”note”の優先順位

noteで素人がプロに勝てる可能性があるとしたら、それは、「商業的にすでに成功している人は、ここに『自分のいちばんの作品』を置くわけにはいかないが、素人ならば、それができる」というところにあるのではなかろうか。

プロの場合は、いちばんデキの良いものは、雑誌や書籍、Web連載などの「上得意先」に渡さなければならない。noteに書かれているものは、旧作の焼き直しや、実験ノートみたいなものが多い。

商売として考えれば、いつもお世話になっているほう、安定して収入をもたらしてくれるほうを優先するのは当然の戦略だ。

だが、素人は、そんな「優先順位」にこだわる必要はない。

「自分のいちばん」を、ここに置くことができる。

ところが、実際にここを「最もデキの良い作品置き場」にしている人は、そんなに多くはなさそうだ。

それもわかる。

ブログやツイッターなどのSNSである程度の場を持っている人にとっては、「(ブログやツイッターに比べると)そんなにたくさんの人に見てもらえないことが自明の理の"note"で発表するのは、勇気が要る」ことだから。

できれば、人通りの多いところに、作品を並べたいしね。

でも、そうやって、「みんなが、そんなに自信もない作品ばかりを並べる場」になってしまっては、noteは、終わる。

難しいよね、本当に。



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