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散歩道の「ソテツ(蘇鉄)」に、赤朱色の種子が結実した。雄花の開花タイミングが良かったからかなぁ?
ソテツ(蘇鉄)という植物を知っているようで知らない事が多い。
植物の分類的には、裸子植物のソテツ目・ソテツ科・ソテツ属に属する常緑樹の一種である。雌雄異株である。ソテツ類は、中世時代から形態的にあまり変わっていないため「生きている化石」とも呼ばれる。
何故?こんなに生き残れたのでしょうか?
“日本での三大ソテツ”とは天然記念物指定されている
・龍華寺 静岡県静岡市 推定樹齢 1100年
・能満寺 静岡県吉田町 推定樹齢 1000年
・妙国寺 大阪府堺市 推定樹齢 1100年
そんな「ソテツ」ですが
何時もの散歩道ルートの公園の片隅に5本程植栽されているソテツがある。現在、赤朱色に種子が成熟して落下(大胞子葉から落ちる)している。
昨年の雄花・雌花の同時開花した。その後の様子をプレイバックして観察してみる事にする。開花のサイクルは不規則だけど10年とも言われるが?遭遇出来たのは本当にラッキーだった✌️
◉ソテツの成長スピード めちゃくちゃ遅いです
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プレイバック
2023年6月22日
ソテツに白く丸みを帯びた状態を見つけた。これまで歩道を歩いても全く気づかなかった。さて、これは? 調べてみた🔍
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ニュータウン開発50年だが、その時点で相当経過したソテツを植栽したものと思われる
ソテツの成長スピードとサイズの変化は40年で1m位と言われている
全く気づかなかったです。「ソテツの雄花」だった!
ソテツの茎頂に“雄花”が出てきている。雄木に3個の雄花が確認できた
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2023年7月9日
雄花の成長が速いです。びっくり‼️
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軸に螺旋状に配列した多数の片鱗
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雄株は細長い円柱状の小胞子嚢穂("雄花")が茎頂に直立し成長していく
淡黄緑色、円柱状紡錘形、長さ 30–70 cm、直径 8–15 cm、軸にらせん状に配列した多数の鱗片(小胞子葉、雄性胞子葉、"雄しべ")からなる
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2023年7月9日
雌木の膨らみをみつけた!
雌木にドーム状の雌花が形成されていますが、今後の変化はどうなるでしょうか? 雌花は種子錐(しゅしすい)と呼ばれる
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2023年7月20日 雄花は花粉錐(かふんすい)と呼ばれる
雄花が随分と成長している。花粉の放出が始まっている感じです
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◉雌花
雌花のドームが少し膨らんできた
"雌花"(種子錐)は、茎頂に密生した多数の大胞子葉(雌性胞子葉)からなる大胞子葉は黄色から淡褐色、褐色毛が密生してビロード状、長さ 14–22 cm、先は羽裂し、柄に2–8個の直生胚珠が互生する
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2023年7月23日
雄花
小胞子葉は 3.5–6 × 1.7–2.5 cm、三角形状くさび形で先端側が広がり、裏面(背軸面)に3–4個ずつ集まった花粉嚢が多数密生する。
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花粉放出中です
花粉は楕円形、幅広い発芽溝がある。花粉放出後に"雄花"は枯れ、そのわきに新芽が生じて成長を再開する(仮軸成長)
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雌花では
受粉中かなぁ? 幸いにも周辺に3本の雄花が形成され花粉も放出している
風媒または虫媒による。胚珠の珠孔から分泌された受粉滴に花粉が付着し、受粉滴とともに胚珠に取り込まれ、花粉管を伸ばして数か月後にらせん状に配列した多数の鞭毛をもつ精子を放出する
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2023年7月31日
雄花は根元から倒れ始めてお役目は終了ですね
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多数の小胞子葉も木質化して花粉の放出も終わりお役目を果たしました
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2023年7月31日
雌花
雌花(大胞子葉の集まり)のドーム状が少しずつ膨らんできています
胚珠内に普通2個〜6個の造卵器が形成されているのかなぁ?中を見て確認することは出来ない
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2023年8月30日
雄花は根元から折れてしまう
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2023年8月30日
雌花
雌花は益々膨らんでいます 胚珠が成長していると思われる
受粉が終わると大胞子葉どうしが密着し、胚珠は外部から保護される。
種子はやや扁平な卵形、およそ 4 × 3 cm、種皮外層は赤朱色で多肉質、中層は硬く石質、内層は薄く膜質。結実後は、"雌花"の中心から成長を再開し(単軸成長)、普通葉または再び大胞子葉をつける
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2023年9月6日
雌花は
大胞子葉が一挙に膨らんできた
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雌花の横から種子が現れてきた
大胞子葉に保護されているが随分と成長している種子です。
種子は、受精すると赤味を帯びてくるそうです?
まだまだ黒みを帯びている種子です
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2023年9月17日
雌花は
随分と膨らんできた。バレーボールより大きい。バスケットボール並みに びっくりです‼️
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種子も大きくなってきたなぁ 色は焦茶
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2023年10月19日
久しぶりに立ち寄るとなんと種子が色付いている。びっくりです‼️
大胞子葉の膨らみがめちゃくちゃ大きく膨れてきた
こちら側からは種子が見える
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大胞子葉の間から種子が現れてきた。色もオレンジ色です
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種子がびっしりと詰まっています
9月〜10月にかけての時期に受精が進むそうです
翌年には豊かに稔った種子は、成熟種子と呼ばれる
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2023年10月27日
種子が随分と膨らみ色付いてきた。(果実ではありません)。
裸子植物とは・種子となる胚珠がむき出しになった植物。銀杏も裸子植物。
つまり、「子房」がないので「果実」もできないので種子と言うことになる。果実は、雌しべの「子房」が果実になる。
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(一部の地域で実を食べる事もあるが適切に毒抜きが必要)
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2023年11月30日
完熟? 色も濃くなってきた
まだ大胞子葉から種子は落ちていない
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2023年12月11日
外側の大胞子葉には種子がまだついている
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中心から熟すので大胞子葉から落ち始めている
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2024年1月17日
大胞子葉から種子が落ちている。外側はまだ残っている
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落下した種子を根元に集めてみた。後日この種子は無くなっていた?
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大胞子葉に残る種子です しばらく様子を見る事にする
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採取した大胞子葉に付いている種子
種子は上手くやれば発芽はするそうだ。
硬い種子なので水に浸して処理することになる
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昨年10月 ソテツの「不定芽」という子株を採取してみた
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「不定芽」を採取したので鉢植えしました。これから育つかなぁ?
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以上 ソテツの雄花の開花と雌花に立派なオレンジの種子を見る事が出来たのはラッキーでした
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