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機能性表示食品 届出数の推移


 紅麹の機能性表示食品が腎障害を起こし、届出を撤回しました。現在、機能性表示食品がいくつあるのか、メディアに出てくる数字がはっきりしません。

消費者庁の 食品表示 | 消費者庁 ページを見ても、新着情報として「機能性表示食品制度届出データベース届出情報の更新 (4月10日) NEW 」のリンクから、データベースを見るように誘導しています。

そこで、データベースをCSVでダウンロードし、その内容を評価してみました。

2024年4月10日までに8215件の届出と、1524件の撤回があり、6691件が有効です。
2020~2022年の3年間実績と比べ、2024年2・3月は28倍の撤回があり、紅麹だけでなく機能性表示食品の制度に大きな変化が起きていることがわかりました。

機能性食品とは

機能性表示食品制度とは、事業者が食品の安全性と機能性に関する科学的根拠などを、消費者庁に届け出れば、機能性を表示できる制度です。

 消費者庁のサイトに説明があります。機能性表示食品について | 消費者庁

データベースの検索法

届け出た情報は、機能性表示食品の届出情報検索 | 消費者庁にあるリンクから選択し、読むことができます。

リンクボタンの右横に更新日が表示されます。
条件を指定せずに検索すると、全件のデータが選択されるので、届出総件数がわかります。

選択数が多いときは「1000件以上の検索結果がヒットしました。このまま検索を継続しますか?」と聞かれるので、”OK”を押してください。
検索した結果は、CSVファイルでダウンロードできます。

届出数の推移

2015年に制度がスタートしてから、2024年4月10日までに8215件の届出がありました。また、1524件の届出撤回があり、6691件が有効です。

昨年夏から、景品表示法に基づく措置命令を出した商品に、科学的根拠として疑義がある点を指摘し、届出者から合理的な回答がない場合、届出を撤回するよう行政指導を強めています。
機能性表示食品に対する景品表示法に基づく措置命令を踏まえた食品表示法における対応について(情報提供)

その指導結果もあり、届出件数は1月29日の7220件をピークとして、減少を続けています。

データ

年次別 届出・撤回数

Excelファイル

参考資料

くすりの話 機能性表示食品 ? 全日本民医連 2019-09-30

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