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ひとりの覚悟

おひとり様という言葉が定着して久しい。

離婚した事も、四国のど田舎にいても受け入れられている。
子供がいない事もそう珍しくない。
そして私はひとりっ子だ。

父親が亡くなって18年、母親は来年90歳。

母親がいなくなったら,私は本当にひとりだ。

去年、肺炎でコロナ重症者並みに呼吸困難になり入院した時、車椅子で40度の熱があってもいろんな書類に記入しなくちゃならなかった。その時、保証する家族欄が2箇所あり、母親だけでは足りず、母親がいなくなったらもう書く人がいないのか、と思い当たり。ぐるぐるする思考の中で、えー、これは、えーと……ひとりってことね、と。

いや、実際はひとりじゃない、そりゃ親戚もあるし、友達もいるし、なんなら彼氏もいる、仕事の付き合いもある。
生きてく上で、他人との繋がりはちゃんとある。

だけど、なんの気兼ねなしに保証欄に名前を書ける人はいないのだ。

なんでもない事だよ、だけど、どーんときた。

覚悟。

ひとりの覚悟。

腹くくってこ、私。

と、生きるか死ぬかの端っこで、病室の窓からの朝日がとても綺麗で泣けたのを思い出す。

※写真は実際の病室からの朝日
今思い出しても、生き返って(死んでない)良かった。




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