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毛は生命力

男性は薄毛に悩み、育毛!植毛!なのに
女性はその毛を忌み嫌って、脱毛!脱毛!
この要らなすぎる毛を世の薄毛に悩む男性に分け与えたいと思う今日この頃。既にお察しの通り(?)私はどちらかというと毛深い方で、アラカンなのにまだまだ髪の毛がもさもさふさふさの父譲りなのかもしれない。毛の量は遺伝らしい、たしかに。

この度初めて脱毛をすることになった。全身脱毛。今までずっと気にはなっていたが、ファンの方々には貴重なお金と時間を使って見ていただいているわけだから、今まではまぁいいかと放っておいた部分は綺麗にアップデートしないといけない気がして。
私の好み、人それぞれの好みはあるけれど、清潔感や見た目の綺麗さはきちんとしておかないといけないなぁと。まぁその清潔感や見た目の綺麗さという基準も人それぞれなのだけれど。下の毛はほどほどに残し、それ以外は全く無いすべすべした気持ちいい肌になりたい!見た目ももちろんだし、自分が理想の自分になりたい!というのがいちばんしっくりくるところか。

彼氏には特に不満は言われていない、なんなら楽しんでくれる(?)寛容な心の持ち主で本当にありがたい。でも、なにも手放しで一切の手入れもなくこの状態なわけではない、お風呂場でのメンテナンスによってこの「不満のない」レベルの状態がキープできているだけであって、もしも放っておいてみようものなら。。
下の毛に関しては私も彼氏もつるつるは好みではないので、かと言って今のままでも私は決して好みでない。うっすらふさふさふんわりを目指し、意を決してクリニックに通うことに。

発毛の周期というのがあって、それに合わせて2ヶ月に1回、毛根を殺す(?)光を照射することで、だんだんと体毛を細く、56回通うことで全く生えない状態にもっていけるらしい。下の毛に関しては、薄くなってきたなー!というちょうどいいタイミングで辞めようと思っている。

実際にクリニックで施術してもらうときには、一旦「全剃り」をしなければいけない、つまり2ヶ月に一度、私はつるつるにならなければいけない。なんということだ。
しっかりと毛根に光が届くように、また、光は黒いものに反応する為、表皮に生えている毛をなくしていかないと火傷の原因となる。
全剃ってから1週間ほどはチクチク期間に耐えなければならない。少しずつ薄く、細くなってくれるとは言え、この期間はチクチクするのも嫌だしまばらに生えてきて見た目も嫌なのである、でもこれに耐えれば理想のふんわりおけけになれるのだ

ちなみに、つるつるの状態は欧米ではHygiene(衛生)を意味する「ハイジニーナ」と呼ばれるんだとか。見た目云々の前に確かに衛生的だ。日本で呼ばれる「パイパン」は、麻雀の何も書かれていないまっさらな牌の「白板」から来ているんだとか。響き的になんかてきとーにつけられた名前だと思っていたので驚きだ。

医療脱毛の施術はサロン脱毛と違って、医療行為に当たるものなのだ。サロン脱毛の効果の弱い機械でなくしっかりと効果のある機械を使っている。だから、、痛い!!!
バチンバチンと機械がを光を照射するたびにいかにも痛そうな音が。専用のアイマスクをされるほど強い光が出る。が、アイマスクをしていても光を感じ取れる。幸い、痛みには強い方なので耐えられるが、痛みで脱毛を辞める人もいるのだとか。ちなみに女性スタッフとは言え赤の他人に向かって脚を大きく広げて大事なところを大公開するのはこの私ですら少し緊張する。これに抵抗があって脱毛に通えない人とかもいるのかな。さすがにいないかな。隣の部屋から男性の声が聞こえてきた。そうか、男性でも脱毛する人は最近増えているらしい。女性スタッフに見られるのは恥ずかしいだろうな、でも炎症止めのとろとろジェルを白衣っぽい制服の女性二人がかりで身体中に塗ったくられるあの時間はきっと、まさかのお得感、なんだろうななんて思いながら。

最近は男性でも脱毛する人が多いらしく、男性の韓国アイドルとかのハーフパンツから伸びるつるぴか脛が私はあんまり好みではない。男性は社会的にあれなので日々お顔の髭を剃っているらしく、その手間を考えると顔の髭脱毛はやっておけば男性は楽なんだろうなぁと思いつつも、私は好きな人に限ってはやってほしくない。いろんなパターンを楽しみたいからだ。髭バージョンも、髭なしバージョンも、伸びかけバージョンもいろいろ味わいたい方なので彼氏には脱毛はしてほしくない。

髪の毛や体毛、顔の髭など、毛があればあるほど生命力が感じられて動物的であり派生して性的であり、人間の中の野生の目が魅力的な信号だと捉える、そんな機序が私たちは気づかない本能の中にあるから、脱毛なんてもったいないなと思う。まぁでもこれが時代というもの。近未来では自分の体毛を髪の毛に移植できたり、体毛を抑えて髪の毛を増やせる注射とかが一般の人にも広く流通したりするだろうか。

最近、生物学をわかりやすくおもしろく書いてくれている本を読んでいて、いかに人間が動物界の中でヘンテコな生き物かという内容の本。言語を持っているとかの他に、クマやイヌやサル、体中毛むくじゃらなのが動物、つまりケモノ(毛もの)なのに、そんな中薄い毛しか生えておらず実質無毛と言える動物は人間だけらしい。さらに驚くことに毛むくじゃらの普通の動物は性器の周りには毛が映えていない、いわゆる陰毛が無いのに対して、体中つるつるな人間は陰毛だけもじゃもじゃなのだとか。なんというヘンテコさ。ちなみに、人間の頭の毛、髪の毛は伸ばそうと思えばいくらでも伸ばせる。普通の動物は放っておいても動作の邪魔にならないくらいの一定の長さで止まるので、人間みたいにいくらでも伸びる動物は他にはいないんだとか。理由については諸説あるみたいだけれど。

私が脱毛する理由は2022年を生きているからで、別に本能的にやりたいと思うことではもちろん全くない。ヒトとしての莉子、人間としての莉子の好みが入り混じって、つるつるでもぼさぼさでもない中途半端なふさふさになりたい、2022年の私のわがままによるもの。目には見えなくなってしまっても私は父譲りの、生命力あるこの毛深い性質の身体は誇り高いままだ。もし私に将来子どもができて、毛深いことに悩む女の子だったとしてもそのときはきっとすごく嬉しいんだろうな。







相変わらず話が飛びまくりっ。

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