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【M365】勝手に生成された365テナントに独自ドメインが紐づいてしまった際の解除方法
ホスティングしていたオンプレ扱いのメールサーバーからクラウドメールサーバーであるExchange Onlineへの切替を行おうとしたところ、序盤のドメイン登録作業が全然うまくいかなかったので、最終的に辿り着いた解決方法を残しておきます。
作業概要
Exchangeは自社365テナントに対して独自ドメインを紐づけて、そのメールアドレスでクラウドメールが使えますよというサービスなのですが、使用する独自ドメインと365テナントの紐づけは1対1でないといけないようです。
そんなの紐づけてないから大丈夫!と私も思っていたのですが、実際に作業を行ってみたところ、下記の通り既にどこかの365テナントと独自ドメインが紐づけられている状態との事、、、なぜ、、、
![](https://assets.st-note.com/img/1717403640646-645K4UNlV5.png?width=800)
色々調べてみたところ、セルフサービスサインアップというMicrosoftの機能により、過去の何らかの作業にて意図せず生成されてしまった別の365テナント(以下、非管理365テナント)が存在し、そのテナントに対して既に独自ドメインが紐づいた判定となってしまっているという事のようでした。
そのため、その意味不明な非管理365テナントから、どうにかして独自ドメインの情報を削除しないといけません。
作業の概要は下記の通り。
①非管理テナントに対してMicrosoft Power BIを使用し管理アカウントを登録する。
②登録されているユーザーIDの@以下を「XXXX.onmicrosoft.com」へ変更する。
③紐づいた独自ドメインを削除する。
① 管理アカウントの登録
まずは Microsoft Power BI - サインアップよりアカウントを登録します。
Power BIの機能により強制的に非管理365テナントの管理者となって、勝手に紐づいた独自ドメインの情報を削除する事が目的です。
正直Power BIが何なのかはあまり分かっていないので、作業はテスト用の365ユーザーを作成して行いました。
設定を進めると、独自ドメインを定義しているDNSサーバーに対してTXTレコードを追加する事でドメインの管理者である事を証明するように言われるので、発行されたレコードを登録します。
![](https://assets.st-note.com/img/1717404597005-5nd661i7YC.png?width=800)
更新したゾーン情報が浸透すると、次ページの項目で非管理365テナントのステータスが「正常」という表記になり、非管理365テナントの365管理センターが使用可能となります。
② プライマリアドレスの変更
365テナントに独自ドメインを紐付けると、365管理センター内でMicrosoftアカウントでメインで使用するIDの@以下(以下、UPN)を、双方どちらのものとするか選択が可能となります。メインがプライマリ、サブがエイリアスです。
今は非管理365テナントから独自ドメインの情報を削除したいため、UPNが独自ドメインになっていた場合、それをすべて非管理365テナント規定の「XXXX.onmicrosoft.com」へ変更します。UPNに独自ドメインの情報が残っていると紐づけの解除ができません。
365管理センター>ユーザー>ユーザー名の管理>ドメイン部分を「XXXX.onmicrosoft.com」へ変更。
③ 独自ドメインの削除
最後に独自ドメインを非管理365テナントから削除します。
365管理センター>ドメイン>ドメインの規定を「XXXX.onmicrosoft.com」へ変更。
![](https://assets.st-note.com/img/1717489111563-aNnF3fRLSd.png?width=800)
規定でない方は削除できるようになるので、独自ドメインを選択し削除。
![](https://assets.st-note.com/img/1717489282796-356QetYKcb.png?width=800)
まとめ
独自ドメインが解放されたら正規の365テナントへの紐づけ作業が可能となります。ようやく振り出しに戻る。
特殊な事例な気もしますし、作業としては1回やったら終わり系にも関わらず解決まですごく時間がかかったので、同じシチュエーションになった人が早々にこの記事にたどり着いてくれる事を願っております。
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