転職しました

6月に転職したので経緯など備忘録として残しておきます。

転職理由


元々は某大手ゲーム会社にいたのですが、デカい組織の意思決定の遅さ、スローガンと実態の矛盾などなど、
様々な部分が自分と合わなかったので、大きい仕事が終わる節目のタイミングで辞めることにしました。

私が大事に思っていた職場の人々のことを会社が大事にしてくれないように感じるタイミングが多かったのが一番ダメでした。(良くも悪くも周りの人を大好きになりすぎてしまうので)

周りはみんな素敵な人ばっかりで大好きだったのでそこだけはもったいないなと思います。またいつか前職の人とお仕事できたらいいなー。

転職活動


友人が在籍している会社でたまたま映像部門の募集をかけていたので受けてみたら受かりました。
1社目で転職が決まったのは幸いでした。拾ってくださった現職場ありがとうございます。


転職時に挙げていた希望条件
・映像のディレクションや制作進行をやれること、できれば映像関連でわりと何でもやれること
・常識的な範囲の副業可能
・同人での制作可能

避けたい条件
・週5出社
・理不尽なコアタイム
・めちゃでかい組織
・綺麗事すぎるスローガン
・パワハラ


そもそも何故ゲーム会社に勤めていたのか


ずっと映像(というか時間制限のある芸術)を仕事にしたかったんですが、自分は手を動かすクリエイターというよりディレクターとかプロデューサーをやりたくて、
とはいえ新卒で映像系に就職して最初からディレクターになれるイメージがあんまり浮かびませんでした。(実際のところなれるんでしょうか)

また、元々生物系にいたので専門学校や美大出身の方にポートフォリオで勝てるわけもなく、新卒就活は負け戦なので一旦迂回しようと思った次第でした。
生物系は土日も長期休みも関係なくマウスと細胞のお世話や実験があるので、なかなか制作の時間を取りにくいです。制作系に進むことを考えたら微妙な進路でした。

生物系にいたのに制作系に転向したのはなぜ?というのをかれこれ100万回聞かれていますが、気が向くまま適当に人生を決めていたらこうなっていました。
尋常じゃなく計画性が無いかわりに、とにかく運が良く周りの人に恵まれるのでなんとかなっている人生です。(たまに運が足りずめちゃくちゃな目に遭います、自業自得)

新卒就活時は面白いものが作れそうなエンタメ関連の会社を4社受け、結局1社しか受からなかったのでそこにしました。人生綱渡り運ゲー状態です。絶対にゲーム作りたい!と思って前職場を選んだわけではないです。

入社後は総合職(企画制作とかサービス運営とか予算管理とかIP監修とか)をやっていました。人手が足りないときはイラストやデザイン制作の手伝いもしていました。

就職してからも映像を作り続けないとポートフォリオが空っぽになってしまうので、休みの日や平日夜はなるべく何か作るようにしていたと思います。

転職して良かったこと


・映像を作っていたらお給料が貰える!これが本当に幸せ。未だにこんな都合の良い現実があって良いのかな〜と思う。嬉しい。

・周囲に迷惑をかけない範囲で好きな時間・好きな場所で仕事できてストレスフリー。

・前職の合わなさが想像以上にストレスだったことに気付けた。辞めるまで週5出社が最大のストレス源だと思ってたけどそんなことよりもっと色々あった。

・業界の勉強のためにトレンドのゲームを遊ばなければいけなかったんだけれど、自分にとってこれがめちゃくちゃ苦痛だったので解放されて本当に嬉しい。元々パズル・牧場シミュ・まったりかわいい系のゲームが好きなのに、勉強のためにアクション・ストラテジー・RPGなどを何十時間も休みの日に遊ばねばならず、余暇時間が吹き飛ぶ上にあまり楽しめなくて辛かった。勉強のために始めたゲームのうち最後まで遊びきれたものは一つもない。なんなら自分のプレイスキルが低すぎていくつか中盤で詰んだ。

・自分がもともと興味のある、映像・イラスト・デザインの勉強をしたら業務スキルが上がるの嬉しすぎる。やりたかったのこれだ〜となった。



転職後の感想


・休みの日も趣味の制作をしているので気を抜くと全く外に出ない。制作以外なにもしない人になってしまう。

・ずっとクリエイターやってきた人々と経験値に差がありすぎる……(当たり前) とにかく手が遅いし全部独学なせいで基礎知識が穴だらけなので勉強しないと…。

・一般職に勤めながら空き時間にクリエイターをやっている人間が、本職のクリエイターにクオリティ面で追いつくのってどうしたら良いんだろうとずっと考えている。
色んなツールに手を出しすぎて仕様のアップデートに追いつくだけで精一杯みたいなところもあったし、寡作でもクリエイターとしてやっていけるような個性的な作品を作れるタイプでも無いし。
こっちが週40時間労働してる間に本職の皆さんは40時間制作しているわけで…。副業作家の皆さんは実際のところどうしてるんですか。
前職場のときは週20時間制作にあてられたら良い方かなあという生活だった。残業多いとなんもできんくなりますね。締切前は有休を取って制作やってた(副業作家あるある)。
土日も缶詰めで作業すると週7労働じみてきて身体がもたないしインプット不足で何も出てこなくなる。世知辛。でも前職の業務自体は楽しかったし勤めててよかったと思うので、難しい。

・意識的に「労働しながら制作もやるぞ」という気持ちを強く保っておかないと、趣味で作るだけの人になってしまいクオリティが上がっていかない。

・新卒入社後すぐの5月に意図的に締切を入れておいたおかげで、学生から社会人に切り替わるタイミングで制作の習慣が抜け落ちなかったのはとても良かった。おいそれと他人にオススメできるものではないけど。環境変化で体調崩さなくてよかった。

・その後も優しい方々のおかげで途切れずご依頼をいただけて、制作スケジュールは埋まってるけど締め切りが激ヤバではない、という状態をずっと保てたのがとても良かった。


社会人になる前より今の方が良いものが作れるようになったので、結果的にとても良かったです。(昔の自分と比べてクオリティは上がっているものの、周りと比べたらどうなんだという話は依然としてある)

これからも精進します。頑張ります。

これ前職や現職で一緒の人が読むのかもと思うとちょっと恥ずかしいですね。(突然の自我)


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