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【みやまん考察】平塚とアイヌ、そして劇団あかぐま

今回はシラノ・劇団あかぐまをアイヌ神話、アイヌ文化の観点から、瀬川拓郎著「アイヌ学入門」をもとに見ていこうと思います。
今回の内容はかなり薄いものとなっております。

シラノはどこの神なのか

この問題について考えていきましょう。
まず日本神話的な神として考えてみれば、シラノという存在は名前から見てかなり無理がある可能性があります。
古事記や日本書紀を見ての通り分かる通り、日本の高天原系の神々というのは「〜のミコト(「命」又は「尊」)」や「〜大御神」などの名前が付けられることが一般的です(ヒルコなど、歴史的に皇室の歴史から”消された”など論争の残る物は除く)。

そういう事を踏まえて考えれば皇統的な「シラノ」は高天原系の神々では無い事がほぼ確実と言えると思います。
そう考えると民間信仰や妖怪、山岳信仰又は別の何かという事になってくると思います。

妖怪について少し深堀すれば、飛鳥昭雄、三神たける共著の「失われたモーセの大予言「蘇民将来」の謎」という本で、元々神だった物が妖怪となったと考えれるのではないか、的な話が掲載されています。
これに則り考えれば、シラノという神が何らかの理由で「神?」と言うような存在になった事も考えれるというわけです。
そう言う考えに基づいた上で、高天原系の神話ではないアイヌ神話を今回の考察の資料として考えていきたいと思います。

平塚とアイヌに関係性はあるか

平塚市博物館の記述に、興味深い事が書かれています。
私の「heiankyo(平安京)」についてまとめた「【みやまん考察】パスワードが「heiankyo(平安京)」であった理由を考える。」にて引用させてもらいました博物館のサイトでは

「たとえば、『平塚小誌』には先史時代の平塚にはアイヌに似た人々がいて「シラスカ」などと呼ばれたのではないかとしています。この説の根拠は不明ですが、「スカ」が「ツカ」に変化したのではないかという考えは一考に値するかもしれません。」
という記述がありました。

「アイヌ」に似たような人々という言葉がかかりひっかかると思います。確かに、アイヌは東北、北海道、千島、樺太の地域の人々です。平塚市が関東に位置している事を考えると「山窩(サンカ)」である可能性も考えられますが、博物館の記載に基づいてアイヌと平塚市が関係があるとして考えてみましょう。
(「シラスカ」という地名が「シラノ」と関係がありそうなのも気になりますが)

劇団あかぐまはシラノが仮装した物のか

アイヌの神(=カムイ)は元は人間と同じ姿で、人間と変わらない生活を営んでいるそうです。
もしシラノをなんからの神(=カムイ)と見立てるとするならば、1987年の血の人形儀式に関わらなかったサークルのメンバーが「あかぐま」と言う熊に仮装して、今も尚シラノに関する何らかの活動を続けている事になるのではないでしょうか。

しかしながら、アイヌの呪術を参考にしようとした際に彼らの呪術は基本的に「行進呪術」であるのです。

今  回  は  こ  こ  ま  で  で  す


本当にメモ書き程度の考察なので、ここから何か新しい話に発展していければなと思ってます。

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