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『わくわくエンジン®』を当たり前の社会に!認定NPO法人・キーパーソン21代表理事 朝山あつこさん

わくわくして動き出さずにはいられない原動力『わくわくエンジン®』をコアに、独自のプログラムを開発し学校でのキャリア教育や学習支援事業、地域コミュニティづくりなど数々の活動で成功をおさめている認定NPO法人・キーパーソン21(KP21)です。今回は代表の朝山さんにお話を伺うことができました!

朝山(あさやま)あつこさん 
プロフィール

川崎市在住。専業主婦として子育てをする中で、子どもの主体性を大事にすることが将来の社会への希望になると気付き、2000年にKP21を設立する。中心となってプログラム開発、実施、学習支援事業、講演などを行う。プログラムを受けた子どもは45000人以上に上る。2018年には書籍『ふつうの主婦がみつけたやる気のエンジンのかけ方』も出版される。

「誰かとつながること」で貧困はなくなる! 

記者:KP21の活動理念や、活動の様子をお聞かせください。

朝山さん:湯浅誠さん(社会活動家)が「『お金がない』『つながりがない』『自信がない』ことを貧困という」とおっしゃっているんですけど、お金とか家庭環境とはそれぞれだし変えられないけど、「つながり」がなくなると本当に貧困になってしまう。それをあきらめないことです。そのときに大人はどうしても「こうすべき・こうあるべき」って自分の考えを押し付けてしまいがちだけど、つながりを生かしていくには、まず大人が変わっていくことです。

 KP21の学習支援事業には三つのポリシーがあって、「絶対安全の居場所づくりをする。誰も見捨てない」「小さな『できた』を認める・ほめる」「未来の自分に希望をもつ」ということです。
 「なかわく(川崎市中原区での事業)」でこんな子がいました。中学校までゲームばかりで全くつながりがない。最初は勧められて嫌々来てるんだけど、サポーターたちが「絶対あきらめない!」の思いで関わり続けて、だんだん本人も「認めてくれる大人がいるんだ・・・自分にもできるかも」という安心感が出てきた。そして「高校に行きたい」と思って勉強して、見事に第一志望校に合格することとなりました!
 他にも「学習障害」と診断されている子どもでも、サポーターがあきらめずに一緒に英語を根気強く続けていたら、英語が得意になって、自信を持つようになりました。「学習障害」って大人があきらめて言い訳しているのかもしれない・・・と思うこともあります。

 子どもを中心にして、まずは親、次に学校の先生、地域や私たちNPOのような「第三の大人」・・・みんなとつながったら、子どもの力を伸ばすことができる。今はつながりを意識的につくって、子どもを中心にすえた街づくりをしていくことが理想ですね。そしてそのことが自分も幸せにしていくんです。どんな人も今は問題なくても、突然貧困になるかもしれない。いつ何があるかわからないじゃないですか。そんな時、つながっていて助け合えるといいですよね。

★とにかくつながりをつくる「あきらめない姿勢」が本当に大事ですね!

自分の「わくわくを見つけること」が幸せのスタート

記者:朝山さんの活動の原点となった出来事は何ですか?

朝山さん:私もこの活動を始めるまでは、普通の主婦で、自分のこと、子どものこと、家族のことだけしか考えられない視野の狭い人でした。そんな中、息子の学校でちょうど「学校崩壊」が問題になっていた頃に、ママ友が「子どもは地域で育てないと!」と言ったときに「え!親だけで育てるんじゃないんだ!」って気付いたんです。地域の中で自分自身のことを点でしかとらえてなかったんですよね。「そうか隣の子も自分の子もみんなで育てるんだ」って。
 それから学校が荒れる中で、「暴れる子も無気力な子も、エネルギーの行き先を求めてるんだ」って気付いたんです。そこで、わくわくして動き出さずにいられない原動力のようなもの「わくわくエンジン®」を見つけることが必要なのではないかと思って、一念発起してKP21をはじめました。多様性を認め合って、いろいろな立場の人と共存できるようになる。どんな環境にいる子も、環境は平等でなかったとしても、「わくわくエンジン®を見つけること」は平等に提供できると思います。それを引き出すことが私たち大人のやることであり、それこそが大事と思っています。「2020年までにわくわくエンジン®が当たり前の社会に!」です!

★「わくわくエンジン®を見つけることは平等に提供できる。それを引き出す」本当に大人が子どもにやるべきミッションですね!
今日は貴重なお話ありがとうございました!


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キーパーソン21のホームページ(書籍の案内もあります)http://www.keyperson21.org/

Facebookページhttps://www.facebook.com/keyperson21/

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【編集後記】
今回インタビューを担当しました 藤原 章人です。
朝山さんの持つ無限のエネルギー、バイタリティー、情熱を感じるには、やっぱり直接お会いするのがいちばんです!朝山さん自身がいちばん『わくわくエンジン®』を体現しているからこそ、こうした先進的な取り組みが軌道に乗り、発展してきているんだと思います。興味を持たれた方はまずは説明会にお越しください!また埼玉・新潟・関西・北海道など各地でも会員が活動しています。

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