すずめの戸締まり

11月11日新海誠監督の「すずめの戸締り」が公開され、筆者は初日行ってきました。所感で思ったのが、個人的には良い作品だったと思います。
正直筆者は恋愛系は苦手というか、嫌いな分類でした。実際に自分で恋愛したほうがいいじゃんタイプです。「君の名は」を鑑賞した時自分は無理と思って「天気の子」は観ませんでした。ですが今回のテーマは災害とすずめのキャラデザが好きという下心を持って鑑賞しました。そんな下心は消えましたが。

もちろん内容は災害。地震がテーマでした。すずめが住んでいる宮崎、訪れた愛媛は南海トラフ巨大地震の範囲。神戸や東京は首都直下による地震。そしてすずめの故郷の岩手?宮城?はあの3・11です。すずめ自身も被災者でお母さんを亡くし、トラウマとして大きく闇を落としました。

鑑賞して思ったのは、今回は人の縁や温もり、決して1人ではないという事でしょうか。災害で建物や文化、人々の営みが一瞬にして無くなります。しかしそれでも、そこで生きていく人たち。決して1人ではありません。皆で助け合いながら、少しずつ前に進んでいきます。
また今回の旅ですずめが出会った人達や出来事で、すずめ自身が過去と向き合い、今を肯定していきます。筆者は大きな災害を体験したことがありません。だからことすずめを介して追体験したと感じました。

終盤の小さいすずめに、高校生のすずめが言った言葉が全てな感じがしました。 環さんが言った「本音」も否定することもなく、それ以上に「愛があった」が何とも言えない感じでした。

ただ唯一の違和感は「君に名は」と「すずめの戸締まり」の個人的な共通点として、いつの間に「三葉」「草太」を好きになったん?でした。「すずめの戸締まり」に関しては「すずめ」と「草太」は出会ってから劇中の時系列(肌間で)で4日、5日くらいだよね?といった感じでした。それなのに「草太さんのいない世界なんて考えられない」ってそんなにゾッコンなんだと思いました。
ですが終始二人とも「さん」呼びしています。もちろん「草太」が年上だからというのもあるでしょう。「草太」も「すずめ」を「さん」呼びしています。もしかしたら2人の間に恋愛感情というよりかは、信頼関係に近いのではないでしょうか。例えるなら、ハガレンのマスタング大佐とリザ・ホークアイ中尉みたいな関係性なのかもしれません。

とにかく筆者的にはいい作品なので、あと2回見ようと思います。


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