姿勢制御_2/6(BESTestと姿勢反応)_5435文字

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はじめに(発達の観点も含む)

前回、垂直性と安定性限界についてご紹介しましたが、これら2つを保持した中での円滑な動作が求められます。そのためには、支持基底面に対して重心を制御する能力が求められます。
制御を行う戦略=姿勢戦略としては大きく2つあります。
  ● 姿勢反応(反応的姿勢制御:Compensatory Postural Adjustments_CPA)
  ● 予測的姿勢制御( Anticipatory Postural Adjustments_APA)

姿勢反応の説明をする際、個人的に発達の観点から説明を行うことで理解が深まると考えているため、以下にご紹介致します。

Forssberg Hら(1994)は、反応的姿勢制御(CPA)には方向特性性があり、例えば支持基底面に対して重心が前方に大きく動き倒れそうになった場合、主に背面筋群が作用して重心を後方へ戻そうとする作用が働くと報告しています。この姿勢戦略は動いた/外乱が加わった後に作用するため、Feedback戦略とも言われています。

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