「樹海村」を観てきた話し

「樹海村」と言う映画を観てきましたので、ポソポソと感想を書きます。
ストーリーの展開ありきで書くのでネタバレになります。
まだ観てない人はぜひ劇場に観に行ってほしい。

今回の樹海村の題材になっている「コトリバコ」を知らない人は映画館に向かう道すがらでこちらの動画を観て予習しておくことをお勧めします。


動画見ておくとちょっとしたお得感があります。
そのお得感の正体は劇場で確かめるんだ!
(もし「あ、この子いいな」って思ったら是非チャンネル登録してね!!)




















前置きはこのくらいにして、感想をつらつらと書いていこうと思います。

推しのVがスクリーンデビューしました!!!!!!
推しの!
Vが!!
スクリーンに!!!
映りました!!!!

デビュー当時から応援しててヨカッターーー!!!
めっちゃ嬉しーーーーーっ!!!!!

しかも、個人的にそのシーンは作中とこちら側をリンクさせるうえで重要な役割を持っていると思っています。
作中のキャラがよく使っているプラットフォームで、知っている(実在する)YouTuberの動画を見て知識を得ている。
怖いもの見たさ、知的好奇心、コンテンツとしての面白さ、オカルトや怪談を見る(調べる)人の理由は様々あると思いますが、僕たちが気になって「コトリバコ」と検索して出てきた動画を観る。それと同じことを作中のキャラが行っています。
逆に言うと、あのシーンは現実の僕たちが完全に再現することができます。なぜなら、実際に公開されている動画なので。
あのシーンがあるおかげで「この物語は自分が気付いていないだけで現実のどこかで起こっていることかもしれない」とうっすら感じさせるような効果があったような気がします。
たぶんめちゃくちゃ贔屓目入ってます。

映画の話しをします。

相変わらずこの監督は見せ方うまいなあと思いました。
(メインの怪異以外の話です)
「犬鳴村」のときも感じましたが、日常に紛れ込んでる“ナニカ”の気持ち悪さを描くのが上手いなあと思います。
主人公宅に警察が話を聞きにきた後、玄関を通る響に声をかけた女性が既に亡くなった母の幻覚であったことが判明したときは特にゾクッとしました。
最初は、この人も姉妹なのかな?とか、この家には姉妹と祖母以外にも女性が住んでいるんだとすんなり受け入れてたんですが違いました。
しかも「ドヤ!!驚いたか!!」みたいな判明の仕方ではなく、あくまでサラッと「母は昔に自殺した」と言う情報とあの女性が出てくるものだから、「あ!?あの女性は現実には存在しない?!じゃああのシーン何!?」となるのが大変美味でした。
他にも、扉の横に誰か立ってる!と思ったらテーブルの脚とテーブルクロスがそう見えただけだったり、肩に手が!と思ったら振り返り様の顔が割と穏やかなもんだから何だ身内かと思わせて結局後ろに誰もいなかったり……etc
来ると思うと来ないし、来ないと思ってたらもう来た後だったりしてずっと緊張しっぱなしでした。
以上、ホラー演出良かったね。という話し。

ここからはストーリーの話し。
まず冒頭、犬鳴村から引き続き若いYouTuberが企画と称してスポットに凸して行方不明になるという展開。
YouTuber(というか、ネットインフルエンサー)ってめちゃ便利設定だよね。
その設定だけあればどんな危険な場所にも無防備な状態で行くもんね。
割と現実でもそんな感じだ......ってなるので現実に沿ってるといえばそう。
とはいえ、2作連続同じような導入はなあ......って感じなので次回作は違ってほしさがあり......という感じ。

コトリバコの発見後、住職の息子という原作通りのキャラが出てくるために「あ、割と原作通りなんだなあ」と思って観てたんですけど、全然そんなことなかった。
それどころか、正直途中で「全然コトリバコじゃないじゃん」とすら思いました。
ただ、樹海村の実態が明るみになってくるとその出自が原作の話しと近いことが分かってきます。
境遇だけみれば原作よりも残酷かもしれないとさえ思う程です。
そりゃ方法を知ったら呪うわな。
ただ、細かいディティールは原作とは違いました。原作よりも凶悪だった……ハッカイより凶悪なんじゃないの?アレ
なんにせよ、清水監督は都市伝説の解釈とアレンジが上手いなあと感じました。

事前に公式Twitterの感想tweetRT祭りでちょこちょこ「感動した!」系のつぶやきを見て、「ほーん、そういう内容なのかあ」と思いながら観ましたが、なるほど確かにホラーの包装紙に包まれた家族愛の話しだった。
......ほんとに?
そもそもあのコトリバコってなんで執拗に天沢家を狙うんだろう?
実家の倉庫にしまってあったコトリバコはいったいどこから持ってきたもので、友人夫婦宅の床下にコトリバコが置かれてたのは?
エンディング後に車庫に置かれてたコトリバコは?
やたら天沢の血の周辺に出現する理由は......?
パンフレットを読むと分かりますが、相関図上では父も祖父も”不審死”しています。
もしかして、この映画も犬鳴村と同じように、血縁という理不尽な呪いのお話なんじゃ......?
真相は分かりませんが

結末に関しては「『貞子』(2019)」と重なってしまって、もういいじゃん......平穏に過ごさせてあげようよ......という感じ。
家族も友人も失って、最後に妹の犠牲があってようやく手に入れた平和な日常と幸せな家族じゃん~~~~!!!!!!しつこっ!!!!ってなってました。
でも”呪い”ってそういうものなのかな、とも。
陰湿で、しつこくて、いつまでも終わらない、人の手では止められないものみたいな。
犬鳴村もそんな感じだったよね。
平穏な生活に”戻った”だけで、根本の解決は何も済んでないって言う……

あと中盤、病院で犬鳴村の血を引いてそうな少年が出てきてそのサービス精神に喜んでいたのですが、パンフレットの相関図を見たところ前作から引き続き同じキャラとして登場していてびっくりしました。
恐怖の村バースの広がりを感じられてとてもアガりました。
いなみに、前作「犬鳴村」には設定だけですが「籠井”伽耶子”」というキャラが存在していて清水監督の代表作「呪怨」シリーズの要素を感じることができます。
こういう、過去作知ってる人が気付けるおまけ要素があると嬉しいよね。

エンディングテーマ良かったです。
「ホラー映画とエロゲの主題歌はいい曲多がち」を掲げて生活してますが、今回も良かったです。
※ここで言う「良かった」とは「個人的に好み」の意味です。
YouTubeにMV公開されてるので聴こう!

書きたいことは書いたかなーという気持ち。
あ、隣の席の若人がめっちゃビビってるのが視界の端に見えて面白かったです。
僕は大人なので微動だにしませんでしたがね。大人なので。

noteの初更新これでいいんだろうか......
いまいち機能が把握できてません。
また気が向いたら更新します。
それではー👋

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