人間万事塞翁が馬

『人間万事塞翁が馬』という故事成語が好きです

[由来]
「淮南子―人じん間かん訓」に載っている話から。中国の北端、国境の「塞(とりで)」の近くに、占いが得意な「翁(老人)」が住んでいました。あるとき、彼の飼っていた馬が逃げてしまったので、みんなが同情しましたが、彼は「これは幸運が訪れる印だよ」と言います。そして、そのとおり、逃げた馬は立派な馬を連れて帰ってきました。そこでみんなが祝福すると、今度は「これは不運の兆しだ」と言います。実際、しばらくすると彼の息子がその馬から落ち、足の骨を折ってしまったのです。またみんなが同情すると、彼の答えは、「これは幸運の前触れだ」。息子はその怪我のおかげで、戦争に行かずにすんだのでした。

[解説]
❶この老人は未来を見通す術を身につけていたわけですが、それでも不運を防げなかったというのは、人間の限界なのでしょうか。
❷「人間」を「じんかん」と読み、「世の中の運不運は見極めがたい」という意味だとする解釈もあります。
❸「禍福は糾える縄の如し」も、同じ意味を表す故事成語です。

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藤田の解釈

良い出来事がほんとうに良い出来事かは長期的に時間をかけて見てみないとわからない
悪い出来事がほんとうに悪い出来事かは長期的に時間をかけてみてみないとわからない

誰もが「私」を生きているが、「私」という主観からでは、ほんとうのところ善悪、良し悪し、優劣の判断はつきにくい

一喜一憂せず、驕り高ぶらず、できる限り冷静に見ていこう

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