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人生に無駄な経験なし

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必死に生きる。この人生で無駄なことなど何一つもありません。全てはこれからのあなた次第です。
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#自宅療養

■必死に生きる【第五話】

■喘息持ちの方、もしくは喘息を患っているお子さんのご両親の方へお伝えしたいメッセージ  小学校4年の冬、一年以上お休みしていた私は学校に登校した。その日は、どんよりと曇った、今にも雨が降りそうな悪天候だった。一階にあった3年生の時の教室から、いきなり校舎最上階の4年生の教室に移動していた。久しぶりの登校で最初の授業は国語の授業だった。しかし、私にはこれ以上のことはほとんど記憶がない。何故なら、次の日から喘息の発作とガンの後遺症で体調が良くない日が長く続いた為である。また以前

■必死に生きる【第六話】

■喘息持ちの方、もしくは喘息を患っているお子さんのご両親の方へお伝えしたいメッセージ  小学校4年にして、人生の厳しさ、命の有り難さを実感する事になろうとは、想像すらしなかった。なんとなくであるが、以前から自分自身はごく普通の人生を歩むような気がしていたため、退院後、これからは良いことばかり起こるに違いないと、思うようになった。そして、「自分は、こんなに大変な病気から無事に生還できた。これは、とんでもなくすごいことなんだ。」と自分で勝手に盛り上がったりもしていた。「生還者」

■必死に生きる【第八話】

■喘息持ちの方、もしくは喘息を患っているお子さんのご両親の方へお伝えしたいメッセージ  どのような病気であっても、病気に対して向き合い、そして受け入れるところからが治療となる。そんなアドバイスをいただいてから、私の喘息に対する考え方が変わった。幼少期から小学生低学年の頃の私は、内向的で、消極的だった。なぜなら、積極的な活動(遊び、スポーツなど)をするとほぼ例外なく喘息の発作が出るからである。おとなしくしていれば、発作は起きず一晩中苦しまなくて済む。当時はこの状態が良しとされ