新しいモノは要らないかもしれない 2024/05/27

GWに帰省した時に、シルクスクリーンプリントでTシャツを作った。
作るのは楽しいし、わたしが以前書いた似顔絵だちをプリントしてみたらいい感じだったので、これは商品化してやろう!!と一度、意気込んだ。

線路前のお店で作ったので電車とパシャリ

でも、考え直してみるとやめようと思った。材料のTシャツは数百円のもので、中国とかで安く作られているものだろうし、そもそも服を大量廃棄しているような時代に服を売ること自体、罪悪感がある。
わたし自身、最近服は買っていない。昔はお店の服が目に入ってしまうと別に必要でなくても買ってしまっていた。新しいモノを買うということは確かに楽しいし、それ自体は悪いことではないと思うけど、わたしが別にTシャツを売らなくてもいいよな…と思ってしまった。
例えば使うTシャツをリサイクルされた素材でできているものにするとか、そもそもみんなが持っている服にプリントしてあげるとか、自分が納得できる”商品”を作ろうと思った。


そういう意味でやっぱり、木工部の活動はいい。
使わなかったら捨てられてしまう(もしくは薪などになる)木材を使っているから。

製材所の端材たち

一見、ゴミとも思われてしまうものに価値を付け、販売しているのだ。やってやった感がすごい。しかも、木は100%天然のモノ。一緒にいるだけで気分がいい。木はすばらしい。


もう、新しいモノを生産しなくても、今この世に存在しているものだけで、やりようはあるのだと思う。安く買って、捨てて、すぐまた買って、を促す社会になってしまったけど、それももうみんな飽き始めているのではないだろうか。ひとつのものをじっくり使ったり、変化させてみたり、捨てられてしまうものに価値を見出したり、そういうことの方が断然楽しい。
そんな楽しさに気づく人が増えるようなものを作っていきたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?