哲学する者のかほり

古本屋を歩いていると、5人に1人は「哲学しているな」と確信できる。

眼に光がある。黒い光があるのだ。

集中し、ほかの雑多な事柄にはまるで眼中にない。

おそろしいほど、本棚を集中して見つめている。

そして身体からはかほりのようなものを発している。

「あっ!いた」

私はそそくさと哲学・思想コーナーをあとにする。

そまる事が嫌なのだ。なんにもそまりたくない。

これはわがままなのかもしれない。

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