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みんなで作る漫才の教科書

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「みんなで作る漫才の教科書」とは,テーマ別に分類した「漫才論」にみなさんから「質問」「意見」「反論」などをいただいて,それに答えるという形式で教科書を作っていこうというプロジェク…
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#和牛

漫才論| ¹⁶⁴"絶対漫才感"があるかを測るテストと"相槌"の感覚を養う方法

漫才がうまい人はみんな「相槌」がうまいです。台本には書いていない相槌を自然と入れます 例えば,次のような「普通の漫才台本」があったとします。この台本を読んでどう演じるかで,「漫才のうまさ」や「"絶対漫才感"があるかどうか」がかなりの程度分かります 普通の漫才台本「煮豆❶」(当て書き:和牛) この台本を読んで,自然と❷ように演じられる人は,漫才がうまい人です。台本を脳内再生しやすいようにあえて和牛のお二人で当て書きしていますが,❶を読んで「和牛なら❷のように演じるだろうな

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漫才論| ¹⁷²さや香のようなネタを作ろうとして失敗する人と成功する人の違いとは❓

結論から言うと,さや香の漫才を「システム」と捉えて真似する人は失敗し,「会話」と捉えて真似する人は成功します 後者が全員成功するわけではありませんが,前者はほぼ全員失敗します。毎年M-1グランプリで活躍した漫才師の「システム」を真似するコンビが続出しますが,「システム」を真似しても自分たちに合っていない漫才スタイルになってしまう場合がほとんどですし,「さや香の真似をしているだけ」「あの漫才師のパクりだ」と思われるのがオチだからです

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漫才論| ²³読むだけで漫才がうまくなる漫才台本

いくら練習しても,漫才が全然うまくならない人がいます。台本通り完璧に演じているのに,うまくなりません。原因は,台本には書いていない部分にあると思います いわゆる"絶対漫才感"がある人は,台本には書いていない「相槌」を勝手にというか自然に付け加えて演じています。しかし,"絶対漫才感"がない人にはその感覚がないので,台本に書いてあるとおりに演じるしかありません。「相槌というのは自然に付け加えるものだ」と言われても,その感覚がないわけですから,どうやればいいのかよく分からないと思

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漫才論| ³⁹相方と本音で言い合える関係を築くのは大切❓

漫才の最大の強みは,「二人だからこそ生まれる無限の可能性」だと思いますが,同時に,漫才の最大の弱みは,「一人ではできないからこそ生じる相方問題」だと思います 最近は仲がいいコンビも多いですが,相方とうまくいかずに解散するコンビは今でもたくさんいます。「相方」にかぎらず人間関係全般に言えることかもしれませんが,「本音で話せる関係か」という点はとても重要です。本音で話せないと,遅かれ早かれ解散することになると思います

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