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みんなで作る漫才の教科書

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「みんなで作る漫才の教科書」とは,テーマ別に分類した「漫才論」にみなさんから「質問」「意見」「反論」などをいただいて,それに答えるという形式で教科書を作っていこうというプロジェク…
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2021年12月の記事一覧

漫才論| ¹²⁴「ボケの時代」「ツッコミの時代」って何❓-お笑い第1世代から第7世代にかけての「漫才スタイル」の分類-

「ボケの時代」や「ツッコミの時代」というのは,「ボケで笑いが起こるのか,ツッコミで笑いが起こるのか」という話だと思います。「ボケとツッコミ」のセットで笑いが起こるのは普通の漫才ですが,それ以外にどんなパターンがあるのか分類することによって,「ボケの時代」や「ツッコミの時代」があったのかを検証してみました。分類は以下の5パターンです 一般的に言われている「お笑い第1世代からお笑い第7世代」のくくりにできるだけ合わせて分類していますが,結成年や活動時期に合わせて多少調整していま

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漫才論| ¹²⁸ダウンタウンから始まりM-1によって確立された漫才における"多様性"の時代

この記事は,「お笑い第1世代から第7世代にかけての『漫才スタイル』の分類」の解説的な内容ですので,まずはこちらの記事をご覧ください 「みんなで作る漫才の教科書」内の100円記事68本全部をお読みになりたい場合は,マガジンで購入したほうがお得です [(100円記事×68本)+(教科書20テーマ×¥100)=¥8,800→¥3,800] ダウタウンがやっていたのは "誰でもできそう"な漫才お笑い第1世代と第2世代の漫才をみて,「自分にもできそう」と思う人はそこまで多くないと思

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漫才論| ¹¹³なぜ今, 「くだらない」と思えるネタが"ウケている"のか❓

昨年のM-1王者マヂカルラブリーのネタは,「くだらない」という点では意見がほぼ一致しているのに,それが「おもしろいのか」という点では意見が真っ二つに割れています。「くだらないから"つまらない"」と感じる人と,「あのくだらなさが"おもしろい"」と感じる人がいます マヂカルラブリーのネタのよさが分かる人は「お笑い通」というわけではなく,単なる「好み」の問題だと私は思っていますが,マヂカルラブリーからの流れなのか,今年のM-1決勝でも,「くだらない」という点では意見が一致しそうな

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漫才論| ¹¹⁵何を"おもしろい"と感じるのかは, 「発想」「うまさ」「ベタ」の何を重視するのかという"好み"の問題

今年のTHE Wでは「笑いの審査」でかなり荒れ,「『優勝』か『優勝じゃないか』論争」まで起こっていますが,これは,「『"発想"と"うまさ"のどちらを重視するか』という好みの問題ではないか」という点についてはこちらの記事で書きました そこで今回は,「発想」と「うまさ」と「ベタ」の何を重視するのかで,どんな漫才を"おもしろい"と感じるのか,どんな違いが生じるのかについて書いてみたいと思います 「みんなで作る漫才の教科書」内の100円記事68本全部をお読みになりたい場合は,マガ

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漫才論| ¹⁰⁵「漫才論争」は楽しんだほうがいい。せっかくの「漫才」なんだから

今年のM-1は,ファイナリストの漫才を高く評価した「漫才ファン」とそれを受け入れた「審査員」の選考が,それ以外の「漫才がまあまあ好きな大多数の人」から審査される大会になるのではないかという話をこちらの記事で書きました もちろん,漫才ファンが全員,今年のファイナリストの漫才を高く評価しているわけではありません。「M-1ではもっと正統派漫才がみたい」と思っている方も結構います。「あれは漫才じゃない」と思っている方もいるかもしれません。それに対し,「正統派漫才」について語る人をバ

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漫才論| ¹¹⁰ランジャタイ論『ランジャタイは本当に"おもしろい"のか』

ランジャタイの漫才は,「何回みるか」によってかなり感じ方が変わります。みる回数と,それによって生じる変化について書いてみました(感じ方には個人差があります) 「みんなで作る漫才の教科書」内の100円記事68本全部をお読みになりたい場合は,マガジンで購入したほうがお得です [(100円記事×68本)+(教科書20テーマ×¥100)=¥8,800→¥3,800]

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漫才論| ¹⁰⁷「会場のウケ」だけで審査するなら審査員はいらない

今年のM-1ファイナリストの選考は,「賛否両論真っ二つ」というかんじですが,準決勝の会場ではそれらのメンバーのネタは確かにウケていたようです。しかしそこには,「内輪ウケ」的な要素も存在しているということについてはこの記事で書きました 審査員の方は当然,当日の「会場のウケ」だけでファイナリストを選んだわけではないと思います。今回の審査員が実際にどんな基準で審査をしたのかはご本人に聞いてみないと分かりませんが,一般的に考えられる審査の基準について書いてみたいと思います 「みん

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漫才論| ¹⁰⁸M-1決勝の審査員はどんな「基準」で審査している❓

今年のM-1決勝の審査員はいつも以上に大変そうな気もしますが,どんな審査をしても,結局誰かしらに文句を言われます。なぜかというと,「笑い」というのはほぼ「好み」の問題で,本来審査のしようなどないからです。それに輪をかけるように,M-1の審査基準は「とにかくおもしろい漫才」というあってないような"基準"ですから,「公平な審査」などやりようがありません。ですから,どんなに頑張っても「誰かしらに文句を言われる」というなかなかつらい仕事です そうは言ってももちろん,単なる「好き嫌い

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漫才論| ¹¹⁶「笑いの審査」は"操作"できる❓

できます これは,「賄賂」とか「圧力」といった犯罪や権力の乱用による"操作"の話ではなく,「笑いの『好み』を利用すれば,簡単に審査の結果を操作できる」という話です 「みんなで作る漫才の教科書」内の100円記事68本全部をお読みになりたい場合は,マガジンで購入したほうがお得です [(100円記事×68本)+(教科書20テーマ×¥100)=¥8,800→¥3,800]

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漫才論| ¹²²M-1グランプリにおける"タイムオーバー問題"を「かっこいい」という視点で考えてみる

M-1決勝でのタイムオーバーは過去にもありましたが,今回のハライチの場合は,敗者復活戦でタイムオーバーしたのに勝ち上がったこと,それに対して司会の陣内智則さんが「あまり関係ない」と発言したこと,決勝でもタイムオーバーしたこと,どちらも結構な長さのタイムオーバーだったこと,「敗者復活のネタは一昨日に作った」という岩井さんの発言などが重なり,かなり話題になっています この件について,「漫才調査」でアンケートをとっています。投票は結構割れていますが,「タイムオーバーは容認すべきで

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漫才論| ¹⁰³M-1グランプリ決勝戦における「正統派漫才」が占める割合【正統派:中道派:非正統】

今年のM-1ファイナリストの選考は,荒れに荒れています。これが吉と出るのか凶と出るのかは「やってみないとまったく分からない」,そんな状況だと思いますが,これがどれくらい異例の選考なのかは,過去のファイナリストの選考と比べてみるとよく分かると思います 今回は【正統派:中道派:非正統】で分類してみました。「中道派」の中には正統派寄りの漫才師も多いですが,「正統派」と「非正統派」だけだと分類する意味がほとんどなくなってしまうので,あえてこの項目を設けました 「みんなで作る漫才の

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漫才論| ¹²⁶漫才調査🗳³M-1グランプリ決勝戦のネタを全組みてから点数をつけると順位は変わるのか❓

M-1グランプリは,「その場で点数をつけるからこそあそこまで盛り上がる」ということは重々承知していますが,「ネタ順がかなり順位に影響を与える」というデメリットもあります。また,「全組みてから点数をつけるとかなり順位が変わることもあるのではないだろうか?」と感じることもあります。そこで今回は,Twitterの投票機能を使って,「全組みてから点数をつけると順位は変わるのか」を検証してみました 今回の調査で出た順位と点数は「大見出し」で,実際の順位と点数は「小見出し」で記載してい

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