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【番外編(1)】僕が人生で最も後悔した選択三選

伝記と同時進行で番外編もちょこちょこ書いていこうと思います。
今回はタイトルの通り、僕が最上位レベルで後悔した人生の選択三選を書いていこうと思います。

○大学受験で受験から逃げたこと。
○早めに実家を出て一人暮らしをしなかったこと。
○会社選びを軽率にしたこと。またそれに伴いチャンスを棒に振ったこと。

先に結論から。以上の三つです。それでは一つ一つ理由を書いていきます。

○大学受験で受験から逃げたこと。

この頃は比較的被害者意識が強く、やや心が荒んでいた時期です。
そして何をするにも決断は他人任せ、他人に合わせるといった自分の頭で考えることを放棄し、思考停止をしているのに関わらず、環境や兄、母親のせいにしていたと思います。

実際母親は過干渉気味で、学校にクレームを入れるようなモンスターペアレントの兆しがありました。それは僕を保護する名目ですが、自己の正義感が強く、エネルギッシュな母親を止める思考すらせず、母親が学校の先生達を困らせる中、僕は萎縮しながら母の意見にしたがっていました。(母親は多動性の傾向があるかもしれません)

話はそれましたが、僕は人よりも基礎能力は劣り、何も才能がなく、何の成功体験を積まないまま高校生になった。しかも母親に守られながら、母に従う思考停止した情けない高校生でした。

そんな人間だったので、特別苦労して何かをやり遂げるより、何も起こらず平和に、楽に日々を過ごすことを重視していました。

その結果、僕は何も考えず、楽にいく。という考えが根づき、受験から逃げFラン大学に入学することになったのです。

しかし今考えると、少しでも上の大学を。さらに言うと兄よりも上の大学を合格していれば、成人を迎える前に身体能力や頭脳で何一つ勝てなかった兄に勝つという成功体験を積めていたかもしれません。

そうすればもっとずっと早く、僕は自分の殻を破り豊かで充実していた生活を送れていたのかもしれません。

○早めに実家を出て一人暮らしをしなかったこと。

上記の文章にやや続くことですが、僕の母親は僕に対して過干渉の教育でした。中学時代も高校時代もいじめられた僕に対し、速攻で母が学校に問い合わせ、母が割って入り解決するといった感じです。

いいかわるいかは別として、その場の解決はしたのですが、いじめはいじめられる側にも問題があり、性格の改善、コミュニケーションの仕方、対人能力など、根本的な解決をしない限り、いじめられる可能性は生涯ずっとついて回ると思っています。

母の行動については、僕はもうとっくに成人を超えているので今更母親のせいにするつもりはありません。(母親も母親なりに僕を助けたかったと思います。)

ただ、人格否定をしてくる兄と過干渉の母がいる環境は決していい環境とは思いませんでした。なので、県外の大学を何かしらの理由をつけて受験し、早めに実家を出て自立した考え方を培うこと、そして自己肯定感の修復を図るべきだったと今では思います。

しかし、家庭環境については相談できる人もいなかったし、そもそも仕方のないことだと思い込んでいました。この問題については自分で答えを導き出すには難しかったと思います。(今ではyoutube等で様々な情報が得られます。いい時代になりましたね)

○会社選びを軽率にしたこと。またそれに伴いチャンスを棒に振ったこと。

この事はまだ伝記本編では触れていませんが、ここで簡単に経緯を書いていこうと思います。

まず根底に、僕が世間知らずすぎた事が大きいです。そして正社員信仰を思考停止して崇んでいたこと。

僕は1年間学校に引きこもり、努力を重ね、奇跡的に大手企業の目にとまりオファーが来ました。それは前記事の企業から直接オファーがくる懇親会の後のでの事でした。(懇親会はボロボロ。他の人たちが声を掛けられる中僕はほぼ声を掛けられませんでした)

大手企業はアニメ会社で、知らない人はいないであろう巨大タイトルをたくさん作っている会社でした。(僕はあまりその会社のアニメに興味がなかったのでピンと来ませんでしたが、世代である父親は興奮気味でした)

しかし、その会社との契約はいきなりフリーランス契約。これはアニメ業界では特に珍しいことではないそうですが、20代前半からフリーランスになることに対して、僕はすごく高い壁を感じました。

僕が新卒として就職するだいぶ前から正社員信仰の空気がありました。それは正社員で当たり前、非正規は社会のレールから外れるも同然。といった見えない社会の圧力です。

僕は自分で考えて自分の力で生き抜く。といった考えは持てず、会社に正社員として属する事が正義と信じて疑わなかったため、同じ考えをもった父親に進路を詰められた時、僕はオファーを断る選択をしてしまいます。

給料もあってないようなもの。交通費も自己負担だったので、本当にメリットがキャリア、実績しかありません。

そして安易に特別調べもせず、たまたま同時にオファーがあった"正社員"の採用条件の出来て間もない零細企業を選択してしまうのです。

大手企業からのオファーを断ったのはいいとしても、せめてちゃんとした他の会社も受ければよかったのに、と今では後悔していますがもう遅いです。

安易に決めてしまった理由は二つあります。
まず、*正社員採用だったから。

業界では非正規の契約社員で雇う風潮がありました。それは名目上転職をしてステップアップをするのが当たり前、といった硬派なクリエイターが多かったからと僕は思っていました。

しかし、今ではわかりますが、正社員採用にするとコストがかさみます。それは社員の負担分の社会保障を会社が負担したり、法律でガチガチに守られている正社員は簡単に解雇ができないと、企業側に不利益な事が多いのが正社員です。

なので、華やかに見える分、下請けになりやすくただでさえ儲からない映像業界は非正規社員の方が都合がよかったと思います。しかも、人気業界だし、なんか採用される側が勝手に僕のように"非正規は業界のしきたり"と認識してくれるので、それに甘んじて非正規で採用にする企業が多かったのかなと考察しています。(もちろん何とか頑張って正社員で募集をかけるといった前向きな企業もありましたし、転職を繰り返す人がいるのは事実のようでした)

そんな業界での正社員採用です。思考停止した僕は魅力的に見えました。
両親に否定をされるのが怖かった僕は、両親の顔色を伺いながら零細企業を選択し、勤めることになります。

そして二つ目。
*学校卒業後の就活開始で焦っていた事。そして辛いイメージの就活を早めに終わらせたかった事。

僕は特に人の目をよく気にするタイプなので、他の人と違う状況にいると焦って常識や多数派に合わせようと努めます。

それは、就職の時期でもそうです。Fラン大学時代の就活はマイペースを貫いた上逃げたくせに、就活は在学中に完結しなければいけないもので、卒業後に就活をする人は良くはない状況。という認識がありました。

なので卒業後の就活はあまりダラダラせずにすぐに会社に勤めたかったという焦燥感がありました。それに加え、対人コミュニケーションが苦手な僕は早々と就活を逃げ切りたかったのです。

そうした二つの理由から、僕は体勢が不十分だった零細企業に入り、そして2年もせずに精神がボロボロ、挙げ句の果てにクビになるのでした。

次は地獄の零細企業編へ。






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