『ヒトラ-とナチ・ドイツ 』石田 勇治【著】を読み終わって

教科書の知識の保管には素晴らしく良いが、特別新しい知見というものはなかった。(それ相応にこれ関係のものを読んでいた時代があったので)とはいえ、玉石混交の新書の中では素晴らしい著書だと思う。

雑感としては、

ヒトラーを悪い意味で神聖視してはいけないなということ。(ミュンヘン一揆で死ななかったのもラインラント侵攻で他所の国が静観したのなど色々ツキがあった。ジェノサイドもヒトラーの発案ではない、あくまでも真似)

ナチスドイツに責任を全部おっかぶせるのはこれを読む限りでは無理だよなということ。(特に保守層はナチスを操れると思った。そしてよく言われるナチスの手口はヴァイマル時代に前例を作っていた、ようはヒトラーがまねただけ)

ナチスドイツに対峙した国も大概畜生ということ。(食い止める機会はこの書籍を読むだけでも何回もあった)

物足りない点はタイトルと離れるかもしれないが、ヴィシー政権とかナチスに協力的だった政権についてほとんど触れていないこと。

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