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田畑耕しながら世界を想う
「田畑耕しながら、世界を想う」
田舎暮らしを志向していた頃、描いた生活はそういうものだった。
今、お手伝いではあるけれど、田んぼの作業をし、
畑で野菜を作り、庭や畑や山のものであれこれ作って生活する。少しずつ、かつて描いたような日々を過ごせている。
山形の小さな町にいた時には、なかなか映画館やライブハウス、美術館、博物館は遠く感じたけれど、今いる地域はけして近くはないのに、心理的に近く感じて、映画を観に行ったり、音楽を聞いたり、絵や織物、工芸を見たりする機会が増えた。
東京にいた時は、暇さえあれば、映画館やライブハウス、落語や演劇を楽しんでいた私は、山形に引っ越して、そういうものに触れる機会が減ったことがとても悲しかった。
でも、山形に来て、5年半が経って、
私より音楽が好きな友達がライブの情報を流してくれるし、映画も周りの人から教えてもらえる。
好きな劇団は東京だからあまり見れなくなってしまったけど、時々、東北に来る機会を逃さなければ、この風景に溶け込んだ演劇を見れたりもした。
欲しい暮らしを手に入れながら
文化や芸術に触れることを諦めない
そして世界に目を向けていたい。
1987年、韓国で大学生が警察(日本の公安のようなもの)による拷問で亡くなり、それをきっかけに大きな社会運動が起き、社会全体が民主化していくという事件が起こった。その実話を描くドキュメンタリー映画を、地元の映画館に観に行ってきた。
詳しくはこちら
http://1987arutatakai-movie.com/
私にとっては、全く知らなかった事件。
全く興味を持ってこなかったお隣韓国の歴史。
最近、好きで良く歌っている歌がある。
フォーククルセダーズの「イムジン川」
南北に分断された朝鮮の人々の悲しみを唄った歌。
「誰が、故郷を分けてしまったの」
という歌詞がある。
その感覚は分からないけれど、映画の中でも、南北が分裂した時に家族が殺されたエピソードが描かれていた。
元々、同じ言葉を話し、同じ文化を持っていた人々の間に線が引かれる。
行き来出来なくなる。そうなった先には、韓国が共産主義化をしないように、隠蔽したり、締め付けしたりという国の動きがあったようだ。
それを、映画を見るまで
何も知らなかったし
知ろうともしなかった
と気づく。
専攻、第二外国語、韓国語だったのになぁ。
お隣、韓国・北朝鮮
ヨーロッパとか、アメリカとかそういう国々に比べても圧倒的に近い隣国の文化、歴史から学べること、自分達にいかせること沢山あるし、行き来もしやすいのに、私は、私たちは、なんでこんなに隣国に関心の無いのだろう。(エステとか韓国料理、韓国のアイドルは人気だけど)
知りたいな。
もっと知りたいと思う。
私の関わる誰かの誰かの先にいる人のこと、国のこと
ここ、都会から遠く離れた場所で
世界中を想いながら、出来ることをひとつずつしていきたい。
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