平和への試行錯誤を、今こそ本気で。

ウクライナがロシアへの反撃に奔走しています。東地区マリウポリの製鉄所では立て籠って徹底抗戦をするというニュース、そしてロシア側がこれに対し攻撃を開始したニュースが流れています。 確かに自衛権は国際法上国家に認められた権利です。しかし権利があるから行使しなければならない訳ではありません。 たとえ反撃であっても、人を殺害するのが戦争です。国家を守ることより、人を、特に命を守る方が大事ではないでしょうか。 マリウポリに立て籠っている市民一人一人が、完全に自由な意思で、誇りのために戦って死のうと思っているのでしょうか。 侵略者に対しては、戦わずに引き入れた上で、ガンジーのように非暴力・不服従という方法で戦うという手段もあります。 さらに。絵本「せかいでいちばんつよい国」をご存知ですか?世界一強い国に侵略されるのですが、そこからが始まり。良い人たちに誘われて侵略者たちはその国の文化に馴染み、染まり、支配したはずがスッカリその国の人のようになってしまいました、というお話。 文化は力では生み出せません。文化は人を魅了し、人を変えます。武力でなく文化で戦うという方法もあるのです。 日本には憲法9条があります。 素直に読んだら自衛権すら放棄しているように読める。それほど日本の平和主義は、本来徹底したものなのです。 武力が横行し、EU各国も防衛費を大きく増やしていますが、だからこそ同じように怯えて心弱く武力に走るようなことはしたくありません。 核兵器が多数あるこの世界だからこそ第3の道を本気で模索しなければ、子々孫々安心して暮らし続けられる世界を遺していくことは出来ないでしょう。 「どうせ人類はじきに核兵器で全滅するんだ」などという諦め方をするには、まだ早過ぎます。

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