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【情シス】紛らわしいハブの種類まとめ

先日「16ポートのハブを買ってきて!」とおつかいを頼まれたので、必死にリピーターハブを探していたところ、ほしいのはスイッチングハブだったという事象が発生したので、これを機にハブの機能と名称についてざっくりまとめました。

LANケーブルをたくさん差して分岐させる例のやつです。

【リピータハブ】

OSI参照モデル第1層の物理層で機能し、接続している全てのコンピュータに信号を送る機器。
パソコンAからパソコンBにデータを送信している間は、他の端末同士が通信を行う事ができない。今はあまり主流ではないそう。

【スイッチングハブ】

OSI参照モデル第2層のデータリンク層で機能し、接続しているコンピュータのMACアドレスを識別する事で個別にルーティングができる機器。
パソコンAからパソコンBにデータを送信している間も、パソコンCからパソコンDへデータを送信するなど複数同時通信ができる。今はこれが主流。

【ハブ】

大体スイッチングハブのこと。昔はハブといえばリピータハブのことだったらしいが、今はリピータハブに代わってスイッチングハブが主流になっているため、ハブといえば一般的にスイッチングハブのことを指すらしい。

【L2スイッチ】

これもスイッチングハブのこと。ベンダーの販売戦略によって名前が変わるらしい。第2層=Layer2=L2。

【L3スイッチ】

OSI参照モデル第3層のネットワーク層で機能し、接続しているコンピュータのIPアドレスを識別する事で個別にルーティングできる機器。L2スイッチの機能に加えて、本来はルーターの機能である異なるセグメント同士の通信を可能にしたもの。

ルーターとの相違点として、L3スイッチは主にセキュリティが確保されたLAN環境内で使用することを前提としているため、外部と接続する上でのセキュリティ機能がついていない。
具体的にはプライベートIPとグローバルIPを切替えるNATや、仮想的に専用回線を使用するVPN機能などが備わっていない。

【ルータ】

主にローカルエリアネットワーク(LAN)とワイドエリアネットワーク(WAN)を接続するための機器。異なるネットワーク間でデータを転送する際に、通信経路を制御しネットワーク間を中継する役割を持っている。
基本的に外部との通信を前提にWANとLANの境界で使用するので、L3スイッチにはないNATやVPNなどのセキュリティ機能が備わっている。

【まとめ】

ざっくりとしたグループで、

①無差別:リピータ
②MACで識別:スイッチングハブ=L2スイッチ
③IPで識別:L3スイッチ(LAN)、ルータ(LAN/WAN)

で覚えておけば大体OKと思われます。

ハブの一言がリピータを指すかスイッチングハブを指すかは、結局は環境によって違いそうな気がするので、ちゃんと確認しておくのが吉。

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