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創作和菓子を通して人と人とが「和む」「想う」「つながる」希望の街を創っていく!群馬・前橋で新たな挑戦を始めた『なか又』榊原 慎也さん

 外面・内面両方の変化をきっかけに「縁のなかった地方都市で全く新たな事業を始める」というプロジェクトを、子供心で楽しめている。そこには自然と人の心のつながりが生まれます。地方都市のイメージを変えて元気にしていく!その思いをお店の雰囲気に感じたので、今回インタビューをお願いし快諾していただきました。

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榊原 慎也(さかきばら しんや)さん  
出身地 愛知県
【プロフィール】
創作和菓子屋『なか又』店長 
デザイン会社『株式会社ナニラニ』に在籍しデザイナーとして活躍中。前橋市に新規プロジェクトとして『なか又』を2018年8月にオープンし、人と人とが心から通い合える新しい街づくりに携わっています。
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和菓子は想いを形にするための素晴らしい道具!

記者:今日はお会いできて本当に嬉しいです。前橋のこの通りは子供の頃から馴染みがあるんですが、今まであまりない雰囲気のお店ですね。もともとは違う場所で違う事業をされていたとお聞きしましたが。

榊原さん:東京に会社のあるデザインオフィスで働く一方で、この店の店長でもあります。出身は愛知県で、3年ほど前に名古屋支部を設立し活動していました。 その後前橋にて新しく事業を立ち上げることになり、群馬に来ることになりました。同時期から『めぶく。』という前橋市のビジョンもスタートし、いろいろなプロジェクトが動き出しています。

記者:前橋や群馬の印象を聞かせてください。

榊原さん:情に厚いというか、ローカルならではの熱さがありますね。

記者:お店のコンセプトはどのようなものですか?

榊原さん:「和む」という感情を大事にしています。「和む」の意味合いはとても繊細なものです。相手を想う、相手に想われる気持ちといったらいいでしょうか。自分たちの思いをどのような形にして表現したいか?と考えたときに、「お菓子」「お土産」というものがまず出てきたんです。和菓子という商品で、「和む」「調和する」「つながる」という心を形にして表現できたらと思っています。人と人が繋がれる、またつなげられるような店だと良いですね。
記者:まず内面の思いがあって、それをいろいろな形で伝えていくという流れなんですね!

「失敗しないように」から「体験しないとわからない」への変化

記者:現在どんな夢やビジョンを持って活動されていますか?

榊原さん:人と人を繋げるハブの役割になったらいいなと思います。「ここに来ると楽しいことがある」「ここで誰かと一緒にいる時間を大事にしたい」と思えるような場所です。今は和菓子を商品にしていますけど、5年後は違うものになっているかもしれません。どんなものが商品になるとしても、『なか又』が必要とされ、前橋で愛される店であり続けたいですね。

記者:夢やビジョンのためにどんな目標計画を立てて行動されていますか?

榊原さん:長期ビジョンというよりは、新規事業なので、とにかく失敗を恐れず、失敗しても前向きになれるか。いかに速く修正するかを大事にしています。こんなお菓子があったらいいな。でも世の中にはまだない。じゃまず作ってみる。失敗する。すぐ直してみる。その繰り返しですよね。

記者:以前からそういう考え方のサイクルができていたのですか?

榊原さん:いえいえ、もともとは得意ではなかったですけど、自分の中での大きな経験、気付きがあって変わってきました。

記者:変化につながったその気付きについて教えてください。

榊原さん:会社の研修でシリコンバレーに行ったんですが、その中で「体験しないとわからない」ということに気付きました。向こうでは「失敗していない人は、チャレンジしてない証拠」という考え方なんです。それまで自分は「失敗しないようにBetterな道」を歩んでいましたが、それは「言い訳しているな」と。大人になるとチャレンジしなくても良いと思い込んでしまいます。でもそれではよくない。自分の子供にも「新しいことにどんどんチャレンジしなさい」と言うために、自分もやらなければと思いました。

記者:「認識の変化」によって行動が前向きに変わった、決断が格段に速くなったのは素晴らしいことですね!

形でなく「人の良心」が生きるようになる時代へ

記者:夢を具現化している中で大変なこと、また嬉しいことは何ですか?

榊原さん:大変な事とは少し違いますが、自分から人に出会いに行くことですね。どんな誘いも断らないように。足を運んだ先には必ず何かあるという気持ちの方が大事です。一人で作業している時間より、外に行き、人と会った方がよい、そんな感じです。嬉しいことはスタッフが仕事を楽しんでくれている事です。7名の女性スタッフが明るく頑張っています。

記者:これからAI時代と言われますが、未来の人間像や仕事像をどう描いていますか?

榊原さん:「コンプライアンス」とか「ハラスメント」とか面倒な世の中と言われていますが、根本は「社会をよくしていきたい」同じ思いなんですよね。これからは「人の良心」が生きるようになる、それが本当のニーズとなり、利益を得られる社会になると信じています。自分の都合だけで話している人や会社は淘汰されるのではないでしょうか。

記者:本来の人間のあるべき姿になっていく!ということですね。

記者:もう一つ質問したくなりました。人との出会いや気付きを通して、今こうして新しいチームプロジェクトもされていますが、チーム(組織)のあり方についてのイメージをお聞かせ下さい。

榊原さん:自社であるデザイン事務所と、新規事業で立ち上げた菓子屋とを循環させる事が目標です。デザイナーも菓子職人も持ち場はあるのですが、その垣根を超えて仕事をしてほしい。デザイナーは机の上だけでなく現場で体験し、菓子屋のスタッフはデザインの現場を通じ広い視野で菓子を作ってもらいたいです。 

記者:「それぞれの世界」の間にある「境界線」がなくなっていくことが本当に大事ですね!

今日は貴重なお話が聞けました。本当にありがとうございました!    

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【店舗情報】
371-0022  群馬県前橋市千代田町2-7-21 中央通りアーケード内
11:00~20:00(なくなり次第終了)不定休
Tel 027-896-9359  Mail hello@nkmt.jp             
『なか又』のサイト http://nkmt.jp/  
Facebook https://www.facebook.com/nakamata.jp/
Instagram   https://www.instagram.com/nakamata.jp/  

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編集後記
今回インタビューさせていただきました 藤原 章人です。
お話ぶりはとても自然で飾ることなく、これからいろいろなことに挑戦できる!変化を生み出せる!という明るい展望を持たれています。ご自身の「認識の変化」を通して、「想いをさまざまな形にする」「人と人とがつながれる、調和する」「この街を元気にする」というビジョンにまっすぐ行動できるようになった。新しい街での挑戦を楽しんでいらっしゃる様子が感じられました。自分も群馬のサポーターとしてもっと応援していきたいです!

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この記事はリライズ・ニュースマガジン”美しい時代を創る人達”にも掲載されています。
https://note.mu/19960301/m/m891c62a08b36

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