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HYNDAI FCV「NEXO」

ベンツGLC-FCELL(EVとFCVのエクステンダーモデル)との出会いも、ランニングを終えて、自宅前でストレッチをしていた際に目の前を通り過ぎたことでした。東京モーターショーに展示され、何時、日本販売になるのかと1年以上気にしていたのです。部屋に戻りベンツのWEBを見ると、その日から販売が始まっていました。直に試乗の予約を入れた事を覚えています。

2022年2月19日、正式には20日の25時、アイスホッケーの試合を終えて、車で自宅に戻る途中、1台の車がハザードランプを点滅させて道路脇に駐車していました。通り過ぎた一瞬「あれ、何処かで見た車、もしかしたらNEXOか?」でも、Uターンするのも面倒だし・・・、バックミラーを見ながら「こっちに来ないかな・・」と気になっていると、丁度、赤信号となり十字路で停車しました。すると、後ろから車がやってきて、十字路の右折レーンに停車したのです。横を見るとHYUNDAIのSUVタイプFCV「NEXO」だったのです。日本でも販売が始まるとの噂を聞いていましたが「いよいよ始まったのか?」。土曜日の夜中の住宅街、車はほとんど走っていない中での出会いに驚いたのは事実です。

翌朝、WEBを検索すると2月19日から原宿に期間限定のポップアップストアが出来ていて、試乗も受け付けていたのです。早々に2月23日に午前中に試乗の予約を入れました。ベンツのFCVとの出会いもそうでしたが、こんな偶然ってあるんだな・・・と思うと同時に、水素エネルギー社会を構築して、環境の良い社会を実現するように、神様から運命を授かっているんだと思うに至ったのです。

実は「NEXO」は、これまでに2回出会いがありました。1回目は2019年韓国に水素エネルギー視察に行った際のHYNDAIのショールームです。2回目は2020年のFCエクスポ(東京ビッグサイト)です。NEXOは2018年につくられたFCV、今回の日本での販売も2018年の第一世代です。2回とも駐車してあるNEXOに乗っただけであり、実際の運転はしていません。試乗するのは初めてとなります。これまで、古くは、トヨタクルーガー、BMW、ベンツ(Aタイプ)の実証モデルFCV。販売モデルである、ルノーカンクーン(シンビオ改造モデル)、ホンダクラリティ(35MP・70MP)、トヨタミライ第一世代・第二世代、ベンツGLC-FCELL。これまで数多くのFCVを運転する機会を得て来ましたが、それぞれ個性があります。


2月23日11時にHyundai House Harajukuに訪問。試乗の手続きを済ませて乗車です。このストアでは、FCV「NEXO」EV「IONIQ5」の展示、試乗を行っているそうです。試乗は、FCVは3台、EVは4台で対応していて、人気はEV「IONIQ5」だそうです。FCVは、ステーションの課題もあり、まだ、遠い世界と思っている人が多いのかもしれません。

実際に運転してみると運転しやすいし、後ろの座席も十分な広さがあって、5人乗っても快適に過ごす事が出来るはずです。第二世代のミライは、5人家族で乗るには後部座席fが狭いので、家族向けには「NEXO」かもしれません。面白いと言うか、その通りと実感したのは、大きめなニターはあるけれど、ナビが入っていないとい点です。スマホをコードで繋いで車載モニターにミラーリングして、googleマップを使うという考え方です。もちろんスマホを繋ぐわけですから、マップだけでなく、スマホ内の音楽アプリ操作もタッチパネル、音声で行えます。検索機能や最新の道路情報等は、餅は餅屋にお願いする、つまりgoogleに任せるという事です。無線ではなく、有線で繋ぐというのが残念ですが、この考え方は理解できます。そして、残念なのは、日本製のFCVであるクラリティやミライ(国内販売モデル)のような外部給電機能がない点です。僕は、災害等のモビリティ以外の利活用を考えているので、外部給電機能を重要視しているのです。

原宿のポップアップストアは、5月28日までの限定出店なので、以降はどうなるのか?と質問したところ北新横浜駅(横浜市港北区)に試乗やアフターの拠点をつくる、とのことでした。それでも、販売はテスラのように、ネット販売が基本となるそうです。ベンツFCV-FCELLは、完売しているので、新たに海外のFCVが輸入販売されることによって、FCV市場が活性化されることを期待しています。EVとFCVは、それぞれ役割分担があり、お互いが市場を広げていくことになるはずです。多くのメーカーが、多くの種類のFCVを販売する時代が待ち遠しいです。

水素ステーションの課題は、確かにまだあります。普段、FCVを乗っている者の実感としては、計画性の無いやみくもな遠出をしない限り、都市部においては、利用に支障はありません。

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