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写真とカメラの森の歩き方

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写真とカメラの世界。 その広く深い森の中を楽しく、時には悩みながら迷いながらそれもまた楽しい。 そんな世界のガイドブックです。 あなたはこの森を僕と一緒に歩いて行く仲間です。
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#フィルム写真

写真はどこに在るか

データと言うものは、この世に存在しているのだろうか。物理的に存在してはいない事は確かだ。デジタル的価値観がこれだけ常態化した世の中なので物理的に存在しないからといって、存在そのものが否定されたわけではないとは思う。 SSDやHDDやSDカード等のメディアに保存されたデータも、どこにあるかもわからないサーバーに保存されたクラウドデータも存在はしているんだと思う。 けれども、僕はやっぱり物理的な存在こそが本当のゆるぎない存在のような気がしてしまう。 と言う僕の偏った考え方を前提に

意味

《 0枚目 》 フィルムで撮る時はあと何枚撮れるかと言う事を常に頭に置いておかなければならない。 有限であることが撮影プロセスに影響を与え、結果に違いとなって現れる。 フィルムで撮る意味は色々あるが僕にとってそれが一番大きな理由。 フィルムならではの写りとか色味とかはその次かさらにその次だ。 有限だから大事に撮る。0枚目はカウンターが1を指す前の空シャッターの時に写る写真の事(僕が言ってるだけです)。 空シャッターの時も何かしらのものを写しておくとたまに面白い写真が得られる

霧立ち込めるグラウンドにて。

階段にて。登るも下りるも一段ずつね。

雪が降りました。という報告ではありません。

昨日現像から上がったフィルム。 NikonFに入れていたフィルムはえらく長い間の時を抱え込んでいた。 一枚目は雪景色が写っているじゃないか! 春先だとは思うがもう何月か記憶が定かじゃない。 少なくとも半年以上は経っているということか。 今使ってるフィルムカメラは二台あって、ひとつはこのNikon F。 もう一台はMINOX 35GT。 MINOX 35GTは小さいカメラ(だが良く写る)なのでだいたいいつも持っている。 なので少なくとも月に一本以上のペースでフィルムを消費し

《《乳剤の追憶》》

あの真夏の日 焦げるような陽射し 体温を上回る気温 その中を泳ぐようにバイクで走っていた日 うるさい蝉の鳴き声 フィルム写真は、その時の気温や空気や陽射しや自分の息遣いやその時の音 そんな知覚が強く蘇ってくる。 これはデジタル写真と比較しての話であるが、デジタル写真にはEXIFデータの中に撮影データや撮影した日にちと時間が記録されていていつでも確認ができる。 一方、フィルム写真にはEXIFデータのような便利なものはないから確認できない。 でもその写真を撮ったときの様々な感