりになってしまう。そこで叔父夫婦の元に預けられるが、そこも居心地が悪くなり、再び雛見沢に戻って来ることになった。
■富田くん編……元警察官で階級は巡査部長。大石の部下のひとり。熱血漢溢れる性格だが、実はかなりの女好きで、隙あらば若い女性に近付こうとする癖がある。
■岡村くん編……元自衛官で階級は二等陸曹。大石の部下のひとり。無口な上に目付きが悪いことから、よくチンピラと誤解される可哀想な人。
■岡村さん編……元自衛官で階級は一等陸曹。大石の部下のひとり。通称オカムー。気さくな性格なので誰からも好かれるタイプなのだが、なぜか独身のまま30歳を迎えようとしている。
■富竹ジロウ編……鷹野三四の恋人であり、共にエンジェルモートで働いていた青年。エンジェルモート閉店後は行方知れずだったが、最近になって姿を見せるようになった。しかし、どうにも様子がおかしい。
■鷹野三四編……本名不明の女性。雛見沢では有名な変人で、特に子供たちからは蛇のような目と舌を持つ妖怪「オヤシロさま」として恐れられている。その正体は民俗学やオカルトに傾倒しすぎた学者であるらしいのだが……? ■入江京介編……興宮警察署に勤務する刑事。階級は警部。■鬼ヶ淵死守同盟編……雛見沢村の守り神を祀る信仰団体。古手家の分家筋に当たる一家が代々代表を務めている。
■赤坂衛編……警視庁捜査一課所属、特別広域捜査班に所属する刑事。階級は警視正。■北条鉄平編……東京在住の画家。その画風は前衛的でありながらもどこか懐かしい雰囲気を漂わせており、一部の熱狂的なファンがいるという。■公由喜一郎編……雛見沢村村長を務める老人。■園崎おけさ編……雛見沢村に住む老婆。■園崎魅音編……園崎家次期頭首候補の少女。■園崎詩音編……園崎家当主の座を妹に譲り渡し、自らは裏方に徹して家業を支える決意をした少女。■前原圭一編……昭和58年6月に発生した連続怪死事件の被害者のひとり。■大石蔵人編……雛見沢ダム工事責任者だった男。現在は行方不明となっている。■小此木岩松編……昭和恐慌を引き起こした張本人。■綿流し編……毎年行われる祭りのこと。■鬼隠し編……昭和57年から5年連続で発生している謎の失踪事件の総称。■鬼ヶ淵死守同盟編……雛見沢村の守り神を祀る信仰団体。古手家の分家筋に当たる一家が代々代表を務めている。■竜宮礼奈編……雛見沢村村長の娘。■レナ編……本名不明の美少女。■魅音編……園崎家の当主を継ぐことが決まった少女。■沙都子編……雛見沢村村長の孫娘。■悟史編……昭和恐慌を引き起こす原因となった少年。■前原梨花編……昭和恐慌の原因となった少女。■入江京介編……雛見沢診療所に勤務する医師。■葛西敬吾編……警視庁捜査一課所属の警部。■興宮署交通課課長・富田君江編……交通事故に遭った際に知り合った女性警官。■高遠編……雛見沢村のダム建設計画に反対したために村八分にされた家族の末裔。■鷹野三四編……本名は鷹野三四だが偽名を使っている。自称美人考古学者で、様々な分野に詳しい。■古手梨花編……本名不詳の少女。■羽入編……神出鬼没の謎の人物。■オヤシロさまについて編……雛見沢村に伝わる伝説上の人物。■鬼ヶ淵について編……雛見沢村を流れる大川の上流にあるといわれる秘境。■鬼ヶ淵死守同盟編……雛見沢村の守り神を祀る信仰団体。古手家の分家筋に当たる一家が代々代表を務めている。■綿流し編……毎年行われる祭りのこと。■富竹ジロウ編……鷹野とともに行動する謎の写真家。■北条鉄平編……雛見沢ダム計画の中止を求める市民団体の代表を務める男性。■富田くん編……交通事故に遭いそうになったところを羽入に助けられた若い女性警察官。■亀田利菜編……本名は亀田利香だが偽名を名乗っている。■公由喜一郎編……雛見沢村村長を務める老人。■園崎おけさ編……雛見沢村に住む老婆。■園崎魅音編……園崎家当主を継ぐことが決まった少女。■前原圭一編……


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