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感想を頂きました。男性、摂食障害。

人間の深淵。人間の証明。

興味深く視聴させて頂きました。

私は食行動の異常を抱えながら20年程になる男ですが、男性にも摂食障害を患っている当事者がいることに少し触れて頂ければ有難いな、と感じました。

dieAterの中では、運とか救いに任せるしかという発言が、その子には申し訳ないけれど末期らしさと共感を抱いたりでした。

私は幼少期の出来事をきっかけになのか、慢性的な希死念慮を抱くようになり、高校でアルコール依存、大学では脱法ドラッグ、ハーブに依る生活をしていました。

仕事に就いてからは、酒飲んで食って寝るのが発散の手段となり、虚ろに惰性に今に至るまでとなります。小学生までは肥満体で、過食気味、拒食気味を経ての症状です。

3年ほど前は身長164㎝で体重33㎏くらいでした。歯もほとんどセラミックに置き換わっています。それでも普通に働き続けながらだったのが、自分でもはてなあ?と感じます。

昨年5月、ついに色々と参ってしまい休職に入り、3月から試し出勤開始予定というのが現状です。現在は過食嘔吐を患いながら、体重は43㎏程度まで回復というところです。

摂食障害について、休職するまで全くというほど他者にコンタクトをとれず、現状もほぼ変われずにいます。

自助グループ的なものも女性限定のものがほとんどで、強い孤独を感じているのが正直なところです。

私は食行動の異常について、障害や病気というより、自分の心身や金銭を消耗することで、他者に関わることなくできる馴染んでしまった悪癖、という捉え方が近いように思います。

また、私自身が知られたくないという思いも強いですし、同時にとても理解が欲しいという二律背反を抱いています。

まあ、こうなってしまっては、やはり病気、障害なのだなと考え直す段階に至るのですが。

いずれにしろ人に会うのは得意な方ではないのですが、機会があれば積極的になれればとは考えています。私の様な存在を知っていただけただけでも多謝です。

独りばかりに光が差したような気がして、妙な高揚もしたりです。そちらのような活動とダイレクトに関われたのかなあ、なんて憧憬も感じたりです。

まあ、なんというか、こんな壊れた人間も、生活続けようとしてみたりしていることを誰かに知ってもらいたいと、そんなところでメッセージを送ってしまいました。

世界は全く優しくない

まず、感想本当にありがとうございます(改めて)。記述の通り、全くコンタクトをとることなく過ごしてきたでしょうし、男女問わず見た目では分からない、女性に多いという事実がある、ということから、本当に誰にも話せなかったんだと感じます。

本文からは省きましたが、職業やまたお写真など拝見させていただいて限り、例えば街ですれ違っても、当事者の方であることは、絶対に分からなかったと思う(※これはこの方に限ったことでは無いですが)

表紙の写真には、あえて当時の一番瘦せていた頃の写真を使っています。

この病について(また多くの見た目には分かりにくい病について)、他人に話しにくいという問題は、何年たっても良い策が見つからずにいます。

ドイツの精神医師であるヒルデ・ブルックは、何千人という患者と対話しましたが、そのブルックでさえ、やせ症(※当時はそう呼ばれていました)は【かくれみの】のような病という表現をしていたことがあります。

これについては非常に難しいところで…

・【症状】
が他人に言えなくするのか。
・他人に言えないことが【症状】のひとつなのか。

少なくとも僕には判断が出来ませんし、論ずることは出来ませんが、後者だと思ってたりはします。

もし後者であれば、たとえ頑張って摂食障害の認知度を広めたとしても、やはり一定数の人に、この【症状】は残ることになります。

実際にどのくらいの数の人がその苦しみを眠らせているのか

統計上の数字は、事実とは別です。現在、摂食障害の患者数は2万5000人とされています(※厚生労働省による調査)。

また、女性が9割で、男性が1割です。

しかし、これは【病院で診断を受けた人数】になりますし、もっと言うとそれも違います。【ベット数200床以上の病院を受診した摂食障害患者数】になります。

中にはすべての医療機関を調査した研究などもあるのですが、いずれにしても、現在苦しんでいる人の正確な数、というのはわからないですし、例えばすでに過去のことになった人、そうではあるが自覚のない人、など、複雑な状況下にあると思います。

摂食障害治療支援センターが宮城・千葉・静岡・福岡の4カ所に置かれている。だが、全国的に専門的に治療できる医療機関や医師は少ない。

※参考記事※
https://www.47news.jp/278459.html
https://www.asahi.com/articles/ASL4X5CTDL4XUBQU00F.html

摂食障害の治療支援センターは、日本にたった4か所です。専門医も専門病院も少ないです。

協会が出来上がったのもごく最近です。何百年も前から、その症状は確認されてきたのに、黙殺されるかのように生かされて、沈黙するように死んでいった多くの人がいます。

摂食障害が原因で亡くなった、というニュースを見たことがありますか?

時に急に命を奪う病である一方で、真綿で首を絞めるように、緩やかに殺されていく病でもあります。

今できることは何か

こうした状況を見て、何が出来るだろうか。

そう考えたときに、映画を作るのはどうだろう。そんなアイデアを思い付いたわけです。(いやもっと色々あるのですがそれは過去のnoteを…)

それもクラウドファンディングという形式をとりました。

映画を作った実績もなく、単なる素人だった僕が、想いだけで立ち上がったところ、60万という支援金を調達することが出来ました。

ちなみに支援センターが出来上がらない理由の一つは、運営費が回らないこと、だそうです。個人で60万集められるのだから、もっと出来ることがあるのではないかと、僕は思ってしまいます。(※もちろんこれは支援してくださったすべての方の想いがあってのことですが!!

光はあるのか

いま、この映画は、自分の周りの非当事者の人や、当事者の方には少しづつ届いています。

中には、自ら立ち上がる方や、触発されて動き始める方もいます。これはとても嬉しいことです。多くの場合は非当事者の方ですが、人は生きていれば抱えるべき問題は多くありますからね。なんともはや。

さて、こうしてまた僕のもとに声が届いたわけです。今回は男性でした。僕がこうして映画を作り、Twitterでもやらなければ、この声を世の中に出すことが出来たかどうか分かりませんね。

しかし、男性の当事者の方はもっと多いんじゃないんだろうか。そう思わされる感想でした。

いつか、この方にもお会いしたいし、なんだったら映画にも出てもらいたい。そんな風に思っています。

そのために必要なのは、今は映画を撮り続けること、なのかもしれません。まあ大変ですけどね。頑張ります。応援してください。

よく「大丈夫ですか?体には気を付けて」と、心配してもらうことがあります。ありがとうございます。

安心してください、しんどいなら休もう( `ー´)♪ みたいなぬるい覚悟でないです。そんな覚悟ではこの作品は撮れません。人生と命かけて作ってます。コケたら死ぬので、コケるわけにもいきません(笑)

↓そんな映画はこちらです↓
https://glutenfreeter.wixsite.com/fujimoto-a/theater

↓ロペあゆみ展というのをやります↓2月10日~17日
https://glutenfreeter.wixsite.com/fujimoto-a/rope


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