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ぶいちゃ感謝祭(6) 表テーマと裏テーマ

私、Fujisawaは先日の2024年5月18日(土)にVRChatで「ぶいちゃ感謝祭」というイベントを主催しました。
イベントは大成功を収めたと自負しており、その様子はVRC放送局様で生配信され、現在はYouTubeおよびニコニコ動画でアーカイブをご覧いただけます。

今回は、ぶいちゃ感謝祭で掲げたテーマについてお話ししたいと思います。内容的に今回は文字のみです。前回の記事はこちらから。



表のテーマ

ぶいちゃ感謝祭の表テーマは、
ずばり「団体間の壁を減らそう」です。

「団体間の壁」

私は2020年からVRChatを利用しています。さまざまな界隈に参加する中で、特に感じたのは「界隈間に強い壁が存在する」ということです。

特に日本のVRChatコミュニティでは(海外のコミュニティのことについてはわからないので、このような表現にしています。)、団体や界隈がPublicで何かを行うことがほとんどなく、イベントや団体の情報を得るには、参加しているフレンドに聞くか、そのフレンドに合流して情報を得るしかありません。つまり、「人」とのつながりを通じてしか情報を得る手段がないのです。

このような状況では、どうしても団体の情報を知る機会が限られてしまいます。

もちろん、VRCイベントカレンダー様やバーチャルライフマガジン様、メタカル最前線様といったメディア、ブログやSNS、ワールド内のイベポスター様やUSiOPORT様など、ゲーム内外でさまざまな情報が公開され、団体間の壁をなくすために尽力していると感じています。

とはいえ、これらの情報を得るためには、自分で積極的に情報を探しに行く必要があります。

VRC放送局様との出会い

少し話がそれますが、私がVRC放送局の開発・管理を行っているyuzuzuさんと知り合ったのは、2024年1月のことでした。その時、私はにぎやか大喜利宴会で司会を務めており、VRC放送局で特別番組を行うという話を、宴会の主催者と共に聞いたことを覚えています。

翌月、私は「V令和教育委員会」というクイズワールドを完成させ、そのワールドで遊んでいた際、yuzuzuさんから「特別番組でクイズもいいですね」とのお話をいただきました。

ぶいちゃ感謝祭の誕生

その時、私の頭にはある考えが巡っていました。

#4でも書いた通り、私は過去に「オールスター感謝祭」のオマージュ企画を行ったことがあり、その経験もあって、いつかまた実施したいと常々思っていました。

また、#5でも触れたように、「麻雀緑一色」と「V令和教育委員会」を作成しており、60人程度(初期構想では60人でした)が同時に回答できるシステムを実現できるのではないかというアイデアが膨らんできました。

オールスター感謝祭のような形式であれば、どんな団体の方でも参加可能であり、さまざまな界隈を一同に集め、「団体間の壁を減らす」ことができるのではないか……。

そんな考えが頭に浮かんだ次の瞬間、私は言葉にしていました。

「実はこういった企画を考えてまして……。」

これが、「ぶいちゃ感謝祭」の始まりでした。

参加団体について

ワールドを作成し、テストを行った結果、「これは行けるのでは?」という手応えを感じましたが、一つ懸念点がありました。それは、参加団体をどうやって集めるか、ということです。

表テーマは「団体間の壁を減らそう」です。そのため、私が直接声をかけたり、自身のTwitter(現:X)などで公募しても、新しい企画である以上、私を知っている人しか集まらない可能性が高いと感じました。

そこで、公募は行わず、私が知らない界隈に詳しい方々に協力をお願いすることにしました。

具体的には、VRC放送局のyuzuzuさん、バーチャルライフマガジンの編集長であるゆーてるさん、音楽系界隈に広いネットワークを持つ戸塚エイジさん、この三方に協力を仰ぎ、できるだけ私が知らない界隈の団体に声をかけていただけるようお願いしました。

その結果、多種多様な界隈の方々にご参加いただくことができました。三方には改めて感謝申し上げます。

団体の代表として

ぶいちゃ感謝祭はVRC放送局様で生配信されました。VRC放送局様は、VRChat内のさまざまなワールドに設置された動画プレイヤーで放送されています。

そこで、次の工夫として、配信中に参加者の名前とともに団体名を常に表示するようにしました。これにより、VRChat内だけでも視聴者の方々に「こういう団体があるんだ」ということが伝わるだろうと考え、この方法を採用しました。

なお、参加申込フォームでは、参加者に団体名を背負うことについての同意をいただいています。

結果

多様な団体が一堂に会し、異なる界隈同士の交流を促進することができたと考えています。

参加者や視聴者からは非常に好意的な反応をいただき、イベントが成功裏に終わったと実感しています。
これにより、「団体間の壁を減らす」という表テーマに対して、一定の成果を上げることができたと感じています。

裏テーマ

続いてこっそりと持っていた裏テーマについて、お話したいと思います。

前述しましたが、2024年2月下旬、ぶいちゃ感謝祭のワールド作成を始めました。約1ヶ月後、同期テストを行い、実現の目処が立ち、企画が具体的に進む中で、私の中に裏テーマが芽生えました。

芽生えた野望?

それは、「一切金銭のやり取りを行わず、個人でできる最高を見せる」というものです。

今回のイベントでは、一切金銭のやり取りを行っておらず、全てフリー素材や自作のものを使用しています。

もちろん、前述の協力者や、アシスタントとして問読みをお願いした方々がいるため、完全に個人の力だけで成り立っているとは言えません。その点は十分承知しており、皆様には心から感謝しています。

この裏テーマは、「お金を使わない個人でも、ここまでのことができる」という一例を示したいという、私の密かな野望でした。達成できたかどうかは、皆様にお任せしたいと思います。

最後に

一旦、このノートをもって、ぶいちゃ感謝祭に関する記事は完結とさせていただきます。

ぶいちゃ感謝祭を通じて、多くの界隈や団体が一堂に集まり、交流の場を提供できたことを大変嬉しく思っています。ご参加いただいた団体の皆様、視聴者の皆様、そして協力してくださった方々に、心から感謝申し上げます。

さて、第2回の企画ですが、すでに構想は進めております。次回は参加者を公募し、抽選で選ばせていただきたいと考えています。詳細が決まり次第、Twitter(現:X)で告知いたしますので、ぜひご注目ください。今後ともよろしくお願いします。


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