お金が儲からなくてもいい人のためのブログ講座(2)
いまひとつパッとしないが、キャリアの長さだけには胸を張れる僕が、そんな皆様に向けて、「細く長く楽しむためには、どうすればいいか」を試行錯誤しながらお届けしてみるブログ講座第2回。
今日言いたいことは、ひとつだけ。
「ブログを読んで、ブログを書くな」
川崎市にある藤子・F・不二雄記念館で見た記憶があるのですが、手塚治虫先生が、まだ上京したての漫画家の卵だった藤子不二雄先生(A先生とF先生)に、こうアドバイスしたそうです。
「漫画を読んで、漫画を描くな」
もちろん、全然読むな、って話じゃないと思うんですが、映画とか音楽とか小説とか、そういう「外部のもの」を積極的に取り入れていかないと、どんどん先細りになっちゃうよ、ということだと僕は解釈しています。
ブログを書いていて、ちょっと慣れてきて、ネタというか、書きたい、書けることがない、そうだ、ブログの話だ!
いやまあ、ブログを採りあげることが100%悪いとは言いませんが、多くの人が、そこで「叩けるものを叩く」快感に酔ってしまったり、「ブログ論」ばっかり書くようなブログになってしまったりするのです。
ここで言う「外部のこと」って、別に映画とか小説みたいなエンターテインメント系のコンテンツだけじゃないんですよ。
むしろ、生活していくうえで、気づいたことの積み重ね、って、すごい可能性を持ったコンテンツなんじゃないかな。
僕がいま「惜しかったな」と思っているのは、いま1歳4か月になった息子が言葉をはじめて喋り始めてから、「今日、生まれてはじめて喋った言葉」を記録し続けるようなブログをつくっておけばよかった、ということです。
子供って、いつのまには、ものすごく喋るようになっちゃうじゃないですか。
そして、そのプロセスって、案外わかっていない。
研究者だって、他人の子供に一日中張り付いているわけにもいかないし。
でも、親だったら、とりあえず全部は網羅できなくても、そのプロセスをけっこう詳細に記録することができるはずです。
こういうのって、「ブログ論」とかよりも、よっぽど面白いと思う。
デジカメや携帯電話のカメラの性能や容量が上がったおかげで、「記録系」のコンテンツは、かなりつくりやすく、コストも下がっています。
今日(日付的には昨日)ゴダールの話を書いたのですが、忙しい人のための「ゴダール風に、映画を冒頭の15分ずつだけ観てレビューするブログ」なんてどうだろうか。全部観た人の感想とすり合わせてみると、けっこう楽しいかも。
いやほんと、やれることって、まだまだたくさんあるんですよね。
もし「ブログのネタがない」のであれば、ネットに張り付いて「ネタ探し」をするよりは、散歩に出かけるなり、子供と遊ぶなりしてみましょう。
もっと言えば、書けないな、と思ったら、もう寝ちゃうのがいちばん良いです。あるいは、風呂掃除でもするか。
睡眠不足ほど、人の判断力を鈍らせるのは、麻薬か泥酔くらいのものですから。
ブロガー:あの人、今日は更新してないな、大丈夫かな……
一般人:あの人、今日もたくさん更新してる。大丈夫かな……
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