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薬局経営の勉強はどのようにやるのか?

こんにちは!
遠山薬局の遠山です。

「大手ドラッグストア勤務時代にどのように薬局の経営の勉強をしましたか?」
とよく聞かれます。

私は大手調剤薬局併設のドラッグストアに3年ちょっと勤務していましたが、その中で独立に向けて意識していたことを書き出してみます。

1、薬局経営にかかる経費を知る

例えば分包紙!
分包紙ってグラシン、セロポリ、白帯付きセロポリと種類がありますよね。
私が勤務していたドラッグストアは全店舗白帯付きセロポリを使用していました。
ちょっと想像すればわかると思いますが、価格は
白帯付きセロポリ>セロポリ>グラシン
です。
この時に大切なのは、
・それぞれ価格はいくら違うのか
・一包あたりの値段
・白帯が無くても患者さんは困らないか
・吸湿性に差はあるのか
などを考えることだと思います。

私は勤務薬剤師時代、メンテナンスに来ていたメーカーの担当者にこれらについて質問していました。

水剤ボトルにおいても同様です。
滅菌、青ライン付き、青ラインなし等種類がありますので、それぞれのメリットデメリットを知り、自身が独立した際にどれを選択するか、を考えながら仕事をすることをオススメします。

例えば小児科門前で
滅菌100ミリ水剤ボトル、スポイト、計量カップが各1日30個使用するとします。
そうなると1日約2000円、1ヶ月で5万円、1年間で60万円となります。
どうですか?無視はできない金額ですよね。
(上記計算はザックリとです)


独立思考がない方でも、経費の概念は大切です!


2、薬価差益を知る
勤務先の技術料は知っていて当たり前、です。
なかなかわからないのが薬価差益。
大手ですと勤務薬剤師には開示していないケースもありますよね。
そこはMSさんにざっくりとした値引き率を聞いたり、お知り合いの薬局経営者に聞いてみるといいかと思います。
(教えてくれるかわかりませんが!)

最近薬価差益は悪、といった風潮もありますが、調剤薬局は在庫を持つビジネスモデルです。
ロスも一定数でます。
在庫管理において差益がないと難しい面もあります。
逆にいうと、在庫管理をしっかりしなければ薬価差益なんてすぐ吹っ飛びます。


3、会社主催の研修はしっかり身に着ける

マナー研修など、面倒ですよね。
しかし、その面倒なマナー研修に会社は大金を支払って外部講師を雇っています。
他社薬局を見ていると、言葉遣いがぶっきらぼう、表情が険しい、目を見て挨拶ができない、ビジネスメールが書けない、名刺交換ができない、といった薬剤師さん、調剤事務員さんを沢山見てきました。
会社を経営する立場になると、接遇マナーはあなたが教える立場となります。

ぜひ勤務薬剤師のうちにマスターしたほうがいいでしょう。


いかがでしょうか。
偉そうに書いてしまいましたが、私は未熟なまま独立してしまったタイプです。
それでもどうにかなりましたが、独立の有無に関わらず上記は大切なことと思います。




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