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Nikon 35Tiは、バブリー

手にして思ったのは、「バブル絶頂期に日本人の考えたことに、これからの民度が追いつけるとは思えない」ということ。

パネルがついていて、絞り値、距離計、フイルムカウンター、露出補正値が針で動いてる。それ見てるだけで、時間が過ぎていく。

だけじゃない。

データパックないんか、と思ったら、元から日付入力できる。背面にMODEとSETの2つのボタンがあって、それを駆使して文字配列でいろいろ設定する。

フラッシュを自動発光しない、なら、「010101」。
デフォルトはするので、「010100」。
なんのこっちゃわからんと思いますけど、これでマルチパターン測光もできるので、逆光撮影も対応すると。

日付も普通に入ります。見た目にわからないので、すごい。

これ、デジタルだったら、ディスプレイの中でちょこちょこ設定できちゃうわけですよ。日付? デジタルはデータに埋め込まれてるし。撮影場所までわかる。

十数年前の北欧旅行で撮ったGR digitalのデータも、スマホに持ち込んだら場所を確定してたし。怖い世の中です。Googleが怖いのか。

そういえば、iOS 14からプライバシーが強化されるから、AppleとGoogleがバチバチやってますね。

で、Nikonが今35Tiを作れるかって思うと、難しいだろうなと。お金かかるし、買う人もいないだろうし。無用な感じもバブリーですね。レンズが出てくる音も、フイルムを巻いていく音も気持ちいい。

デジタルも小型で高性能化が進んでますけど、無駄な動きと機械音も復活させて欲しい。だって、機械だから。ガジェットとしての存在感で満たして欲しいですよ。

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