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灯を守る

凄まじく調子が悪い。
めちゃ身近なところでトランスヘイトの対策案件に関わっており、その動向を見ているだけでものすごく鬱っぽくなってしまった。

全然最前線にいるというわけではないのに、集中力がなくなり、思考ができなくなり、体は硬く緊張して解けない。思考はそのことに引っ張られて、自分の体に自分がいないみたいな感じがする。
被差別とは、こういうことなのだ。暮らしが削り取られていく。

けれど、今後の講演の構成を考えたり、「何を伝えたいか」などを考えているとちょっと元気になってきた。
まさに、生命の火に薪がくべられたような。

自分の望む世界に、ニーズに、意識を向ける。エネルギーを注ぐ。
それだけで、少し心に火が灯る。

火というものは、守らねばならないのだとつくづく感じる。
放っておいては燃えない。むしろ小さくなり、燃え尽きて、やがては消える。そんなこと、自然の火を見ていれば明らかなのに、すぐ忘れてしまう。

気にかけて、世話をして、調節し、守る。
風は容赦なく吹き付けるし、雨だって降る。でも、「灯を守る」と決めていたら、きっと容易には消えないんだろうな。

自分は全くの無力ではないのだと、少し思い出す。

焚き火がしたい。静かな森のそばで。

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