モーツァルト三大交響曲その1
モーツァルト交響曲第39番 カラヤン指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
私は三大交響曲をカラヤン指揮の演奏で聴くことにした。まずは39番、堂々とした門が前から第1楽章は歌いだす。バイオリン隊が凄まじく鳴り響いて鳴り止むことはない。第1楽章は神の如く調和がとれている。アクセントの「味」としてフルートが豊かな音色を奏でている。ややバイオリン隊がかたい演奏になって走り回っている。第1楽章の主役はやはりバイオリン隊であろう。
第2楽章になると落ち着いた響きがサウンドエスケープを構成している。独特な間のとりかたが絶妙で、大変美しい。磨き抜かれたスワロフスキーの球のような響きが印象的である。そして、フルートのハーモニーがバイオリン隊あいまで刻まれつつ歌っている。対位法に裏打ちされた主題のなんと美しく、艶っぽいことであろうか。ファゴットの音色は39番の中で「縁の下の力持ち」のような役割りをはたしているようでならない。
第3楽章は全体的に飛び跳ね回って自由を謳歌しているイメージがある。バイオリン隊が磨かれた演奏をゆったりだが、かげながら哀愁を漂わせているように歌われている。
第4楽章になると激しさを増し、大衆を煽動するようなバイオリンの響きが印象的であった。
ご意見・ご感想お待ちしております。モーツァルトが大好きです。モーツァルトのレクイエムの記事も執筆する所存であります。
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