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探偵になりたかった元子ども達へ

「あれれー、おかしいぞぉ?」

……なんて、大勢の大人の前で言っている時の彼は、間違いなく自信がある。
いや、自信というよりは確信がある。
数々の事件現場を見てきたからこそ見える「違和感」を使って「たった一つの真実」を見抜いているのだ。

違和感を見抜ける少年の名は「江戸川コナン」。
江戸川乱歩とコナン・ドイルからその名をとった贅沢な名だ。
そもそも、江戸川乱歩自体、エドガー・アラン・ポーから名前を文字っているわけで、これがどれだけ推理小説バカ(褒め言葉)であるかは一目瞭然だろう。

ところで、皆さん一度は思ったことがあるのではないだろうか。

---探偵になりたい、と。

華麗に事件を解決して行く自分、を妄想したことが一度はあるはずだ。

私も例に漏れず「探偵になりたい」と思った。
江戸川乱歩作の『少年探偵団シリーズ』に始まり、松原秀行作『パスワードシリーズ』、謎解きとは少し違うかもしれないが時雨沢恵一作の『キノの旅』にのめり込んだのも、謎がだんだんと見えてくるあの感覚が好きだったからだと思う。

私の配信に来てくれている方は知っている方もいるかもしれないが、私は元々小説屋をやっていた。
初めて書いたのは冒険談だったが、途中、推理物を書いていた頃がある。

頃が、ある。

察しのいい方は気がついただろう。
そう、結局続かなかった。

難しいんだもん!

犯人の視点、被害者の視点、探偵の視点、警察の視点……ぐるぐると回り続ける視点に、私の方が目を回したのだ。

私の場合「探偵になりたい」という願望は、そこで儚く散った。

とはいえ、
---ちょっとした違和感を見つけ、徹底的に調べる。
この意思だけは健在で、出所不明の情報はとりあえず論文見つけてくる、みたいな狂った挙動をしていた。
流石に最近はそこまでではないが、幼少期に得た知識も今となっては化石に近い。
常に新しいもの上書きせねば、と言う意識も同時に持ち合わせている。

こうして出来上がったのが、座学王なめくじ。
一度椅子に張り付いたが最後、見えた、知識の糸!となるまで剥がれない。

私も同じだ!と思ったそこのあなた。
おすすめのゲームがあるんですよ…。

そうです。
私の十八番ゲーム「Phasmophobia」。
ホラーゲームといいつつ、殆ど推理がメインのゲームです。

知識さえあれば、Phasmophobiaは10倍、いや100倍楽しい。

誰も殺人鬼の正体を知った状態で推理は始めません。

現場に残された証拠、そしてゴーストの挙動の数々…それを観て犯人を特定する。

さあ、全国の探偵になれなかった諸君!

君たちも、幽霊調査員にならないか?

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