不二家洋菓子店の新しいロゴデザインが誕生! そこに込められた願いとは?
不二家洋菓子店のロゴデザインが、2023年9月に新しく生まれ変わりました。
今回は、そこに込めた不二家の願いをご紹介いたします。
おいしい笑顔の「スマイルマーク」
不二家を代表するマスコットキャラクターであるペコちゃんは、1950年(昭和25年)に誕生しました。そのペロっと舌を出している口もとは、ケーキを食べたあとのおいしい笑顔の象徴です。
今回、そんなペコちゃんの舌をアイコンのように使用した「スマイルマーク」が新たに誕生しました。
口元だけを描いた、この新しいマーク。なんだか色々なおいしい表情が見えてきませんか?
不二家のお菓子から、年齢・性別・国籍を問わず、たくさんのおいしい笑顔が生まれていきますように。
創業者の「お菓子で世の中を幸せにしたい」という、今も変わらず不二家に根付く願いと、これからも世界中に笑顔を生み出していけるよう進化を続けていこうという、未来への想いが、このマークには込められています。
上質感を表現した「店名ロゴ」
店名ロゴの「FUJIYA」「不二家」の文字もリニューアル。たくさんの方に楽しんでいただける価格帯でありながら、良質な原料にこだわった商品の上質感を表現するために、明朝体の書体で新たにデザインしています。
幸せを願う気持ちを込めた「ファミリーマーク」
1961年(昭和36年)に誕生した「ファミリーマーク(Fマーク)」。
デザインを担当したのは、フランス生まれでアメリカを中心に活躍し、20世紀を代表する産業デザイナーであるレイモンド・ローウィ氏です。
「F」は、「FUJIYA」のFであるとともに、「Familiar(親しみやすい)」、「Flower(花のような)」、「Fantasy(夢)」、「Fresh(新鮮なアイデアに満ちた)」、「Fancy(高級な品質)」という5つの意味も表現した幸せのイニシャルです。
不二家がこれから進化を続けていく中で、ここに込めた願いは忘れてはいけないという想いで、新たなVIでもこのマークは変わらず採用しています。
もっとおいしく。もっとたのしく。
いままでの不二家のイメージを引き継ぎつつ、上質感やさまざまなお客さまがお菓子を食べた瞬間の「おいしい、たのしい」を表現した、新しい店舗ロゴデザイン。
このロゴがあしらわれた看板やケーキの箱、紙袋などは、これから順次、全国のお店に広がっていきます。
ぜひ、楽しみにしていてくださいね。
ロゴ制作:
木住野彰悟
アートディレクター、グラフィックデザイナー。
1975年東京都出身。2007年にグラフィックデザイン事務所6D設立。
企業や商品のビジュアルアイデンティティをメインに、ロゴやパッケージデザイン、空間におけるサインデザインなどを手掛ける。
2016年にはD&ADでグラフィック部門の審査員、2017年からはグッドデザイン賞の審査員を務める。2010~14年に東京造形大学、2016~20年は東京工芸大学でCI・VI・サインを担当。
主な受賞にD&AD、カンヌ、One Show、アジアデザイン賞、ADC賞、JAGDA賞、パッケージデザイン賞、サインデザイン賞 他国内外多数。
ADC会員、JAGDA会員。