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感想を頂きました。後悔を綴る。

HPに届いた感想です!

私は摂食障害になって10年ですが、もしなっていなかったらどれだけ人生楽しかっただろうと後悔しています。

この映画を観て自分と同じような気持ちを持った人が世の中にはたくさんいることを知り、1人じゃないんだと少しだけ気持ちが楽になりました。

治したいけど太りたくない、心配されたい、普通になりたいけど普通になりたくない、矛盾だらけで毎日自分の気持ちとの闘いです。

痩せている自分にしか価値を見出せません。好きなものを好きな時に当たり前に食べられる人がすごくすごく羨ましいです。

高校に入学したら、就職したら、一人暮らしをしたら、結婚したら、子供を産んだら、と環境の変化に何かを期待して来ましたが、今現在摂食障害のままです。

環境の変化で治るような簡単なものではありませんでした。

この映画を観て、なにか私にもできれば……と思い感想を書くことにしました。あまり感想にはなっていませんが、過去の自分を思い出し、心にドシンと来る映画でした。これ以上この病にかかる人が増えないことを祈りたいです。

環境が変われば良くなることはあるのか

人は環境が変化することで"パッカーン"と好転することもあるし、逆に悪化したり(あるいは発症したり)することもあります。

必ずしも環境が全てではありません。例えば、家庭環境があまりにも悪い人が一人暮らしをすれば治るのか?といえばNOでしょう。職場環境があまりにも悪い人が仕事を辞めれば治るのか?これもNOです。

もちろん、どちらも絶望だけではありません。好転する人もいます。

摂食障害に限らず語れば、環境の変化はサイコロの目です。1のこともあるし6のこともある。もっと多面体のサイコロだと思います。実に不確実で、その影響が少ない人もいれば、多い人もいます。

サイコロを振っているのは紛れもなく自分自身ですが、振っていいよと言われる人もいれば、振らされる人もいるでしょう(例えば必ずしも皆が好き好んで転職しているかと言えばそうではないよね?)

偶然の中で何を見出すべきか

わたしたちはサイコロの目がどうなるかは、予想は出来ますが、狙い通りは出せません。どんな目が出てもそれを受け入れるしかないし、受け入れられるか否かは、環境に適応できるか否かの大きな論点になるでしょう。

人はどうなるかわからない状況の方が、楽しめるものです。サイコロの目には期待せず、しかし絶望もせず、えいやと振ってわあと言える心持ちが大切なんだと思います。

が、そうもいかないのが、摂食障害です。

サイコロの目がどうであろうが付きまとってくる"病"

摂食障害について様々な研究や見解が出されています。中にはちょっとおかしな話も増えました。

例えばダイエットが原因、母親の育て方がが原因、栄養失調が原因、など。全ておかしいと思います。複合要因が基本的に備わっているので、ひとつの原因にフォーカスする議論ほど虚しいものはありません。

じゃあ何が原因なんだよ!となるかもしれませんが…

誰もまだ分かっていないんです。なんなら"人はなぜ太るのか?"ということさえ人間は解明できていません。そんなバカな!と思うかもしれませんが、解明されていれば、肥満で苦しむ人はいません。

これだけは間違いないです

少なくとも、明日治る病ではありません。それだけは間違いないです。無責任かもしれませんが、むしろ治ると約束する方が無責任ですから。

関係性の中で、治るまで向き合う、という表現についてはあり得るかもしれません。あなたを励ます言葉として、必ず治る!という言葉は役にたつことがあるかもしれません。

でもそれは事実ではありません。

これ以上この病にかかる人が増えないことを祈りたい。これについては、僕も同意です。今出来ることってそのくらい。

無力だ。映画を広めることで、少しでも認知が広がれば良いな。力を注げる人が増えれば、それはいつかプラスになると思う。

わたしはそう思って、サイコロを振ります。例え1しか出ないとしてもね。それを辞めることは、しない。

↓映画はこちらから↓
https://glutenfreeter.wixsite.com/fujimoto-a/dieater


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