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【収穫期】海苔ってそもそもどうやって出来ているの?
ぼくが働く有明海は、世界有数の干満の差を誇り大小100以上もの河川流れ込む海水と淡水が混じり合う九州最大の湾。
その多くの河川からミネラル豊富な栄養塩が流れ込む恵み豊かな漁場なんですよ!
そんな有明海で行う海苔養殖は、9〜3月の約半年という限られた期間で行われます。『へぇ〜そうなの?』そんな方。まずはこちらをクリックしてくださいませ!
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今日は一気に、海苔の収穫までお話をしたいと思います。最後までお付き合いくださいませ^_^
目次
● 【収穫期】海苔ってそもそもどうやって出来ているの?
・10月下旬:いよいよ!海に網を張る”網張り”
・11月:認知度ほぼゼロ!海苔を網ごと冷凍しちゃう⁉︎
・12月: 秋芽期収穫完了!網を撤去し冷凍した網張り!
・1月:実は1番美味しい海苔はこの時期だった!
・2月〜3月:最後までやりきる!いよいよ終盤期
● 今日の僕のまとめ
● 【収穫期】海苔ってそもそもどうやって出来ているの?
10月下旬:いよいよ!海に網を張る”網張り”
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網張りとは??
種付け・種入れをした網を30枚ずつ重ね海に固定します!この時役目を果たすのが9月に立てた支柱。
支柱に網を固定して、風や波で流されないようにします。これが網張りです。
網を張ると毎日海に行き網をチェックし、網の一部を採取し持って帰ってきます。顕微鏡で海苔の胞子が付着しているのを確認し、その生育を見守ります。種が網に付いた後の一週間が今後の海苔の生育にとって重要なポイントなので、慎重に丁寧に取り組んでいます。
そして、海苔が美味しく育つように、毎日干潮に網が空中に浮くように水位調整して干し、高圧のエンジンポンプで網を洗います。
この一連のルーティンが、海苔の細胞を強くし海苔以外の海藻などが網に付かなくなるんですよ!
この仕事の面白いことの一つは、干満の差にあわせるので出勤時間は日々少しずつズレること。
仕事柄潮見表を熟読しているので、出産間近な友人の子供がいつ産まれてくるかを予想したりなんてことも楽しくやっています。
これがまた結構当たるんですよ!
やっぱり潮の満ち引きと出産は深ーく繋がってます。
11月:認知度ほぼゼロ!海苔を網ごと冷凍しちゃう⁉︎
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11月は網を張る作業と摘み取り作業を行います。
海苔が肉眼で見えるようになってきたら重ねて張っていた網30枚を5、6枚に分けその後1~3枚に分けます。
海苔の生育にあわせどんどん網を分けることで、全漁場に網を張り終わります。
この作業が終わる頃、上空から有明海を見ると海一面に網がたくさん張られているのがよくわかりますよ!
そしてもう一つ大事な任務が!!
伸びた海苔の一定量を網ごと陸上げし干して冷凍保存するんです!この作業に3〜5日。たくさんのお手伝いの方を呼んで、早朝4時〜夕方まで作業を進めます。
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網ごと冷凍⁉︎それをどうするの?となりませんか?
そう。これはまた網ごと年明けに海に返すのです。またあとでじっくりと説明しますね!
この冷凍入庫が終わったら、いよいよ摘み取り作業開始です!!いわゆるよく聞く”初摘み”の収穫!
11月に採るのは秋芽期の”初摘み”
この初摘みが特に柔らかくて美味しく、最高級海苔といわれるものなんですよ!摘み取ったら網の水位を高くして病害から守る作業も欠かさず行います。
まだまだ知られていないのですが、実は1番美味しい海苔はもっと後にできるんですよ!こちらはのちほど。。
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12月:秋芽期収穫完了!網を撤去し冷凍した網張り!
あまり知られていないのですが、秋芽期は3〜4回収穫したら年末までに全ての網を一度撤去しているんです。
なのでシーズン途中ですが、有明海から一度海苔網が姿を消すんですよ!
まっさらになった有明海。ここで登場するのが11月に冷凍した海苔網たち。冷凍保存した網を、また一斉に有明海へと”網張り”を行います。どれだけの量冷凍したんだよ⁉︎と聞きたくなりますよね。
はい。18メートルの網を640枚冷凍しておりましたw
たちまち有明海には海苔網が一面に広がります!
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1月:実は1番美味しい海苔はこの時期だった!
そうなんです!1番美味しい海苔が採れるのがこの1月。寒いところを好む海苔。
気温も海水も低くなるこの季節は海苔にとっては快適なんです。有明海の特徴である最大6メートルとなる干満差が、海苔に更なる旨味を引き出してくれます。
この1月からは、全漁場を7つに分けて7日間で回るローテーションに変わります。海苔の生育を中心に毎日が過ぎていきます。ここが踏ん張りどき!
家族で互いを鼓舞して、最後までやりきります。
そう!1番美味しい海苔は、冷凍期の初摘み!!
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2月〜3月:最後までやりきる!いよいよ終盤期
海苔の収穫がスタートした11月から、ほぼ休みなく海に出て行くぼくたち。この時期は睡眠不足と体力の限界が押し寄せてきますw
“精神と時の部屋”状態に。
1月から続く7ヶ所を7日間で回るローテーション。ここからは、気温や水温で一気に海苔の状態が変わるので日々注意が必要です。
海苔の品質は、その色・艶で目視することができます。海況によって色が良くない網から上げていき、収穫の終盤をむかえます。
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今日の僕のまとめ
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いかがでしたか?冬場は凍える寒さの中での作業。寒い環境が海苔にとって快適なので、僕は頑張るのみです!
数年前までは、この半年の間で体が引き締まっていたのですが近年は引き締まることはなくなりました。なぜでしょうか。収穫期ダイエットはなかなか上手くいきません。
今年も美味しい海苔ができるよう、夏場に美味しいものを食べて心も身体も充電しようと思います。
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