当事者って何を望んでいるのか?
福島大学にじいろサークルのtikaです!∩^ω^∩
5月も終わり、6月になりますね Σ(゚д゚lll)
当事者達の望みとは?
ここ最近では、同性婚や法整備・ハラスメント対策などなど、数年前と比べて様々なことが急速に整備されてきました。当事者自身も声を上げて活動を行い、多くの方が"理解をしていこう!"と勉強をしたり、講演を聴きに行ったりと、社会だけでなく、個人での動きが多くなってきました。
自分自身も一当事者として喜ばしいことではあるんですが、"急速"による様々な変化は多くの衝突も生んでしまっていると思います。
・多様性、価値観の押し付け合い
・アウティング行為
・何が差別になるのか不明確
これは自分自身もよくぶつかる壁です。バイセクシュアル当事者の自分は、ハッキリ言ってしまうと他のセクマイについてはインターネットの知識しかないので、よくわからないのが事実です…… それもあり、多くの当事者の方ともっと話していかなければ!と思うのが常です。
先日、とある議員さんから、"理解のない言葉"を発言されたというニュースがありました。2018年にも議員さんの発言が大きく取り上げられ、様々な人々による議論が交わされました。
3年たった今、"LGBT"は広まりつつありますが、まだまだ当事者の声は届いていないと痛感したニュースでした。しかし、これはチャンスではないのかと思います。世間がLGBTQ+ に注目した今、伝えられる当事者が発信していく必要がありそうです。
LGBTQ+ とはなにか、SOGIって何?ではなく、
・どんな差別があるのか
・どこに生きづらさがあるのか。
・どんな偏見を感じているのか
もっと具体的に踏み込んでいく時期なのではないのでしょうか?
もちろん、自分だって完全に自分のセクシュアリティを理解して受け入れてるわけではありません。まだわからないことはいくつもあります。
自分でもまだわからないものを他人に理解させることは不可能だと考えています。なので、今の日本に求められているのは、"歩み寄り" だと考えています。
無知を知って、知ろうとする。当事者も、伝える側だけではダメで、もっとマジョリティを知る必要があるのでは。
国や行政は、セクシュアルマイノリティとはなにか?を知らないのに、政策を作らなければならなくなっている現状があります。当事者だって、1・2年で自分自身を受け入れた訳ではないのに、社会には早急に"受け入れ"を求めているのが今なのではないのでしょうか?
LGBT理解増進法
新たな法律の案として、"LGBT理解増進法"が議論されています。一当事者として初めて法案の存在を知った時、
・差別は法律がなければなくならないの?
・理解は法律がないとできないの?
・なぜLGBTのみの差別を禁止しているのか?
・この世に存在する差別を禁止しないのだろうか
事実、差別により不利益を受けていたり、精神的苦痛を感じている当事者がいるのは知っていますし、自分もそのうちの一人です。3年という時間があったにもかかわらず、まだまだなのが現状なんですかね。
終わりに
当事者自身も、"セクシュアルマジョリティ"を学ぶ必要があるのではないのか?バイセクシュアル当事者はトランスジェンダーを語れるのか? 様々な課題があります。
一当事者の自分が求めることは理解でも、協力でもないです。それは、自分達が存在しているという"事実"と、同性愛と異性愛は"同じ"であるということです。
学生時代の自分にとって欲しかったのは、周りの友達や先生の理解ではありませんでした。自分の"居場所"があり、自分の存在を否定しなくていい場所です。
差別を無くすことはできるのだろうか?今議論しなければならないのは、非当事者に向けた理解促進ではなく、辛い・苦しいと感じている当事者に、寄り添える人が寄り添うことではないのか?
テレビやドラマの話ではない。 社会の中で生きている。
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