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内緒と言われること

内緒ね、他の人には内緒にしてね。
そう言われる事がある度にザワザワする。
そうクギを打たないと話せない話ってなんだ❓
他言しない方が良さそうな話って、そう言われなくてもわかるし、しない。

急に思い出した。
小学生だったか、中学生だったか、しばらく胃が痛くて調子が悪い事があって、試験でも発表会でもないのになんだろうと考えて、思い当たったのが内緒話だったということ。
そのとき自分ではっとしたんだった。
内緒にしてくれと言われて聞いてしまったことが、こんなに負担になるんだということと、
そんな事で胃が痛くなる自分の弱さに驚いたのだった。

すっかりおばさんになり多少の事ではへこたれなくなった私は、ずっとそのことを忘れていたのだけど、
ここのところ例の内緒がまたやってきて、物凄く心中穏やかじゃなくなって思い出した。

大人になった私は、内緒がくると胃が痛くなることはなかったが、物凄く、胸がざわつく。

なんだ?
なんだこのモヤモヤ。
物凄くざわついて気分が悪い。

もしかしたら話しちゃうかも、の恐怖心ではない。
あんたに言われなくても話さないわ❗️
そっちに近い。

聞かなかったことにする為に、私はウソをつかなくちゃいけなくなるじゃないの❗️
それか。

いずれにしろ、内緒話を聞かされた事で同罪にされ、完全受け身になる事が気に入らないようだ。

今度は
内緒なんだけど、って切り出されたら、じゃあ聞かない❗️って断れるだろうか。

客観的に見ると、世界は内緒話でできているようにも見える。
私だけに教えてくれた情報、というのは甘美なものなのだろう。
特別感。

あなただから話せる話、というのは私にもある。
でも内緒にしてくれと言うほどでもない。

内緒にしてね、と話す方の気分はどうだろう。
信頼している証を見せた、みたいな感じなんだろうか。
秘密の共有❓
どちらも私には価値がない。

そんな事をする目的はなんなんだ。
根回し❓
陥れ❓

私はそんなこと望んでない。
そんな事が必要な世界からは離れて、
よけいな事は言わず、
朗らかに、心穏やかに、毎日過ごしたい。

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