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長野県内初!商用水素ステーション~水素ステーション北長池

2021年8月8日、長野県内発の商用水素ステーションが長野市内に開設しました。岩谷産業が運営する「水素ステーション北長池」です。長野県は、水力発電でつくった電気を使い川中島でグリーン水素を製造しています。このグリーン水素は実証実験として製造され、貯蔵されているものなので、一般的な商用販売を行っているものではありません。北長池水素ステーションは、誰でもが水素充填できる商用施設です。信州ブレイブウオリアーズの応援に行った際に充填してきました。

ここは、ステーション自体で水素を製造するオンサイト型ステーションではなく、千葉県の工場でつくられた水素を圧縮して運んでくるオフサイト型ステーションです。岩谷産業が運営する施設ですが、今のところ1日数台しか充填に来ないと言いますが、8月まで商用ステーションが無かった訳ですから、FCV購入者が増えるのは、これからです。長野トヨタ自動車もテレビCM等、FCVミライの宣伝に力を入れているようです。長野トヨタのCMは、とても興味深いものです。FCVミライをMobilityとして捉えるのではなく、発電機として捉えているのです。D_DriveというインストゥルメンタルロックバンドのYukiがミライでつくられた電気でギター演奏をしているのです。演奏シーンのYouTube動画を是非ご覧ください。この動画をCM版にしたものがテレビに流れているそうです。

長野県では、2025年までに県内に4箇所の水素ステーションをつくる計画(次世代自動車インフラ整備ビジョン)があります。個人的には、次は軽井沢方面に整備されることを期待しています。長野県は水力発電が充実している県でもあり、今後グリーン水素の中心になるポテンシャルを秘めていると思います。実は、長野県企業局の協力で2019年U2の来日公演では、長野県産グリーン水素によって作られた電気が楽器に使われていたのです。U2自体が水素燃料電池コンサートを始めて行ったのは日本であり、長野県のグリーン水素が関わっていた事実は歴史として残るものです。

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