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寝正月は私が生きるための儀式

家で静かに過ごすことは理想的なスタートである。年末年始の長い休暇、何をするかと言えば「寝る」。

部屋に閉じこもって、髭も剃らず、着替えもせず、布団に包まって寝る。外の世界がどれだけ新年の祝賀で賑わっていようが、地震や航空機の衝突事故が起きようとも、私は、私の世界と心を守るためにも部屋に閉じこもって「寝る」。

年末も年始も一切合切の掃除をせず、窓も締め切り暖房を付けたままの汚部屋に閉じこもり「寝る」。

重々しく濁りきった部屋の空気と埃の被った布団の中で、たまに、上半身だけ起こしてKindle本を物色するももの、読書はせずに本を積み上げるだけ積み上げて「寝る」。

傍から見れば、酷く愚かに見だるだろう。

不健康だと思うだろうか?時間の無駄だと思うだろうか?

しかし、これは私が新たな年を生き抜くためのリフレッシュと再生を得るための貴重な時間であり、一種の儀式なのである。


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